夏になると、野生のオルカが鮭を追ってたくさん集まってくる、カナダ、BC州のジョンストン海峡。その中でも、オルカが特に頻繁に通過するハンソン島から、毎日の生活とオルカの様子を、日本の皆さんにお届けします!

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7月26日

夜中におでこ1カ所と腕5カ所を蚊に刺され、わたしはラボの屋根裏から逃げ出した。
どうしてこんなに寒いのに蚊が…。
あまりにも嫌になってしばらく寝床に戻れず、寒いサウナでじっとしてみたり、ラボに戻ってヘッドフォンをつけ、ボートノイズを聞いてみたりして約1時間。
時計を見る。午前6時すぎ。
虫よけを塗り、手袋で完全防備。
のんきに腕を出して寝ている桃ちゃんをチラッと見て、寝袋にもぐり込んだ。

8時半、遠いコールで目が覚めた。
すでに起きてラボにいたメラニーが録音をはじめてくれていた。
確認のためヘッドフォンをもらい、ログブックに「A1コール」と記入。
あくびをしながら、次のコールを待つ。

時間と呼吸が止まりそうになった。

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N47、それは、このエリアのオルカたちの方言の中でも、最も有名なコール。
激しい波を描きながら上昇して行くそのスペクトル曲線。わたしは両手で机を叩きいすから飛び上がって、ヘッドフォンを置くとメインハウスへ走った。
全てがスローモーションのように思えた。

わたしがラボから飛び出すと同時に、ヘレナもメインハウスから飛び出してきた。

ヘレナ「A30s?」
わたし「うん!!」

言葉はそれだけでじゅうぶんだった。ラボにかけ戻り、ヘッドフォンをつける。
繰り返されるN47。ジョンストン海峡の主、A30sがとうとう戻ってきた!!


…A30sが戻ってきた…?


一瞬、考えてラボの屋根裏へ。入り口から顔を出して、桃ちゃんとゆみちゃんに
「え、えっとね…A30sが来たんだけど…」と、おそるおそる報告してみる。

「来たね」
「とうとう来たね」
ふたりは心なしか、肩を落としているように見えた。
エヴァンとデイビッド、レコーディングのできるアシスタントをふたりもCPに奪われた翌日のA30s。ジョンストン海峡大好きなA30s。いつまでたっても鳴くのをやめないA30s。CP沖で動かないA30s。東に行っても、ものすごいスピードで戻ってくるA30s。

…その別名を、「アシスタント殺し」という。

わたしたちは前向きに考えることにした。
いくらわたしたちの睡眠時間が減っても、いくら凍えそうな暴風雨の中で何時間も動かないゴマツブのような遠くの背びれを監視しなきゃならなくても、いくら耳が割れそうなボートノイズの中いつまでたってもかすかに聞こえるコールを録音し続けなくてはならなくても、オルカたちにはわたしたちの都合なんて関係ない。
そして、何よりA30sはヘレナの最愛の群れだ。
ヘレナがハッピーなら、わたしたちもハッピーだ!!うん!!

朝から雨が降り続いた。
ヘレナに「これは本気の雨だね」と言うと、
「森の中に水たまりができてから、本気の雨だと言いなさい」と笑われた。

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A30sはしばらくラビングを楽しんで、他の群れが待つ東へと向かって行った。

お昼を食べようと、パンを持ってキャンプキッチンに行く。
ちょうどそこへ、ヘレナが「少し食材を寄付してあげるわ」とインスタントラーメンのたぐいを持って来た。
その時点でピーナッツバター・バナナサンドイッチを食べきっていた桃子。
もらった食材をしばらくじっと眺めたあと、
「足りない。ラーメン食べたい」
と突然言い出して、もらったばかりのラーメンをつくり、もりもり食べ出した。

ハンソン島入りしてそろそろ1ヶ月。
桃ちゃん…胃袋が大きくなってきてるんじゃないだろうかとわたしは心配になったが、ボブ・サップと戦うためなのだからこれも仕方がないのだろう…。


雨の日は外仕事ができないので、オルカがいなくなると、できる仕事がうんと減ってしまう。
メラニーはマップルームで論文の仕上げ。ベリーナはスキャニング。
外仕事専門のシェーンは、今日はお昼寝。わたしたち「ガールズ」はラボの屋根裏でデータ整理をしていた。
ふと気がつくと、窓の外にびしょ濡れの青い鳥、咲だ。とても寒そうにしていたけど、中に入ってもらうわけにもいかない。ことを穏便に済ませるため、殻つきのピーナッツ1個で手を打ってもらう。

チョークをもらったので
あちこちに落書きしてゆみちゃんに叱られました
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雨と、寒さはわたしたちを疲れさせた。
起きる様子のないシェーン。桃ちゃん、ゆみちゃんも横になって眠りはじめ、ギターで遊んでいたわたしも、ディナー前に少し横になろうかなと考えていた午後5時半。
マップルームに向かって話す遠いヘレナの声、そしてメラニーの叫び声が聞こえてきた。

何事かと、急いで1階に降りる。ひどく興奮した様子のメラニーが、はしごを使ってマップルームから急いで降りてきた。
「A12とA33が、北のマルコム島沖からこっちに向かっているんですって!!」


!!

!!!!!


ふたりでラボに飛び込む。もう少し近づいてこないと、コールは聞こえはしない。でもわたしたちは待ちきれなかった。
なぜ、娘家族のA34sだけが先にジョンストン海峡入りしたのか。きっとハッスルばあちゃんA12と、その息子A33には、何かやるべきことがあったのだろう。
でも彼らの不在は、わたしたちに違和感を与えた。
「ジョンストンの主」A30sはアシスタント殺しなどとと呼ばれているのに、同じくらい滞在しているはずの「ジョンストンの番長」A12sは、アシスタントの誰からも愛されていた。

午後8時過ぎ、薄暗くなりはじめたころ、A12とA33はわたしたちの前に姿を現した。いつものように、ものすごい勢いで海を突き進んで行く2頭。途中で何度か立ち止まり、出くわした魚にがっついているようだった。
ちょうどブラックニー・パスにいたミンククジラが逃げた。

暗いけど…確かにわたしたちの、ばあちゃん!!
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A12とA33はジョンストン海峡に入って、娘家族の待つ東へと直行した。
歳も、長旅の疲れも全く感じさせない、すごいスピードだった。ラビングビーチにすら、立ち寄らなかった。

夜は寒く、雨が強く、風が波をたてていた。
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2008-07-28 : オルカ : コメント : 2 :
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7月25日

北の海に近づいてきていたのは、行方がわからなかった最後のA5s!!
A51sだった\(^o^)/
もともとジョンストン海峡にいたA8s、A23s、A24sは、オルカラボの前を通過して彼らを迎えに行き、北の海へ出た。そして潮の流れを待って、ウェイントン・パスを通過してジョンストン海峡へ戻ってきた。

朝いちばんに、ヘレナが焼きたてのシナモンロール(絶品)をくれたぁ!!
うっきうきのデイビッド
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いつも使っていた軍手が汚れたので、自分のテントに新しいものを取りに行こうとすると、薄暗い森の中に人影が動いているのが見えた。
桃ちゃんだ。

「何してるの?」
シュッシュッ。腕を繰り返し前に出すという、いかにもあやしい行動をしている彼女に声をかける。桃ちゃんは照れ隠しのためか、笑いをこらえながらこう答えた。
「シャドウボクシング」
ハンパねー!!( ̄□ ̄;)まさか本気でボブ・サップに勝つ気でいるのだろうか…。


東に残っていたA34sは、ジョンストン海峡入りしたみんなを迎えに出てきて合流…と思いきや、そのまま挨拶だけしてすれ違った。
A24sとすべてのA5sはラビング後東へと進み、A34sは何かをちょっと確認するかのように西へ進んで、ふだんよりはるか西のバウザコーブでようやく方向を変え、東へ戻った。


エヴァンとデイビッドが慌ただしく荷物の用意をしはじめた。
「今日、行くの?」
「たぶんね」
うつむき加減でエヴァンが答える。着替えやノートが詰め込まれた荷物のいちばん上に寝袋とまくらを突っ込んで、ファスナーを閉めた。

残されるわたしたちはヘレナと一緒に、CPへ送る食料の準備。
大きなプラスチックの箱に、小麦粉や調味料、パスタ、トマト缶、インスタントラーメン等の保存のきく食料を入れる。もちろん各自、自前の食材も持っていく。
CPにいる間は3食自炊しなければならない。今回派遣されるのは男の子ふたりだが、ふたりとも普段からかなり料理をするほうなので、食べ物に関しての問題はないだろう。

全ての荷物を海岸に運ぶ。
大きなボート「ジューン・コーブ」は修理中なので、2人乗りの「カー」で、ひとりずつCPへ送られることになった。まずはエヴァンから。
「元気でね」
「みんなもね」
いったいどれくらいの期間の滞在になるのかはわからないが、わたしたち3人のジャパニーズガールズとは、しばしのお別れ。
ボートの窓から腕を出したエヴァンは、指を立てて、今までわたしたちが教えた日本語を思い出し、彼なりに精一杯、別れを惜しむ気持ちを示そうとした。
「ドンダケ~」

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オルカたちはジョンストン海峡を行ったり来たりした。
A34sはそのまま遠い東へと進んで行った。
かわりに、東へ行っていたA24sと全てのA5s(A8s、A23s、A51s)が西へ方向を変え、水中マイクのエリアに戻って来た。

エヴァンを送ってしばらく後、ポールはカーでオルカラボに戻ってきた。
今度はデイビッドとのお別れ。
デイビッドは今月末にアラスカに帰ってしまうから、もう一緒に過ごせる時間はほとんどないだろう。わたしたちのくつ下が宙に舞うことも。
もっともっと一緒に遊びたかった。

カーは降り始めた雨の下、CPへと向かって行った。


キッチン改装のため、メインハウスでのディナーはなし。
ヘレナからパンと食材が少し支給された。
ゆみちゃんがペンネをゆでて、炒めたズッキーニとトマトソースを絡めて仕上げてくれたので、わたしたちガールズ3人と、新人のベリーナとで食べた。

CPに派遣された男の子たちを確認するかのように、A24sとすべてのA5sはCP前に進み、CP前で少しうろうろすると、東へと戻って行った。

シェーンが海岸に置いてあるバスタブに海水を汲んで、お風呂を沸かしてくれた。
辺りはもう暗く雨がしとしと降っていたが、冷たい海水で髪を洗う生活が長く続いていたので、たまにはお湯で髪を洗おう、と遠慮なく入らせてもらうことにした。

