夏になると、野生のオルカが鮭を追ってたくさん集まってくる、カナダ、BC州のジョンストン海峡。その中でも、オルカが特に頻繁に通過するハンソン島から、毎日の生活とオルカの様子を、日本の皆さんにお届けします!

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ナミちゃんのこと。

これのひとつ前の記事は一見ライブレポに見えますが、追記にこっそりナミちゃんのことやその報道について自分が思ったことを書きました。

でも今になってこっそり書いてあるのもずるいような気がしてきました。
気になる人はひとつ前の記事(MEANINGの滋賀のライブレポ)の「続きを読む」をクリックしてください。


わたしは日本人の中では、シャチのことをちょこっと知ってるほうだと思います(たぶん)。
前回の記事にも少し書きましたが、このブログを読んでくださっている人の中には、全国の水族館で働かれている方やトレーナーを目指してがんばっている学生さんもいると思います。
今のゆるりとした立場だと、そういう人たちの声を直接聞けたりしていろいろ参考になることもあります。

だから心の中で思ってることはあっても、あまりあからさまにわたしの考えを書くと傷つく人もいるかもしれないので今まであまり水族館のことは書かないようにしていました。
頭がまわらないし、誰かを攻撃していると悲しくなるため、言い争いもすごく苦手です。
でも少し時間がたちよく考えて、
これだけ大きなシャチのニュースがあったのに黙ってるのもなぁ…と思いました。
(実はツイッターではけっこう言ってたんですが。)


ひとつ前の記事に書いた「ピーナッツヘッド」って言葉、
皆様にはなじみがうすいかもしれないので、あらためて説明します。
これは専門用語なのかな。向こうではポールもヘレナもジョン・フォードさんも普通に使うから、研究者には通じる言葉だと思うんですけど。

ちょこっと英語サイトでググってみたら、
http://www.seattlepi.com/local/384854_orcas25.html

というサイトに
「a depression behind her skull where blubber should be. The condition is known as "peanut head." 」
(脂肪があるべき頭蓋骨の後部にくぼみがある、この状態をピーナッツヘッドと呼ぶ)
とあります。
深刻な飢え、もしくは命の危険がある病気のサインです。



わたしが見に行ったのはCOP10期間中の10月24日、これがナミちゃんを見た最初で最後でした。
旧アシスタントの杉浦桃子ちゃん、Pちゃんこと小林桃子ちゃんの3人で行きました。
で、こんな状態。

nami1024.jpg
(撮影・桃ちゃん。クリックすると大きくなります)



(※2011年12月16日写真追加&追記)
上の写真だけではわかりにくかったそうなので、比較の対象として、わたしが健康だと思っているシャチの顔の写真を載せておきます。撮影はいつもお世話になってます写真家Paul Tixierさん(ようするに子ポール)
5733922517_dda7d43263b.jpeg






あまりシャチを見慣れていない人でもわかるかなぁ。
わたしは言葉が出ないくらいびっくりしたんですが、これを見てふつうの人がどう思われるかはわかりません。
だって実際に見てるときも、わたしら以外の観客は誰も不思議に思ってないみたいだったので。

観客は素人だからもちろんだけど、飼っている水族館がこの状態を「命の危険」と見なしていなくて、何ら問題なく公開を続けられているということは、もともとこういう顔のかたちをしたシャチなのかとすら思いました。

でもナミが来たばかり、もしくは夏ぐらいと思われる名古屋港水族館のページの写真ではあまりこんな感じは見受けられません。
角度にもよるのかもしれないけど。


だから今回、死因をうまく誘導されたみたいになった苛立ちも勿論なんですけど、
そもそも死因がどうとかいう以前にわたしには
「なんで、この状態で隔離して治療もせずに展示を続けたんだろう?」
ということが不思議でたまらないのです。

名古屋港水族館も、もちろんシャチを痛めつけるため、死なせるために飼っていたわけじゃないはずです。
長生きさせて、子どももほしかったはずです。

これを見た瞬間は、この状態で放っておいたら死ぬのなんて当然に思えましたが、
意気地なしなうえに、水族館のシャチの知識もまるでないわたしは、
その後いろんな人と話す中でいろいろ考えてしまい、自分の意見を直接水族館に伝えたり、ブログに書いたりなどの主張はしきれませんでした。

そして前回の記事に書いたように「獣医師がついていて公開されている状態なのだから、水族館ではシャチはこんなものなのかもしれない…」っていう逃げの考えになってしまったわけなんですけど。


その時何もできなかった自分が今更なに言ってもどうしようもないけど、
やっぱりこのときから身体はすごく悪かったわけです。

5億円も出したのだから絶対に死なせたくなかった、
むしろ赤ちゃんが欲しかったはずなのに、
ナミのまわりにいる人たちが誰もこの状態を見て何とも思わなかった、
隔離治療しなかった、
公開を続けたというのなら、
はっきり言ってシャチのことを知らなさすぎです。




少なくても水族館でじっさいにシャチに接している人たちは、シャチのことを知っているのだろうと思っていたので、すごく不思議です。

すごく不思議です。飼ってるのに。そこにいるのに。




わたしは「個人的に」水族館は好きじゃないです。
だって楽しいと思わないし。。。
でも必要だと言う人も、そこで働きたい人もたくさんいる。
必要なら必要として、やっぱりその中で改善していけることはあるんじゃないかな?