ゆっくり熱いお湯につかる。本格的に降ってきた冷たい雨が髪と肩をぬらした。
バスタブの下では、まだ薪がパチパチ音を立てて燃えている。遠くにザトウクジラの呼吸音。真っ暗な海に灯台の光が見えた。
いいお湯だった。

オルカたちはわたしたちに睡眠時間をプレゼントしてくれるかのように、
遠い遠い東へ進んで行った。
2008-07-28 : オルカ : コメント : 6 :
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7月24日

朝、少し早めに起きてヘレナにコーヒーをもらい、ラボでひとり、まったりしていると、FIの水中マイクから久しぶりに豪華客船の「鳴き声」が聞こえてきた。ごくまれにだが、「Vision of the seas」など、オルカの鳴き声によく似たきしみ音を出す豪華客船がいる。

サンプルをとるために少しだけ録音。

ヘレナが慌ててメインハウスから走ってきた。
「今の、コール?」
「ううん、豪華客船」
「あら、こんなに上手な船は久しぶりね。こっちに来ないのが残念なくらいだわ」
ヘッドフォンをつけたヘレナが感心する。
名前もわからないその豪華客船は、わたしたちの前を通らずに、ウェイントン・パスを通過してジョンストン海峡へと入って行った。

みんなが起きだしたころ、朝ご飯を食べてラボに戻ると、ポールが「CP前に沈める水中カメラのケーブルを伸ばすから、何人か手伝ってくれないか」と言いに来た。

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新人のベリーナも一緒に、ラボ横に積み上げられて放置されていたケーブルの絡まっている箇所をほどき、伸ばして行く。
この仕事をさせられる、ということは、誰かがCPに送られる日が近いということだ。
そのうちのひとりは確実に、経験者であり個体識別もできるエヴァンだろう。

しかし彼は、2年前のシーズン末に大親友のわたしと桃ちゃんが島を去ったとき、声をあげて泣きながら、雨の中膝から崩れ落ちてしまったほどさみしがりな上に、オルカを近くで見るよりも、ラボできれいなコールを聞いている方が好きなので、わたしたちと離れてCPへ島流しされることに、少しずつ落ち込みはじめた。

オルカたちは東のリップルポイント沖で、向かう方向を決めずにうろうろしているようだった。

お客さんが来るので、わたしたちはメインハウスで、いつもより早い午後6時にディナーを食べることになった。
わたしと桃ちゃんは張り切って、お昼を抜いてゆみちゃんに叱られた。

お客さんはドイツ人のニッキーと、その友人だった。
ディナーはキッシュ3種類と小さなじゃがいもを茹でたもの、豆の料理、ヘレナのパン白とブラウン2種類、そしてサラダに赤白ワイン2種類だった。

いちばん身体の大きなデイビッドは、キッシュを4ピース、パン6枚食べた。
ゆみちゃんはキッシュは3つだったが、パン4枚、いも8個食べた。
桃ちゃんはパン3枚だったが、キッシュを4ピース食べたのでデイビッドとハイタッチ!
わたしは誰にも勝てなかったので、桃ちゃんと共に白ワインのボトルを空けた。
負けじとエヴァン、デイビッドが、赤ワインのボトルを空けた。

ゲストがいたものの、それはわたしたちにとって最後の、小さなサヨナラの飲み会になった。仕事があるのにみんなちょっと酔っていたが、ヘレナには叱られなかった。
エヴァンはCPへ行くことが決まっていたし、デイビッドは7月いっぱいまでしかいられなかった(しかも、もう滞在期間が残りわずかなのに、この後エヴァンと一緒にCPへ派遣されることになる)。
わたしたちは、仲良しのふたりが奪われることも知らずに、キャッキャはしゃぎながら皿を洗い、残り物を片付け、アイシングのたっぷり塗られた甘いケーキを食べた。

ゲストさんお見送り
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酔った勢いでわたしはおそるおそる、ヘレナに「ギター借りれる?」と聞いてみた。
意外なことにヘレナはあっさりOKしてくれた。昔、夫妻の娘であるアナが使っていたぼろぼろのアコースティックギター。

簡単なコードしか押さえられないけど、ラボのデッキに出てギターで遊ぶ。
持ち歌はもちろん、スプリンガーの「カントリー・ロード」。

テイク・ミー・ホーム
ジョンストン海峡へ
わたしが属する、その場所へ
ブラックフィッシュ・サウンド
ブラックニー・パス
テイク・ミー・ホーム
ジョンストン海峡へ

オルカラボでは誰もが知っているこの歌、
そして一度聞けば誰もが歌えるこの歌。
みんなでピンクの空を見ながら歌った。

おもちゃ与えられた子供?
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オルカたちは午後9時過ぎに東から戻ってきた。
A24s、A8s、A23sは、ラビングビーチに少し立ち寄り、その後西へと進んで来た。
北の海には、ある小さな群れが近づいてきていた。
2008-07-27 : オルカ : コメント : 0 :
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7月23日

日付がかわったころ、ゆみちゃんが「PIの水中マイクからコールが聞こえてきた」とわたしを起こしに来た。

…睡眠時間、約30分。
眠い目をこすりながらヘッドフォンをつける。せっかく起きたのに、オルカたちはほとんど鳴かずにオルカラボの前を通過して北へと抜けて行った。
北へ出たオルカたちはそこでようやくレスティングコールを出した。
Csのようだった。

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「トモコ!!おはよう、すてきな仕事があるわよ」
朝。ラボに入ったとたん、ヘレナがにっこりと微笑んだ。
ああ…テープ聞き直しか(´Д`;)

情報を書き出し、じっくりテープを聞き直し、確実な部分を増やして空白を埋めて行く。自分のノートを引っ張り出して、過去の鳴き方と比較、時間と照らし合わせてあーだこーだやっていると、カヤックで背の高い兄ちゃんがやってくるのが見えた。
あ、アキだ。

アキは先週わたしたちに借りたマンガを返しにきたようだった。ついでにわたしのパソコンで仕事のメールを送ったり、桃ちゃんとゆみちゃんに、自分が扱っている服のカタログを見せたりしていた。民族系のヘンプ/ウール、安くてかわいい。

○昨夜午後8時過ぎに北へ向かって行ったCsはC6sのみ
○ジョンストン海峡に残ったC10sにしばらくA11sが付き添う
○A11sはそのまま西へと進み、ブロウトンパッセージの方へ
○C10sは日付が変わるころにオルカラボの前を通過して北へ

全てのオルカたちの動きがクリアになったころ、アキは「ばいば~い」と言って、マンガの続きを抱え、カヤックで帰って行った。

天気がいいので海で髪を洗った!!
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午後になると、ポールが新しいアシスタントを連れて来た。
ベリーナ、ドイツ人25歳。おとなしそうな女の子。
メラニーがさっそくラボを案内していた。
今年のアシスタント…彼女と同じドイツ人のメラニー以外はバカばっかりだけど、どん引きされないか、かなり心配だ。

夕方になって、東に行っていたオルカたちが戻ってきた。
メラニーがベリーナにレコーディングのやり方をドイツ語で説明していたので、ラボは任せて、わたしたちガールズ3人と、エヴァン、デイビッドの仲良し5人はポテトチップスを持って徒歩5分のクリフに登り、眺めを楽しむことにした。

わたし先頭にはりきって森の道を登って行く。
途中で、エヴァンがいないことに気付いた。彼は相当な方向音痴だけど、本人談では毎日クリフに登ってひと息ついているらしいので、きっと大丈夫だろう。

何かいないかなー
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ひと足先に到着したわたしたちは、海をのぞきこんだり、寝転がって青い空を眺めたりしていた。
ふと、崖がわの茂みがガサガサいつているのに気付く。そこは道じゃないし、鹿かな?と思っていたら、エヴァンが飛び出てきた。

「迷ったの?」
「いや、岩を登ってきた」

方向音痴のエヴァンは「目に見える経路」で毎日クリフに登っていたらしい!
そりゃ、オルカラボとクリフ頂上、どちらもが常に見えていれば、道に迷うことはないだろう。でも、徒歩たった5分の山道を使わずに、毎日過酷なロッククライミングをしていたなんて…笑
ボブ・サップとの試合が控えている(らしい)桃ちゃんも見習うべきなのでは…。

ラボに戻り、メラニーとレコーディングを交代。
A34s、A24s、A8sとA23sのプチご一行は、ジョンストン海峡を西へと進み、ターンポイントで方向を変えて東へと戻ってきた。

わたしはディナー後まで録音していたが、エヴァンが「メインハウスで古い野球の映画見るらしいから行けば?」と交代してくれたので、それに甘えて素直にメインハウスへ。

フィールド・オブ・ドリームスだった。
実に名作だった。野球が見たくなった。球場へ行きたくなった。
やっぱりわたしにとっての最愛のスポーツだと思った。

その間オルカたちはロブソンバイトでずっと美しい声をあげ続けていた。
わたしが野球の映画に集中できるように、ヘレナがラボにいてくれた。
プチご一行は東へ進み、少しラビングを楽しみ、日付がかわってしばらくしてようやく東へと消えて行った。
2008-07-27 : オルカ : コメント : 2 :
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7月22日

「サーモンが戻ってきますように」
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オルカラボの前を通過して北へ出たA34sは、何かを確認するようにブラックフィッシュ・サウンドでしばし黙った。しばらくのち、長男のA55が興奮した様子でブラックニー・パスに戻ってきた。

彼はA30sのコールをたくさん出した。A36sのコールもたくさん出した。そして、A4sが大好きなwee a wuまでたくさん出して、ジョンストン海峡へと進んで行った。
残りのA34sも彼の後を追って、ジョンストン海峡に戻り、朝日が昇る前に東へと消えて行った。

彼らは何をチェックしていたのか?

午前8時30分。A34sは東から戻ってきた。
そして、北にいたウオッチングボートから、目撃情報が入って来た。
「北の海はどこを見てもオルカだらけだ」

「全てのスコープをデッキに並べなさい。そして、個人の双眼鏡も全部用意して。バードカウンター(この場合オルカの数を数える)は持ってるわね?数をカウントする人、個体識別をする人、それぞれの群れの場所を報告する人、それぞれ役目を決めてこの事態を乗り切りましょう」
ヘレナに言われ、わたしたちはドキドキしながら慌てて準備をした。

今日はスーパーポッドなのか?
いったい何十頭くらいやってくるんだろう。100頭以上だったらどうしよう。
全ての群れを個体識別することができるのだろうか…。

まもなく、最初のコールがFIの水中マイクから聞こえはじめた。
Cポッドのコールだった。

ほどなくしてわたしたちの視界にもオルカ登場!!
みんなはデッキですでにカウントを始めていた。
コールを確認したわたしも外に出てスコープにつき、個体識別に入った。
ほとんどのオルカは向こう岸寄りでかなり広がって泳いでいたので、識別しにくかったが、まもなく背びれにキズのあるメスを発見、C10sか。
さらに背びれ上部が軽く曲がっている若いオスを発見、IDブックの写真ではわからないが、CPでじっくり見た覚えがある、C6sだ。

…以上。

わたしたちはたった十数頭のオルカの群れを見送った。

いったんメインハウスに戻って無線で情報を聞いていたヘレナが、ラボにやってきた。
わたしたちは、とても気になっていたことを聞いた。

「…こ、これだけ?」
「…これだけみたいね。ちょっと目撃情報を大げさに捉えてしまったわ、いくら十数頭とはいっても、あれだけ広がってボートのまわり全角度にいたら、オルカだらけとも言えなくもないでしょう」

スーパーポッドの夢、終了。
C10sとC6sはジョンストン海峡を東へと進み、ラビングを楽しんだ。

桃子は今日もまき割り。
ボブ・サップと戦うために、体力を養わなければならないらしい。

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ラボの2階ではゆみちゃんが昼寝。わたしは今日の情報整理。
まき割りを終えた桃ちゃんと、エヴァン、デイビッドが、お互いの脱ぎたての靴下を投げあって遊んでいると、そこへ、ヘレナがまた新たな情報を持って来た。

「これで終わりじゃなかったみたいね。北からまた別の群れが来ているらしいわよ」

急いで配置に戻る。わたしたちは、3日前にケルプホーンを吹いたことを思い出していた。あんなにオルカがいなかったのに、なんてこった!!

新しい群れはA24sだった。久しぶりのA4コールを聞きながら「本当にこれで終わりなんだろうか…」と心配していると、案の定また目撃報告が飛び込んで来た。
アラートペイに戻ったジェレッド(トゥアンの船長であり、新しいIDブックの写真家のひとり)が酒屋に向かっていると、目の前の海にオルカの群れがいたらしい。

やがてその群れのコールが聞こえてきたが、先ほどと同じくA4コールだった。
A11sがアラートベイの前、ブロウトンパッセージを通過してジョンストン海峡入りしたらしい。

わたしたちは交代で必死に録音した。
メインハウスでのディナーもなかったので、交代で夕飯を食べた。シーズンの前半オルカがろくにいなかっため、新人アシスタントは録音慣れしていなかったので、いい練習になったことだろう。Csは午後8時過ぎに北へと向かって行った。

空がピンク。
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1日じゅう忙しかったわたしは、ゆみちゃんとデイビッドに全てを託し、11時半すぎに「何かあったら起こしてね」と倒れるように眠った。
2008-07-27 : オルカ : コメント : 0 :
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7月21日

枕もとのスピーカーからオルカのコールが聞こえて、飛び起きた。
呼吸が止まるかのような思いで録音スタート、ヘッドフォンをつけて鳴き声の主を確認し、その場でガッツポーズ!!

A12sがジョンストン海峡に戻ってきた!!

急いでラボを飛び出し、ヘレナに知らせに行く。寝室の入り口に向かって大声で、
「ヘレナ!!A12sのコールが聞こえてきた」
夫妻は完全に寝ていたようだったが、おそらく一瞬、夢か現実かを考えたのち、
「…A12sが!?キャー!!」とヘレナの喜びの叫びが聞こえてきた。

ラボに戻ってヘッドフォンをつける。
間違いなくA12sだ、何頭かの幼い鳴き声、少なくてもA34sが来ていることには間違いない(昨年から、A12/A33と、A34sは、たまに離れて泳いでいる)。
ウェイントン・パスを通過してジョンストン海峡に入ったらしい。
興奮冷めやらぬ午前6時、ふと顔をあげて、まだ薄暗い目の前の海を見て、わたしは悲鳴をあげた。

イルカだらけ。

ちょうど、寝床から出てきたポールがラボに入って来た。
「ポール、イルカが…」
オーマイガッ、とつぶやき、ポールがデッキに出て行く。カマイルカの群れはラボ寄りから向こう岸まで、北から南まで、ブラックニー・パスを埋め尽くしていた。数えることは不可能だったが、数百頭はいただろう。

A34sはイルカをさけて静かにジョンストン海峡を東へ進んでいた。彼らを出迎えに、東からA8sとA23sが戻ってきた。
久しぶりに、リアルタイムで忙しい日になりそうな予感がした。

午後になると「トランジェントの群れがイシイルカを食べて、オルカラボの方へ向かって行った」という情報が入って来た。
血の気の多い男の子スタッフたちは「何でオルカラボの前で食べないんだ」とぶつぶつ言いながらデッキにスコープを用意。どうしてベジタリアンの子までもが、トランジェントがイルカを殺すシーンを見たがるのか、なぞだ。レジデントが魚を食べるシーンでは物足りないらしい。

レジデントとトランジェントの違いについて

トランジェントのT20、T21、T90、T90B、T124、T124D、T124Eは、オルカラボの前を通過すると、バロネット・パスへと向かって行った。

ひとりジョンストン海峡に入っていたトランジェントのT14は、仲間が自分の行きたい方向とは違うところに入って行ったのを知って…鳴いた。

録音していたわたしたちはびっくりした。T14、1頭の鳴き声。

ほ乳類を餌としているトランジェントは、滅多に鳴かない。しかし、ひとりぼっちの大きな雄、T14は、鳴くのをやめなかった。彼は何度も何度も大きな声をあげ、ひとり、西へと進んで行った。


ゆみちゃん
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ゆみちゃんには去年のこの写真のためにおばけ伝説がある。
関西人である本人は、このいじられ方がかなりオイシイと思っているらしく、時に真っ暗闇で立ち尽くしていたり、ガラスの向こう側にまわって、下から顔に懐中電灯を当てて恐怖のどんぞこに陥れてくれる。
ここは先住民が住んでいた形跡の残っている無人島なので、夜中に出くわすとけっこうシャレにならない。
わたしと桃ちゃんは、いつもゆみちゃんを怒らせないように必死だ。

おばけキャラのゆみちゃん。
「ぞうあざらし」とからかわれる桃ちゃん。
何も肩書きのないわたしは、桃ちゃんに「キャラ薄いんじゃない?笑」という、この島において最大の侮辱を受けた。
キャラ薄いなんて言われたのは生まれて初めてだ…!!なんとか撤回しないと…。

今日、ホエールウオッチングボートのナイアッド・エクスプローラによって、わたしたちの元に食料が届けられた。
ヘレナがポート・マクニールのスーパーに電話し、クレジットカードで立て替えてみんなの食べものを購入、ナイアッドに届けてもらった。
操縦席のビルに手をふり、荷物を出してくれたタイソンとハグを交わす。
段ボール何箱もの重い食料を積み降ろしてくれたあと、「ちょっと待って!!」と言っていったんナイアッドの中に戻ったタイソンは、急いで戻ってくると、わたしの両手の中にペーパータオルの包みを押し込んだ。
チョコレートケーキだった。

大きく旋回してラボを去るナイアッド
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A34sとA8s、A23sはしばらくジョンストン海峡をうろうろし、ラビングをしたり、水面で1列に並んで休んだりして1日を過ごした。

みんなの食料が到着したため、今日はメインハウスでのディナーはなし。
各自簡単な夕食をとったあと、行く場所がないので男子も女子もラボに集まり、
「桃子」「モモーコ」「モモコォー」「モ・モ・コ」「ムォームォークォーウ」「モ!!モ!!」
桃ちゃんの名前をいかに変に発音するか勝負するという、びっくりするほどくだらない遊びに桃ちゃん以外の全員が熱狂。
今年のアシスタントは全員がかなり無垢というか、無邪気というか、バk…
でもみんなの仲がいいのは喜ばしいことだ♪

日付が変わるころ、ブラックニー・パスの入り口でA8s、A23sと別れたA34sは、オルカラボの前へ徐々に向かってきていた。
2008-07-24 : オルカ : コメント : 4 :
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7月20日

2階の窓まで毎朝起こしに来てくれる咲さん
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咲(ステラーカケス)の鳴き声でわたしたちが目覚めた時、エヴァンがいなかった。
ラボの2階…屋根裏の小部屋は、わたしたち "ガールズ" 3人プラス、わたしたちの親友エヴァンの寝床になっている。

どうも彼は、こんな朝早くからポールに捕まり、海へ連れて行かれたようだった。
CRPTの水中マイクの修理だ。いちばんエリアの広い水中マイクだけに、ここが壊れていると仕事にならない。エヴァンは潜ることすらできないのに、かわいそうに1日じゅうダイビングの手伝い。

急に拉致されたのだろうか
メガネだけが残されていた
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昨日のケルプホーンが効いたのか、A8sとA23sはとうとう何十キロも離れた東から戻る決心をしたようだった。目撃報告が入ってくるたびに、彼らの位置は水中マイクのエリアへと近づいていた。

また、トランジェント(ほ乳類を食べる方のオルカ)のT14は、ほかのトランジェントのオルカたちと合流して、島々のあいだ…ナイト・インレットの方へ向かって行ったようだった。

目の覚めるような青空。
ヘレナに「CP(別の島にある観測ポイント)キャンプのための生活用品一式を準備して」と言われて、わたしたちはバスハウスの奥の物置から、がらくたを引っ張り出して並べた。キッチン用品、食器、トイレットペーパー、タオル等。
アシスタントの中から2人が選ばれ、おそらく週代わりでCPに送られることになっている。軽い島流し状態だ。
CPについて
すっかり準備が終わると、わたしたちは自分たちへのごほうびに、ジンジャエールの最後のひと缶を3人でわけあって飲んだ。


引き潮になると、どこからともなく人が集まって野球が始まる。
新人アシスタントのデイビッドが野球好きなためと、今年は体力ある元気な男子が3人もいるためだ。

ただし、わたしたちの野球道具はコレ!!
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誰かがボールを打ったら、誰かが拾いに行く。ベースは…ない。笑
ベースがないのにベースボールと呼べるのかどうかはわからないが、電気もない、ゲームもないこの島での、わたしたちの貴重な遊び。

わたしは今日も1日じゅう、2003年のA30sの録音を聞き直しされられて、すっかり頭が痛くなった。ヘッドフォンを外してベッドに寝転がり、音楽でも聞こうとiPodを手にした時、枕元のスピーカーから、ある音が聞こえてきた。

…ある音!?

急いで1階に飛び降り、ラボに飛び込む。
ラボにはデイビッドとエヴァンがいて、録音を始めてくれていた。
そしてすぐにヘレナがやってきた。
「コールだー!!」
わたしたちは歓声をあげてガッツポーズをした。それは、東から戻ってきたA8sとA23sの鳴き声だった。録音なんて何日ぶりだろう?

ほんのさっきまでA30sのコールを嫌になるくらいテープで聞いていて、もううんざりだったのに、A8sとA23sのコールは心洗われるようだった。
彼らはゆっくり、ジョンストン海峡を西へと進んだ。

今日のディナーはタラのソテー、ゆでた野菜、トマトソースとオリープのポレンタ(コーンミール)、ブラウンライス、ヘレナのパンという超豪華メニューだった。
そしてデザートにシナモンロール、フルーツポンチ、ヨーグルトだった。
わたしたちはお腹が悲鳴を上げるまで食べ続け、録音を続けた。

焼きたて!!
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オルカたちは東へと方向を変えると、鳴くのをやめた。
静かな夜だった。暗くなった海、トドの呼吸ひとつ聞こえなかった。
2008-07-22 : オルカ : コメント : 4 :
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7月19日

朝っぱらから海岸で、桃ちゃんとエヴァンが言い争っていた。
「エヴァンが歩くと地面が揺れるんですけどー!!」
「桃子はソーラーパネルの前に立つなよ、電力が低下するから」
…幼稚な争いだが、今年もアシスタント同士の仲がいいのはいいことだ。

みんなの食べ物がなくなってきた。
通常、オルカラボでは1週間から10日に1回、ボートで40分の近くの島まで買い出しに行くのだが、博士のボート「ジューン・コーブ」が壊れていて、修理に出してすでに3週間目。その間、ろくに買い物はできていない。
2人乗りの小さなボートならあるけど、とてもじゃないが10人ぶんの数週間ぶんの食料を積み込むスペースはない。

わたしとメラニーは島に来てからまだ10日程度しかたっていないから大丈夫だけど、7月1日にハンソン島入りした他のアシスタントたちは「もう食べるものがないよ…」と言い出した。
夜はほとんどヘレナに作ってもらえるから心配ないとしても、朝・昼ぬきで過ごすのは、体力勝負のこの島ではきつすぎる。
そして、ヘレナが作ってくれる料理の材料だって、底をついてきている。

「ホエールウオッチングボートのナイアッドに頼んで、街のスーパーマーケットから食料を運んでもらうことにするわ」
ヘレナがわたしたちに必要なもののリストを作るように言いに来た。
いくら仲がいいとしても、お客さんを乗せたウオッチング船であるナイアッドに、食べ物の運搬を頼むのは最終手段だと思われたが、とうとうその日がやってきてしまった。

今日もオルカがいない。ザトウクジラすらもいない。
でも目の前の海にはイシイルカが泳いでいて、トドが魚をとっている。
もう7月半ばをすぎ、これだけオルカがいないというのに、何故かわたしたちはあまりあせってはいない。
わたしは毎日DATのテープを何時間も聴きなおしさせられて死にそうになっているし、桃ちゃんは元気な男子に混じってまきをパカパカ割っているし、ゆみちゃんはデータ整理の仕事を他のアシスタントに教えている。

いくら仕事があるとしても、オルカラボなのに、オルカがいない状態でここまで平気なのはよろしくない。わたしたちはオルカを呼ぶための最終手段を持ち出した。

ケルプホーン。
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海藻の両端を切ってラッパ状にして吹くだけ。
これを聴いてオルカが来る、というのはもちろん単なる伝説。でも、なにもやらないよりましだろう。わたしたちは揃って海岸におりて、それぞれのケルプホーンを吹いた。

ぶおー、ぶおー。

相変わらずまぬけな音!!
これで何かやってくるかな…楽しみ楽しみ。

今日の夕飯はスパゲティだった。
ヘレナはいつも「スパゲティでごめんね」というけれど、ヘレナが作ったソースはかなり美味しい。それでも、ヘレナの中では手抜きなのだろうか。

食べ終わった頃、海岸のそばまでよさげな流木が流れてきたのが見えたので、シェーンがカヤックでとりに行った。その様子をカメラにおさめようとメインハウスの外に出たわたしは、世にも不思議な…しかし、聞き覚えのある…あのメロディを聞いた。

…これは、これは
…トランペット!!

急いでデッキに走る。夕暮れ時、海からのトランペット…こんなことをしでかすのは、アラートベイ在住の伝説のラッパ吹き、ジェリーしかいない。
彼は自由気ままに海をかけまわり、気に入った時に気に入った場所で、トランペットを吹く。時に巨大な豪華客船へ。時に優雅に泳ぐクジラたちへ。

ジェリーの船を見て、わたしたちはびっくり仰天。

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この1年の間にホームページができていた…。笑

ジェリーはボートを岸につなぐとトランペットを置き、アコースティックギターを持って上陸した。そしてわたしたちに5匹の魚と白ワインのボトルをくれた。

わたしたちに用意できるものはスパゲティの残りとパン、そして食後のかぼちゃのケーキくらいだった。ジェリーは美味しそうに全てをたいらげ、ポールとヘレナ夫妻に、しばらく会っていなかった間の大冒険の話をして、アコースティックギターで2曲弾き語ると、薄暗くなった空の下、ガッツポーズで帰って行った。

今回、わたしたちがケルプホーンで呼んだのはラッパ使いのジェリーだったのか?

美しい空、そしてトランペットとアコースティックギター。
美しい音に包まれた夕暮れだった。

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2008-07-22 : オルカ : コメント : 1 :
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7月17日

桃子&シェーン(5℃の海で凍えながら泳ぎきった後…)
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オルカがいないうちに、とヘレナがわたしに大きな仕事をくれた。
30年ぶんのDATのテープを聞き直して、特定の鳴き声をピックアップする仕事だ。

4時間のテープが何百本…
仕事内容を聞いただけで森の中に逃亡したくなったが、今年はオルカがあまり水中マイクのエリアにいないため、録音もできず、手が空いているのだから仕方がない。

A8sとA23sは今朝になって東から戻ってきた。
彼らはほとんどコールを出さずにテレグラフ・コープまで進み、そこで方向を変えて東へと進んだ。
どうして今年は鳴き声をあげないんだろう?
耳をすませて、他の群れの到着を待っているのだろうか。


午後になって、ラボ内の仕事に飽きた男性陣が逃げた!笑
シェーンとエヴァンは「ロッククライミングしてくる」と言い残し、ラボを去った。
デイビッドはラボの2階でのんびり読書をしているようだった。
残された桃、ゆみちゃん、メラニー、わたしの4人がラボのデッキに出て、スコープで崖の様子を見てみる。
シェーンとエヴァンは本当に岩をよじのぼって、眺めのいいクリフまで行こうとしていた。

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のぼりきった2人
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自称「自然(ロギア)系」
わたしと桃ちゃんの心に火がついたのは言うまでもない。笑
男なんかに負けてられない、絶対わたしたちもここにいる間に冒険してやるー!!

相当悔しかったのだろう、戻って来たエヴァンに桃ちゃんは
「ビールっ腹」と悪口を叩いた。
負けじとエヴァンは「桃子のケツにはすいかが2つ~」と返していたが、
いつしかその悪口は「桃子のぞうあざらし!!」に変わっていた。
…ここにいると童心にかえれるようです♪


※桃ちゃんはそんなに太ってはいません。


ディナー時、みんなでメインハウスの外の海岸を眺めていると、鹿の親子が森から出てきた。

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子鹿の背中にはまだ白い斑点が残っていた。彼らはしばらくの間おいしそうに海藻を食べると、見守っているわたしたちの方をちらっと見て、静かに森の中へと帰っていった。
2008-07-20 : オルカ : コメント : 1 :
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7月16日

日本の友達が持たせてくれたボードや写真
これを見て頑張ってるよ!!
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朝からブラックニー・パスにはザトウクジラの呼吸音が響いていた。
わたしの大好きな音、包まれていたい音のひとつ。
とてもストレートな生命の音。

「もう7月も半ばだから、キャンプキッチンをきれいにしなさい」
と、ヘレナからの指令が出て、桃ちゃん、ゆみちゃん、わたしの3人は、アシスタントスタッフのための野外キッチンへと向かった。

ガスコンロをみがき、海水をわかして食器を洗いなおし、カウンターをきれいにした。
ゆみちゃんが。笑

わたしと桃ちゃんはほとんど見ていただけだった!
ゆみちゃんは実にこういった仕事でよく働いてくれる。わたしと桃ちゃんはよく暴走してそのへんの道具で遊びだすので、下手に手を出すと叱られる。
お母さん役のゆみちゃんがいなかったら…考えると実に恐ろしい。

わたしが到着して、ようやくたんざくがハンソン島に届いたので、
各自願いごとを書いてキッチン前の「ウィッシュツリー」にぶら下げた。

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ハンソン島の七夕はとくに日にちが決まっていない。
毎年、博士夫妻が願っている「争いのない平和な地球」などはろくに叶っていないのに、「大学に編入できますように」など個人の願いは意外とよく叶うので、みんな毎年、わがままな願い事をつくるのを楽しみにしている。

わーいわーいとはしゃぎながら親友エヴァン(いちおう男の子)の願い事をのぞき見たわたしと桃ちゃんは、いくつか書いてある願いのすべてが乙女チックな恋の願いであったのを見て、「完全に女らしさで負けている…」とがっかりした。

わたしの願いのひとつは「ヘレナに怒られませんように」、
桃ちゃんの願いのひとつは「セルライトがこの世から消え去りますように」だった。

午後になってポールがオルカラボの前の海に潜った。
ポールはもう70歳近く。彼が自ら潜らなければいけないのは、今年はダイビングできるアシスタントがいないから。
エヴァンがサポートにつき、ゆみちゃんがボートのロープを持ち、ヘレナが海岸から見守っていた。途中、水中から出てくるはずの泡が見えなくなったとき、みんなの顔が真っ青になった。
結局、ポールは無事に沈んでいたイカリを見つけ、無事に戻ってきたが、みんな生きた心地がしなかったようだ。ポールとヘレナの友人、アレキサンドラ・モートンさんは、夫をダイビング中に亡くしている。
ポールは破れたドライスーツから普段着に着替えると、とても美味しそうにビールを飲んだ。

A8sとA23sは今日は東から戻ってこなかった。
ゆみちゃんがヘレナに指名されて、今日のディナーを作った。

ディナーを作るゆみちゃんと手伝うデイビッド
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夕食時に誰もレコーディングしていなかったので、わたしたちはメインハウスで全員揃って映画を見ることになった。今日のポールとヘレナ夫妻のチョイスは「クジラの島の少女」。
いい映画だ。もう何回も見ているはずだったが、ヘレナは涙ぐんでいた。
そういや、今日は夫妻の娘、アナの誕生日だった。
帰省はできなかったけれど、たくさんの友達に囲まれていい誕生日を送ったことだろう。

雲の間から月が顔をのぞかせていた。
もうすぐ満月。

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2008-07-19 : オルカ : コメント : 1 :
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7月15日

夜の間に北へ抜けたオルカたちは、ウェイントン・パスを通過してジョンストン海峡へ戻り、東へ向かった。ほとんどコールはない。
ゆみちゃんに野菜スープを作ってもらって、日本人3人で食べた。
あったまる。

ラボにいると、デイビッドが「消火訓練をするらしいから海岸に集まれってさ」とわたしたちを呼びに来た。
消火訓練…。

オルカラボにはいちおうポンプのついた消火ホースがあり、何かあった時には海水をくみ上げて放水できるようになっている。

過去の消火訓練のようす(モデル・まりりん)
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わたしたちは海岸に集められたが、ポンプは錆び付いていて、修理しないと動きそうになかった。少しとほうにくれていると、ヘレナがメインハウスから出てきて、

「メジャーリーグのオールスターゲームが始まるわよ!!見たい人はメインハウスに集まりなさい!!」と海岸に叫んで来た。
…野球だ!!野球が見られる!!\(´∀`●)/

知らない人もいると思うが、オルカラボでは「夫妻と一緒にスポーツを見る」のも大切な仕事のひとつ…と言える。
特にテニスの試合でもあろうものなら、レコーディングでもしていない限り、
どんなに夫妻のヤジが怖くても最後まで一緒に試合を観戦しなければならない。

メジャーリーグ好きのデイビッドと、野球好きのわたしはテレビの正面に座り、わたしの隣にヘレナ。白熱するヘレナの隣で試合を見るのはとてもこわいからと、桃ちゃんゆみちゃんは後ろに引っ込んだ。

ディナーの準備が終わり、イチローがヒットを打った頃だった。
「ザトウクジラだ!!」
シェーンの叫び声が聞こえた。

慌ててみんな外へ飛び出す。ザトウクジラがオルカラボの200m沖、ケルプ(海藻)で遊んでいた。スコープでその姿を確認する。大きい。潮吹きの音が響いている。

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ところが、ザトウクジラに夢中になっていて気付くのが遅れたけど、向こう岸寄りにいくつかの水しぶきが見えるじゃないか。
「お、オルカー!!」

何故だかわからないが、まったくコールを出さずにオルカラボの前に現れたA8sとA23sは、ものすごいスピードで北へと進んでいった。わたしたちは一瞬だけ本来の仕事に戻ったが、オルカたちはその後も鳴かなかったので、野球に戻ることを余儀なくされた。

わたしたちは連日の外仕事で疲れていたが、試合はなかなか終わらず、誰もメインハウスのテレビの前から動くことを許されなかった。

同点ホームランにあがり狂うわたしとヘレナ
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ヘレナ、デイビッド、わたしの3人だけはスイッチが入ってしまい、1球ごとに大興奮でヤジを入れていたが、延長戦に入り、外もすっかり暗くなってしまうと、もうベッドに戻りたい他のアシスタントたちはぐったりしていて、ポールに至ってはソファですやすやと寝ていた。

延長15回、ようやく犠牲フライでア・リーグのサヨナラ勝ち!!
ヘレナ、デイビッド、わたしの3人ともがア・リーグを応援していたため、実に気持ちよく試合が終わり、気持ちよく床につくことができた。
他のアシスタントにとっては災難だったろうが…。
2008-07-18 : オルカ : コメント : 2 :
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7月14日

くもり空。
A5sたちが東から戻ってきた。コールが聞こえてきたのは午後になってからだった。
桃ちゃんがレコーディングに入ってくれたので、わたしたちはそれぞれ、海を眺めたり、データのアーカイビングをしたりして過ごしていた。
男性陣は力仕事を終え、屋根裏で休憩しているようだった。

働く桃ちゃん(手前)とゆみちゃん(奥)
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FIの水中マイクからしばらくイルカの声が聞こえていたが、
ふと、目の前の海を見ると、10頭くらいのイルカが水しぶきをあげながら南へ向かっていた。

あわてて外へ出る。屋根裏にいた男性陣も
「あれは何だ!?」と言いながらデッキに出てきた。

「イルカだよ」わたしは答えた。
「いや、イルカのずっと前方になんかめっちゃデカいものがいるんだよ」
エヴァンの指さす方向を見ると、何か大きな水しぶき。ほんとだ!!
「ヘレナに知らせてよ!!」わたしはエヴァンに言った。

ふつうオルカが視界に現れた時、ラボ、メインハウス、まき割り場、トイレ、テント、どこにいても聞こえるように、わたしたちは
「オールカーーーーーーー!!」
と、大きな声でシャウトする。これがザトウクジラだったら、
「ハーンプバーーーーック!!」、イルカだったら
「ドールフィーーーーーン!!」だ。

しかし、正体がわからないなぞの大きな水しぶき。
エヴァンは一瞬、考えたようだったが、

「ヘレナー!!
 何かでっかいものがぴょんぴょんしてるー!!」
(Something large porpoising!!)

スコープで確認したところ、それはミンククジラだった。
なぜミンククジラが水面を飛び上がるようにして急いで泳いでいたのか?
そしてなぜ、そのあとをイルカの群れが追っていたのか?

ほ乳類を食べる肉食のオルカの群れ、トランジェントでも追いかけて来るのかと思ったが、答えがわからないまま、ミンククジラとイルカはジョンストン海峡へと消えていった。

今日はノーディナーの日。各自で夕食をとらなくてはならない。
ヘレナが昨日の残りのパンと、玄米と、ケーキをくれた。
わたしはゆみちゃんに「スープが食べたい」とだだをこねて、野菜を切ってもらった。手伝おうと思ってズッキーニを切ったら「根菜からでしょ!!」と叱られた。
ゆみちゃんがこわいので何も手伝えることがなく、桃ちゃんとふたりで鍋をのぞきこんで「そういやカレールーがくさるほどあったね」と言った瞬間、時間が止まった。

「カレーにする?」
「カレーしかないよね?」

スープからカレーに変更♪とはいってもルーを溶かすだけ。
とても温かくて美味しい夕食になった!

それぞれ食事を終え、ラボに戻り、あたりも暗くなってさあ寝ようとしたころ、
ラボのデッキでドタバタものすごい音がした。
ラボの屋根裏にはわたし、桃、ゆみちゃん、エヴァンの4人が寝て、
屋根裏のとなりのマップルームという小部屋にメラニーがひとりで寝ている。
新人のデイビッドとシェーンはラボのデッキで寝ているのだが、どうも、この2人が暴れているようだった。
「喧嘩しているのかもしれないからちょっと見てくる」
エヴァンが下に降りて様子を確認すると、ふたりは喧嘩ではなく、本気でまくら投げをして遊んでいた。
デイビッドは19歳、シェーンは25歳。シェーンは年上なのに、寝る前にデイビッドの顔の前でおならをしたり、いろいろちょっかいを出すらしい。
悪ガキ!!笑
2008-07-18 : オルカ : コメント : 0 :
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7月13日

A4s(A11s、A35sの2家族)とA5s(A8s、A23sの2家族)は、日付が変わる前にオルカラボの前の海へと進んで来た。

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真夜中の海、もちろんオルカたちの姿は見えない。
ブホオッ、ブホオオッ、という潮吹きの轟音…彼らの呼吸音だけが、暗闇の中に響いている。呼吸音がオルカラボの前を通過し、すべてのオルカが北へ消え、水中マイクのエリアから出て行ったのは午前2時前だった。

んー、いい天気!!

太陽の光で目が覚めた。屋根裏から1階に降りると、またアキが遊びに来ていた。
アキは島の中央にあるキャンプで夏を過ごしている。
もよりの海岸まで徒歩10分。
そこからここ、オルカラボまでは、カヤックで15分くらい。

「あまり帰りが遅くなると、風が出てカヤックじゃ危ないからさぁ、
 お父さんが心配するんだよ~」
と、少し波が高くなってきた海を見ながら、アキはのんびりつぶやいていた。
アキだってもう20代後半の立派な成年男子なのに。笑
仙人、心配性だったんだ…(;^ω^A

夜の間に北へ向かったA4sとA5s。A4sはそのまま北へと進み、A5sはウェイントン・パスを通過してジョンストン海峡へ戻り、東へ進んでいた。

風が出ないうちにアキが帰宅したので、桃ちゃん、ゆみちゃん、わたし、エヴァンは一緒にランチをとることにした。
丸太の骨組みだけでできた、キャンプキッチン。
風が吹き抜けて寒いけれど、貴重なわたしたちアシスタントスタッフの憩いの場。

去年は桃ちゃん、ゆみちゃんと3人でずっと一緒だった。
一昨年は桃ちゃん、エヴァンと3人でずっと一緒だった。
この場所でお茶を飲みながら、全く同じメンツの顔を見てぼーっとしていると、「わたしは本当に日本に帰ったのかな?」と不思議に思うことがよくある。
日本での自分とカナダでの自分、どっちが自分にとっての現実なんだろう?
でも確実に言えるのは、現在は、日本とカナダ、どっちにいても大切な仲間がいて、その仲間たちはかなりパンチあるってこと!!笑

パンチあると言えば…
わたしがハンソン島に上陸する1日前。
もう、過去最大級にパンチある人がこの島を訪れたらしい。

サーフボードで。笑
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ここの状況をわからない人のために説明すると、夏とはいえ海温は5℃~7℃、手を入れると冷たいどころか、痛い。船から落ちてショック死する人もいる。
内海だから、波はわりと穏やかなほうだと思われるが、豪華客船なんか横を通過しようものなら、よほどの腕でもない限りひっくりかえる…と思われる。

デイブと名乗る彼は、サーフボードの上に立ち、オールで漕ぐという荒技で、10キロほど離れたテレグラフコーブからやってきた。そしてCPの方に向かうと言い残し、潮の流れに流されて、バロネット・パスへと消えていったらしい。
彼の無事と、よい旅を祈ります。
(Photo by ゆみちゃん...Thanks!)
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午後になってもオルカたちは戻ってこなかったので、わたしたちは燃料用の流木を拾ったり、佳境にさしかかっている30年ぶんのデータのデジタル化を手伝ったり、ディナーの準備をしたりして過ごした。

カートがハンソン島に戻ってきた!!
本来ならば7月2日にカート(オルカラボ専属大工さん)の誕生日パーティをやるはずだったのに、カート自身がハンソン島に来るのが遅れたため、今日ようやくパーティ。

用意されたチョコレートケーキにアイシングシュガーを塗り、その上からココアパウダーで模様をつける。
いったい何歳なのかわかんないので、とりあえずいっぱいキャンドルをたてて、
ハッピーバースデー、カート!!\(^o^)/

まさか今さら祝ってもらえるとは知らず、驚くカート
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ディナー後、寝袋にもぐり込んだときにイルカが少し鳴いていた。
夜は冷え込んだが、わたし、桃ちゃん、ゆみちゃん、エヴァンの4人がぎゅうぎゅうづめになって眠ったため、ラボの屋根裏はそれほど寒くはなかった。
2008-07-15 : オルカ : コメント : 0 :
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7月12日

後ろ髪引かれる思いで日本を離れ、とうとうカナダへ!!
オルカラボのスタッフになって、10年目の記念の年。
…とはいっても何もないけどね。

ホエールウオッチングボートの「ナイアッド・エクスプローラ」が
わたしとメラニーをオルカラボまで送ってくれることになった。
メラニーは2005年と2006年に、わたしと一緒にオルカラボのスタッフを経験しているドイツの女性。
経験者が一緒なのは心強い♪

ハンソン島について
オルカラボについて

夏になると、鮭が産卵で川をのぼるため、わたしたちがいるハンソン島周辺に集まってくる。
そして、鮭を食べるためにオルカが集まってくる。
今年のシーズン・スタートは少しゆっくりだった。6月末に、A30sの家族がこのエリアを訪れたものの、北の広い海に戻っていってしまったらしい。
7月に入ってA8sとA23sのふた家族がやってきたが、彼らもあまり長居していないようだった。
(この家系図について興味のある人は、
http://www.pac.dfo-mpo.gc.ca/sci/sa/cetacean/default_e.htm<英語>
からダウンロードできます。)

前日、バスで12時間の長旅の末、到着したわたしたちに、
ナイアッドの船長、ビル&ドナ夫妻はこう言った。

「長旅でのどが乾いたでしょう。飲み物を用意するわ。
 ビールがいい?
 ラム酒がいい?
 それともファイアボール?(スパイスの効いたウィスキー)」

なぜ選択肢にアルコールしかないのか甚だ疑問だったが…この一家に常識は通用しない。
ビルとドナ夫妻の家にひと晩泊めてもらえることになり、しこたま飲まされ、ごちそうを食べさせられ、ふかふかのベッドに寝かされて、朝いちばんに起こされて聞いた言葉は、
「今シーズン初の群れが来たらしいわよ、働く準備しなさい!!」
だった。さあ仕事開始!!

時計、ノート、ペン、双眼鏡。
ナイアッドに乗り込んだわたしたちは、まだ自分たちの仕事場「オルカラボ」
にすら着いていないというのに、それはそれは働いた。
船から沈めてもらった水中マイクで鳴き声を聞き分け、双眼鏡で背びれの形やキズを確認し、どの個体がどの経路でどこに向かったかを、こと細かに書きこんでいく。

今日新たにこの海峡を訪れたのは、A11s、A35sとG17sの家族だった!!
彼らを迎え入れるために、東に行っていたA8sとA23sも戻ってきていた。
A8sのA42に赤ちゃんが、そしておそらくA35sにも赤ちゃんが生まれたようで、少年から青年へ成長していくA60は、ひとまわり大きくなっていた。

背びれが伸びてきたA60。なんだかA6に似てきたような気もする…。
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午後になってようやく、わたしたちの職場、オルカラボに到着!!

先に5人のアシスタントがオルカラボ入りしていた。
去年も一緒だった日本人スタッフの桃ちゃん、ゆみちゃんと、
おととし一緒だったわたしの親友、エヴァン。
そして新人男子ふたり!アラスカのデイビッドと、ニュージーランドのシェーン。
彼らふたりの滞在は7月いっぱいとのことだったが、
男性陣がいるので、体力的には楽な夏になりそうな兆し。

AグループはG17sを迎え入れ、しばらく遊んで、北へ送り届けると、またジョンストン海峡に戻ってきてしばらくうろうろした。

テントをたて、ラボでしばらくまったりしていると、カヤックが上陸するのが見えた。
あれ?アキじゃん。

アキは「仙人の息子」。
お父さんのウォーラスはグレーの長髪、グレーの長いひげを持ち、1年中ほとんど電気も使わず山奥に住んでいる地質学者。すべてのきのこを知りつくし、すべての木を知りつくし、野生動物も彼からは逃げない。
そんなカナダ人のお父さんと日本人のお母さんの間に生まれたアキは元モデル。
天然すぎて、時に会話がたいへんだが…。

アキと、その友達ご一行の上陸を手伝って、わたしたちはお茶をいれた。
お茶をもってラボに戻る。メラニーがレコーディングしてくれていた。
東に向かったはずのオルカたちは、いつの間にか方向を変えてオルカラボの方へ向かってきているようだった。
みんなにデッキに出てもらい、じっとオルカたちを待つ。

「ところで、みんながラボに来てから2週間近くたつけど、オルカは何回ラボの前を通ったの?」なんとなく聞いてみた。
「…1回だけだよ、昼間は」
「い、1回!?( ̄□ ̄;)」

わたしとメラニー、なんていいタイミングで到着したんだろう!!
今シーズン2回目、視界に現れたオルカたちは、オルカラボ寄りにブラックニー・パスを通過し、北の海へと進んでいった。
なぜかわたしとメラニーは「オルカを連れてきてくれてありがとう」と、他のスタッフにお礼を言われてしまった。

夕飯はだいたい、ポール・スポング博士の妻、ヘレナが用意してくれる。
今日のディナーは野菜たっぷりのチリに、焼きたてのパン、サラダだった。
大満足☆

男の子たちが気をきかせてくれて、わたしたち日本人ガールズ3人は、ラボの小さな屋根裏のベッドで寝ていいことになった。つもる話もあり、眠る直前までいろいろ喋っていると、まくらもとのスピーカーが不穏な音をたてているのに気付いた。

話をやめて、耳をすませる。

…カツカツ、カッカッカカカッ。

ああ…(´Д`;)

初日から寝られない夜決定ー!!笑
わたしは2階からロープづたいに飛び降りると、ラボの中に駆け込んで、
DATレコーダの録音ボタンを押した。
ジョンストン海峡にいたオルカたちが、暗闇の中、ラボのほうへ向かってきていた。

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日本では、ライブたくさん行けてすごくしあわせだったけど、
オルカの戻ってくるこの時期、わたしもちゃんとカナダに戻ってきました。
ただいま☆
2008-07-14 : オルカ : コメント : 4 :
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7月6日@富山SOUL POWER

7月6日@富山SOUL POWER
[ fam "Only dreaming calm days TOUR" ]

初めて来たんだけど、入ってびっくり、めっちゃいいライブハウス!!
下にバンド系完全網羅したCD屋さんあるし、
ステージもフロアも広いし音もいいし、
個人的に気に入ったのはドリンクが瓶で出されることでした。
タンブラー忘れても罪悪感抱かなくていい!!
エコばんざい\(^o^)/

■notyet
開演ぎりぎりに入り、照明を背中にあびているひとバンドめを見て、
「あら見たことあるシルエット」と思ったら、GWに見たnotyet。
さっそくかばん置いて前の方いって手あげましたw

そしたら、かずみがわたしに気付いてつんつんしにきた!!
わたし完全にひとり参戦かと勘違いしてたんだけど、
V4で友達になったかずみが来る日だったのでした\(^o^)/
わぁい♪

notyetは3daysで見れます♪

終わって、ソファに座ってかずみとしゃべってて
ふと物販のほう見たら、舞ちゃんがいた!

このツアーは来れないって聞いてたのにー!!笑
いないと変だよって凹んでたのにー!!笑
しっかりおるやんー!!笑
\(^o^)/
超すてきなサプライズやった
泣くってばー!!

■at Anytime
アトエニ2daysめ。
最前に女の子がいっぱい群がってたので、わっ人気あるなぁと思って、わたしは最前あきらめて、かずみと一緒に2列目くらいのどまんなかで見ました。
その場所がよかったなあ。3ピースバンドだと3人ともとてもよく見られるし、なんかテンションあがりまくった。
しかもこのライブハウスでみるといっそうキラキラ!!
なんでだろう、アトエニはいつもすっごく前向きな音に聞こえるから大好きです!!

■REST
初見で全く知らんかってんけど、MC一切なし、バンド名すら言わないこのバンド、すごい緊迫感、何よりもギターボーカルさんの声にどぎもを抜かれました。
透明感あって空気でできてて、日本人であんな声の人はじめて見た…やばすぎ。
立ち尽くしてしまいました…。
スペクトル分析したい。

■F.I.B
ホワイティさん前にいました。
始まるまでは。

NO WAR!!
Song Of Warning
KIZUNA
To Another World
Are you standing on?
The Earth
Fill In The Blanks

始まったとたん、背の高いおにーちゃん2人がぴょーんと飛んでサークルはじめたのでわたしも負けじと飛び込みました。
最前とられて、ホワイティさんまえ終了。

終始この人らと廻ったり暴れたりしていたのですが(後に有名な双子と判明)、
女の子わたしだけ(´・ω・`;)
フロア広いし、スペースもあったし、後ろや壁ぎわでの大人見がけっこういました。
でもやっぱりどう考えてもサークルの速さは北陸が日本一か!!

MCで「俺らんなかで福井、石川、富山…北陸は熱いと思ってる」て言われて
サークル軍団のテンションくそあがり\(^o^)/
人少なくて、ひとり飛ぶと、支える人みんなそっちいっちゃうから
飛びたくても飛べんかった~(ノω・、)
最前離れていい機会なので、廻ったり暴れたりしながらだいたい後ろの方から全体見てました。ステージ広いから5人が思う存分動けていいね。

ただ、めっちゃ嫌なことがありました。
誰かが携帯でこのライブの写メ撮ってたみたいで、
それに中途くんが気付いて
「写メとか通してじゃ伝わらん、ライブは実際に感じてもらうのがいちばんやと思ってるから、俺らのライブではやめてほしい」て言ってくれたんやけど、
正直こんな真剣勝負の試合してんのに、のんきに携帯なんかで、
おみやげ感覚で写メ撮る余裕がある人がいることがすごいショックだった。
写メ撮るってことは、少なからず興味あってんろ…?
いま目の前にいるんだから、まず目に焼き付けようよ…。
いろんな表現できるカメラとは違って、
携帯のあんなちっさい画面じゃ、
F.I.Bがくれるこの空間のかけらも持ち帰れないのに!!

F.I.Bのライブは、ステージだけじゃない。ステージから全力投球され、フロアでおもいきり打ち返して、その真剣勝負でひとつのライブという物語をつくりあげていくんです。
せっかくライブを見に来たんだから、いいと思ったのであれば、
ちゃんと、心ごと「その場」にいてください。

あ、念のため。ライブ後にちゃんと頼めば、メンバーさんよろこんで一緒に写真撮ってくれますよ。
勝手に撮るより一緒に撮ってくださいって声かけて、
そのときに「今日のライブよかったです!!」のひとことでもかければ
絶対に励みになって、また次のいいライブに繋がると思うんです。

ちょっといらいらしちゃったから、もー絶対全てぶっ壊して燃え尽きて帰ってやる!と変なエネルギーがわいてきて、アタマから湯気出るくらいにハアハアシューシューいってたら…あれ?マイクおろしはじめた。

フロア\(^o^)/
今日はやる雰囲気じゃないかなと思ったのに!!

なんか関西組のことが急にアタマに浮かんで、
やったりました!!
やったりました!!
みんなのぶんまでー!!

それまで
「そこらへんのバカども(暴れてたわたしはバカ扱い)はおいといて笑、後ろの方にいるやつもみんな、遠慮せんと好きに楽しめばいい」
て中途くんに言われてたお客さんたちなのに、
一気にどっと人が押し寄せてモッシュが始まった。

JJまえでうぉーおーおーおー!!
ペロマイクでうぉーおーおーおー!!
見知らぬおにーちゃんにもマイクあげてうぉーおーおーおー!!
北陸だましい見せた\(^o^)/

あーあ。
カナダ前、あと2回しか見れんのか…。

■JULIANA AGAIN
ツアーやめて富山でツアバン迎える立場になったバンドだそうです。
彼ら的に「掴み失敗した」らしく、ずっとMCで「俺こんなライブ下手だったかな」とテンション激下がりなのが伝わってしまったし、そればかり言われたので盛り上がるのがむずかしくなってしまった。 曲はポップだったんだけどな。
ただし、MCはけっこう面白くて笑いとってたんです。
ぜひ調子いい時にみてみたいなー

■fam
最前どまんなか。笑
初富山のfamでしたが、そんなに初見のお客さんばかりじゃないよね?
今までいろんな意味でギターとベースのふたりに見とれてて、ドラムよく見えなかったんだけど、今日は位置的にぱっちりでした!!すげー!!めっちゃ力強いしかっこいいー!!
ギター弾く位置低いよってかずみに言ってたから、かずみは普通にストラップ長いんかと思ってたらしいけど、まさかネックがステージにつくまで下がるとは思ってなかったらしくびっくりしてたw
あかん…曲も好きすぎるから中毒になりそう\(^o^)/
突如ゆうきくんがベース置いてフロア降りてサークルモッシュはじめた。
たかまさくんはマイク持ってフロアに降りてきて…フロアライブ!!
その周囲で高速サークル!!
完全にfam中毒\(^o^)/ なんていいバンドなんだー!!

まだあと2日間残ってるのに、
そろそろジワジワきはじめたのは内緒です。笑
2008-07-07 : ライブレポ : コメント : 1 :
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7月5日@長野J

長野J
[ fam "Only dreaming calm days TOUR" ]

オープンの30分くらい前にライブハウスJに到着。
みーなさんのともみちゃんが声かけてくれた♪
長野Jはアポロシアターを縮小したような形の
ちっさいライブハウスでした。

■back up mind
若い!!かわいい!!ギターのお兄ちゃん前で見た♪

■GEMY GREEN
メロディックだけどレゲエ調やったりデスボイス入ってたり。
なかなかかっこよかったです。
ホームページ今日できたてだそうです!
http://ip.tosp.co.jp/i.asp?i=0001gemygreen

■at Anytime
1ヶ月ぶり!!福井ROCK DAYぶり\(^o^)/
日本出る前に見られるのはかなり嬉しい。F.I.Bさまさまです。
きょうはベース山優さん前で見ました。
最前にくらいつくのわたしだけ?とか思ったけど、
始まってみたら人がわらわら来て凄く盛り上がったし、楽しかったー!!

■ALL ROUND
地元長野バンド、ベースボーカルにギターに女の子ドラム。
ドラムさんがずっとめっちゃ笑顔で叩いてたのが印象的でした。

■F.I.B
長野組で暴れる気まんまん。
F.I.Bメンバーは円陣組んで拳合わせて、
SEなしのstartスタート!!

Start From Here
Song Of Warning
Interrogative Everyday
KIZUNA
To Another World
Are you standing on?
The Earth
Fill In The Blanks

…びっくり。
NO WAR!!なしの8曲。


でもStartスタートはうれしかったなぁ。
始まったとたんに吹き飛ばされるくらいのぶちギレモッシュ!!
なっなっ長野ー!!
みんなできる子らやーん!!\(^o^)/

柵の向こうがすぐステージなので、
メンバーがめちゃくちゃ近くにいるんです。
きのうペロさんまえだったので、今日はJJさん前。

中途くんがMCで
「アルバム聞いてくれた人、手あげて~」って言ったら、
後ろの物販まえにいる人らまで、ほとんどの人が手あげて、
「うそやん!みんなが手あげたから何となくあげてみただけやろ?」
待たされた長野県民を信じてあげてよ~!笑

仲良しバンドたちと地方に来てうれしかったからか、
今日はMCでよくしゃべったし、終始リラックスしてたなー

でも、アトエニと自分らの関係を紹介しようとした中途くん、
「アトエニは、くそ…くそ…
 …くそったれ」
後ろ、物販から「オイ!」マジ顔で突っ込む直矢さん!笑
ほんとは中途くん、「くされ縁」って言いたかったようです
\(^o^)/
ひどい笑

まあそんな、終始リラックスムードの楽しいMCはおいといて、
長野、めちゃくちゃ盛り上がってました!!
横長のほんとちっさいハコだからさ、前後に安全ゾーンがない。
最前にぶち当たって、後ろ行って後ろの段差の柵にぶちあたって、
殴り合いのような危険なモッシュゾーン飛び込んで!!
わたしもこういうの本当ひっさしぶりだったんで、
うれしくてうれしくてー!!

健太くんと一緒にワンツースリーフォー叫んだり。
Are youで飛ぼうとしたけど落ちたり笑。
隣のおにーちゃんたちダイブするのあげたり。
ホワイティさんに逆ビーム送ったり。
目の前でJJさんジャンプ見たり。
JJさんまえからペロさんと目合わせて笑いながら歌ったり。

うぉーおーおーおー!!

たーのしかったぁー!!
長野!!長野!!
\(´∀`●)/

長野組とも友達になったので、
また長野には絶対行きます☆
しあわせ。

■fam
初長野だったらしいfam。
セッティング中にたかまさくんが「こんな感じか?」ってな顔でチューニング合わせながら弾いてたのは…KIZUNA?
人が少し減っちゃって「fam見ろや!」とわたしはちょっと思ったのですが、
チラと携帯見たら…なんとこの時点で10時半!
さすがに終電終バスなくなる子もいるわなぁ。
出演バンドいっぱいだったわりに、始まるのも遅かったし…。
今日はゆうきくん前で見たかったけど、女の子が群がってたので笑、
たかまさくん前からいろいろ動きながら見ました。
famってホント3人とも魅力的や。
アンコール拍手だけやったで、わたしがひとりでオイオイ言うたった!!
蒼い光に包まれて幻想的でした。
このfamとのツアー、出国までぜんぶ行くことに決めてホントよかった。


阪神
強すぎじゃね?
日本出るのがつらいんですが…
2008-07-06 : ライブレポ : コメント : 0 :
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7月4日@新潟JUNKBOX mini

カナダ行く準備はもう整った!!

航空券が手元に届きました。
大きな荷物は、もう成田空港に送りました。
実家に置いておくのが不安だったリトルマーチン(アコギ)は、
わたしの尊敬する某北陸ギタリストのところへホームステイに行きました。笑
もー安心。

あとは
えっっふあいびぃ5カ所にいくだけさ!
\(^o^)/

午前12時に最後のバイト終了、急いで帰宅し風呂入ってお弁当つくって、
そのまま新潟へ出発!!

新潟 JUNKBOX mini
[ fam "Only dreaming calm days TOUR" ]

入ったらわたし一番乗りだった(;^ω^A
しばらくしたら新潟の盟友・ひろきがお友達のまなみちゃん連れて登場!
6月の福井ROCKDAYぶり~!ハイタッチ☆

前回のF.I.B@新潟、
SCREAMのMCで、新潟~っていじられたひろきが
「おれ福井!!」と挙手。
えー!!( ̄□ ̄;)こんな所に福井人!!と思って
「…わ、わたしも福井!!」と、となりで挙手
話したらお互いちえちゃんの友達だったという、
あの衝撃の出会いぶりの新潟です。笑

んで、ひろきとまなみちゃんとしばらく喋ってたら
誰かがわたしをつんつくつんするの、
わたし、ホント鳥目でライブハウスの中ってあまり人の顔見えないんだけど、
なんや?と思ってまじまじと見てみたら…

momoちゃんーーーーーーー!!!!!!
ヽ(゚Д゚;)ノ!!

えっ、えっ、何でこんな所にmomoちゃんが!?
衝撃すぎて一瞬言葉を失い、そして思わず抱きついて涙。
うううううううれし涙ー!!\(^o^)/
帰国するまで会えんと思ってたんやもん!!

F.I.Bのファンはパンチありすぎです。
横浜から日帰りで来てんて!
もー最高のサプライズやった(´;ω;`)
しかも手紙までくれてまた泣いた(´;ω;`)

■concentrate
直前までカーテン閉まってました。
ベースボーカルさんがまんまるでメガネで、ギターさんは車いす。
まず見た目で印象に残るね。
外見からは全く想像つかないくらい、ベースボーカルさんすげー声よかった。
びっくりや。
なんてゆーかアスパラガスみたいな感じ?曲もよかった!
ギターの人も歌うまくて、声重なったらとてもきれいでした。

■fam
5月ぶりやぁ♪
momoちゃんと一緒にギターボーカルのたかまさくん前。
ベースのゆうきくんの動きもやばいけど、
たかまさくんのギター弾く位置の低さもすごいわー!!
中途くんがそででしゃがんで見てたんだけど、
ゆうきくんが突然、中途くんにベース持たせてストラップかけて笑、
フロアに飛び降りてきて、あの大きな口で吠えたまま…
サークルモッシュはじめた!!\(^o^)/ はんぱないwww
F.I.Bの対バンがfamのときは外せない~!!

■F.I.B
famのときは転換にカーテン閉まらなかったんだけど、
F.I.Bのときは閉まってしまいました。

わたしとmomoちゃん、今日はふたり揃って…
ペロさん前。
ペロ/白がわじゃなくて、ふたりでペロさん前。笑
たまにはこの位置も面白いだろうと(○´∀`)b

しっかし、JUNKBOXminiって、ライブの音が大きい。
もちろん音大きいのはキライじゃないんですが、
ここは大きすぎてちょこっと耳痛かった(;^ω^A
前回のときも思ったけど、音が大きいせいか
わたしの耳には高音が聞き取りづらいライブハウスです。
位置変えていろいろ試したけど同じやった(´・ω・`)
でもアットホームな雰囲気は好きで、
お客さんもみんなけっこう目合わせて笑ってくれる感じなので、
新潟はなんか好きだよねーってmomoちゃんと話してた。

SEなし。最近ずーっとSEないね!!
カーテン開くと同時に曲がはじまりました。
中途くん、ホワイティ、ペロの3人がUPPER T、
JJはTHRASH 'EM ALL vol.40、
健太くんはもちろん自慢のボディが衣装だ♪

NO WAR!!
Song Of Warning
Interrogative Everyday
KIZUNA
To Another World
Are you standing on?
The Earth
Fill In The Blanks

1曲目から新潟サークルモッシュ隊長(出張チームモッシュ)ひろきが
ガンガン廻しにかかってた!!

ていうか最近Start From Hereない(´・ω・`)
でも、かわりに?To Anotherやってくれるのはうれしい☆

ペロさんと目合わせて歌うと、彼めーっちゃ笑顔でしょ?
あれが好きでペロさん前で見る子多いよね♪
あれを見るか、それともJJさんジャンプを目の前で見る方を選ぶかが
毎回悩むとこなんですが…。

3曲目にInterrogativeが来た。
MCも曲名コールもなしで始まったのがちょこっと新鮮でした。

北陸・北信越のお客さんは実によく廻ります。しかも高速!!
今日はF.I.BT少なかったけど、サークルモッシュは速かったなー
スペースがいっぱいあったので、身体思う存分動かせて、
さらには普段最前にへばりついてるmomoちゃんまで
廻りまくってた!! やっぱり身体動かせると自然と楽しくなる♪

このツアー、このあと長野、富山…て続くんですが
中途くんMCで「良かったら長野、富山も遊びにきてやー、近いやろ?」
って軽くみんなを誘ったはいいものの、
「富山までどれくらい?」てゆったから
「…下道で7時間」てかえしてあげたら
「えっ!!そんなかかんの!?」て超びっくりしてた。笑
時間帯にもよるだろうけど、新潟は想像以上にタテに長いんです。
中途くんてびっくりしたとき、ホントびっくりした顔するよね!

前回の新潟はFill In The Blanksフロアライブでしたが、
今回は中途くんだけが降りてきて一気に新潟キッズにわーわー囲まれて
男の子と肩くんで楽しそうに歌ってたので、
わたしは入れ違いにダダダーッと最前戻ってへばりついて、
弦組と健太くんに向かってうぉーおーおーおー!!\(^o^)/
全力だしきった!!

■DOACOCK
「my pop'n roll」レコ発です。
初見だったんですが、まず面白い編成&立ち位置でした。
ギターボーカルさんが右にいて、左がベースさんで、
センターはギターなんだけど、すげーニコニコしながらギター弾きながら
暴れまくってんの。かーわいいー(^ω^)
ギターボーカルさんはキーボードも弾いてた。すげーポップ。
最後まで最前で楽しませてもらいました♪

外出てもしばらく耳キンキンしてた(;^ω^A
ひさしぶりやこーゆーの。
momoちゃんのバスの時間までみんなでしゃべってました。
涙のお別れ・゚・(ノД`;)・゚・
新潟までサプライズ遠征ありがとう~!!
2008-07-06 : ライブレポ : コメント : 0 :
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6月30日@京都WHOOPEE'S

京都ウーピーズ。
今日も音もだちいっぱい!!

[TALES OF EIGHT GODS TOUR 2008 ]
w/DOLCE / Jr.MONSTER / ISCREAM 7 SHOWERS / Suck piggy

■SUCK PIGGY
初見。ドラムさんのみ男性で、すごくパワーある女の子バンド。
VoさんがラストターゲットTやった。すごくかっこよかったです!!

■F.I.B
本日2番手。
平日なのにかなりのお客さんがウーピー埋め尽くしていました。

Song Of Warning
The Earth
Interrogative Everyday
KIZUNA
To Another World
Are you standing on?
NO WAR!!
Fill In The Blanks

まず1曲目がSong~て、初めてだったんじゃない!?
その次に地球も来ちゃって、すごく変わったセトリ。

SEなしの円陣、拳。
どこから始めようか一瞬迷って、
白ペスの隣…ホワイティさん~中途さん間からスタートしたんだけど、
1曲目からその場飛び出してモッシュの中に突っ込んでった。
京都でこのぐっちゃぐちゃ感は久しぶり!!

さすがにね、ライブ6連チャンのうちの5日目だったから、
少し心配してたんです。
前日は水戸で、翌日なんて熊谷だよ。
よくいったん関西戻って京都でやろうなんて思ったよね…。
でも雰囲気最高だったんです!!
フロアにいるのが楽しくてしょーがなかった。
F.I.Bと、F.I.B大好きな人たちとの空間。


あまりにも心にじわじわくるから、わたしだけかなと思ってたら、
他のお客さんも同じだったみたいで、何人もの子が感極まって泣いてた。
KIZUNAあたりまできて、わたしもこの感情をもうどうしていいかわからなくて、
モッシュしたり廻ったり手挙げたりしながら、
うれしくてうれしくて、こみあげてきて、泣きそうやった。
でも、まだ泣きませんでした!!
カナダ行くまでは、泣かないよ(^ω^)

KIZUNA終わって、次の曲が何か確信してたわたしは、
健太くんのチッチキチッチキ始まる前に
ぴゅーっと最前の白子とゆうこのもとに戻り、
2人をつんつくつんしに行きました。

次のアルバムに収録予定の美しい名曲、To Another World。

京都ではさすがにもう、この曲知ってる人増えてきたね!
F.I.B始まるの間にあわないかと思われた梅男や店長も、
いつのまにかモッシュの中にいたし!笑

続いてAre you standing on、
ステージからサビで宙に舞ったたづめくんに続いて飛びました。
降ろしてもらってからまた最前戻って、
この曲だけはわたし、ステージに向かって吠えなイカン!!

中途くんが言いました。
「俺ら、お金はないけど貧乏じゃない」


お金はないけど、貧しくない。
お金持ちでも貧しい人いっぱいいるよ。
豊かさって、生きざまに左右されると思う。
F.I.Bのライブこれだけ楽しめた京都のみんなは、
これ以上ないくらいに満たされてるよな!!\(^o^)/

絶対に伝わるはずや、
今日のフロアにいるわたしたちの気持ちが!!
NO WAR!!
NO WAR!!
NO WAR!!

いつのまにかマイクがおろされて
F.I.Bはフロアにいました。

メンバーの廻り超至近距離でモッシュ、モッシュ!!
あいたステージになだれこむ客、
フロアでわしゃわしゃされる梅男、
わたしはマイクに向かって走る、うぉーおーおーおー!!
ステージに戻った中途くんと肩組む店長、ぐちゃぐちゃ大興奮のフロア、
吠える健太くん!!

カナダ前の、
関西でのラストライブだったんです、わたし。

ありがとう。
(´;ω;`)

みんな、ありがとう!!
確かに音トラブルとかもあったけど、
これだけお客さん満足度の高いライブしてくれるなんてさすがだ!!

※※※※※※

転換中に流れたのは、カムロニンバス!!
やっべ、くそあがるー!!

流れた汗のおかげで焼酎も冷めてきたし、
関西F.I.Bラストという1大イベントが終わったので、
ここからはもうリラックスして、ライブじたいを楽しめます。

…リラックスして?

■DOLCE

シリアスドルチェ。
蒼い光の中でドラムソロが始まりました。
うおおおお。

鳥肌がおさまらなかった。ものすごい緊迫感。
わたし、耐えられるのかこれ…。

永遠に続くかと思われたドラムソロのち、メンバーがひとりずつ増えていく。
危ない、危ないと思ってはいたけれど、
完全にDOLCEの世界に飲み込まれて
そのうち、呼吸ができなくなってしまいました…。
目が回って、全身に響きしみ込む音で
ライブ前の焼酎が戻ってきそうだ…!!(´・ω・`;)

とちゅうで司さんがギター置いてステージ離れて、あたりは完全に無音。
誰ひとりとして動けない…。

司さん戻ってきて再び全てが飲み込まれた。
気がついたら最前にいました。 すっげー怖い映画見たみたいだった。
あとちょっとライブ続いてたらわたし水死してたんじゃね?

■Jr. MONSTER
もう目が完全にまわってたけど、ここで引き下がるわけにはいきません。
ジュニモン!!ジュニモン!!
\(´∀`●)/

最前からスタート。
とりあえずダイバーがはんぱなかったです!!
しょっぱなから顔蹴られて笑、でもそのまま次々飛ぶ子を支えにいって、
モッシュの中に飛び込んで大暴れしました。
楽 し す ぎ る !!

だるまダイブとまぐろダイブ!?…笑いましたwww
角度変えていろんな所からステージとフロア見た。
みんなすっごいすっごい楽しそうやった!!
一緒に暴れててすごくうきうきしてしまいました。
To myself~んときだけ最前戻って、えじまさんに拳向けてきた。
やりきった!!\(^o^)/

■I7S
F.I.Bとの対バン@難波ぶり。
もうみんな絶対クタクタだったのに、
お客さんすごい残ってたし、モッシュする気力もどこに残っててんろ?
かっこいいんやもん~!!

)あー。疲れでもう動かないはずの身体が、勝手に動き出す…。
途中で司さんがちょっかい出しにきました笑
突然ギター奪って勝手に弾きだしたり笑。
ベースの人も悪ノリして遊びで弾きだしたり。
八神ツアー、雰囲気いいね(^ω^)
アンコールは江島さんやらDOLCEのドラムさんやらがいつのまにか乱入して
完全燃焼の全18曲でした!!

最初から最後までリラックスもくそもなかった!!
\(^o^)/

みんなで王将行って チャーハンたべて
ゆうこと共に車の中で寝ました。

朝福井に帰って、バイトして、帰ってきたら
熊谷行ってきた弟分カツンから今日のセトリ10曲(Change入り)メールが来てて
「今日のライブは今年最高やった」と。
…6連チャンの6日目ですよ?
自分が愛してるバンドが、誇らしくてしゃーない!!
2008-07-01 : ライブレポ : コメント : 0 :
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プロフィール

Tomoko(Orcalab Japan)

Author:Tomoko(Orcalab Japan)
カナダ・BC州の海洋生物研究所「オルカラボ」で、野生オルカ(シャチ)の鳴き声の解析スタッフをしています。
夏の間は研究のためオルカラボのあるハンソン島に滞在。日本ではよくライブハウスにいます
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