もし、水族館で働いていても、シャチのことがわからず途方にくれているのなら、
ひと夏でいいからジョンストン海峡で過ごしてください。

この海峡に集う人々はシャチを追いかけません。
シャチが自ら近くに来ない限り、スコープや双眼鏡でしか見られません。
それでもみんな健康なシャチのかたちを知っています。
健康な呼吸音も、健康な鳴き声も、
どうやって家族とふれあうか、
どうやって獲物を食べるのか、
どうやって波に乗るのか、
どんなスピードで泳ぐのかも。

シャチのこと全部じゃないけど、まだまだ知らないこともいっぱいあるけど、少しは知っています。

べつにわたしには何のしがらみもないから、知りたい人には惜しみなく教えます。
本気でシャチのことを知りたかったら、
それが現在水族館にいるシャチ(もう鴨川にしかいないけど…)の飼育に前向きに生かされるなら、
わたしが持ってる知識何でもあげます。


そうやって実際に目に焼き付けて、
シャチという動物が自然の中でどういうかたちをしているか、
どういう暮らしをしているのか、
健康な状態はどんなのか、
ある程度知った上で日本に帰って水槽のシャチのお世話をしてほしい。


シャチに限らず、他の動物においてもそういう人がいっぱいになったら、日本の動物園や水族館もきっとすばらしい施設になるはずだと思うんだけどな。
違うかな?



野生のシャチの群れ。
PaulTixier.jpeg
photo by ポール・ティクシエ(子ポール)





また、わたしは夢物語みたいなことを言ってるだけかな?
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2011-02-10 : オルカ : コメント : 2 :
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2月5日@滋賀B-FLAT

今回はF.I.Bのレポではありません。
ちょっとした番外編。


今月の4日から5日にかけては、いろんな人たちにとってのいろんな24時間だったと思います。
MEANINGのツアー、松阪はat Anytime企画、滋賀はScotland Girl企画でした。
全てのバンドのライブがすばらしく、ひとつひとつ思い出して書きたいところなのですが、今回はMEANINGのことだけクローズアップして書くことをお許しください。

ってか、今までMEANINGはF.I.Bと一緒のときしかライブレポ書いてなかったんですけど(F.I.B以外にも行ったライブ全部書いてたらひどいことになる)今回はこの24時間を正直な気持ちで残したかったので書いておくことにします。


まず全ては4日(松阪でライブの日)の18:00に、MEANINGツアーファイナルにLOSTAGEとBRAHMANが出演することが発表されたことから始まりました。
チケット発売日は翌日。
この時点でほとんどのMEANINGファンはチケットを持っていなかった。
チケットは30日のクアトロで少し先行発売されていたもののスタート時間にはすでになくなるくらい入手できた人はわずかだったみたい。


だから発売前日にこのメンツの発表があったのを見て絶望しました。
こんなの、ほとんどの人がとれるわけないよ。


あまりにも突然でこの悲しみと苛立ちをどうすればいいのかもわからず、きっとみんなわたしと同じように、現地にいた人はメンバーさんに聞いてみたり、そうでない人はメールしてみたり、ツイッターに不平を吐いたりしたんだと思います。

よく考えたらこんな状況下でメンバーさんに悲しみをぶつけてくるのはぜったい自分ひとりじゃないよね。チケットのないみんながみんな、何とかならないかと聞いたはずです。何とかしてあげたくても、どうにもできなくて相当困ったと思います。
今考えるとなんて申し訳ないことをしてしまったんだと思うけど、わたしも今回のツアー見てきて、一緒にまわった人たちやツアーで新しく出会った人たちと一緒にこの楽しかったツアーのファイナルを祝うことを楽しみにしていたんです。
あの直後に冷静になって大人な考え方できる人なんていないよ。
最初はみんな、ショックで泣いたと思う。


心をなくしそうな状態やったのに、なぜか松阪でのライブはライブとして楽しめました。
企画のアトエニがかっこよすぎたからかな。


滋賀まで移動している間、ようやく少し落ち着いて考えることができるようになりました。
いつも見に来ている人たちが見に来られない状況になるのは、このライブを準備するがわだってわかってたはず。
それでもこの対バン、このタイミングでの発表でないといけなかったというのなら、わたしらの見えないところで誰かが一生懸命考えたうえでの苦渋の選択やってんろう。つらかったのは絶対わたしらだけじゃないと思う。
どういう背景があったのかは知らないけど、きっとわたしらに意地悪をするためにこんなことになったんじゃないと思うよ。
悲しむ人が出るのを想定してでもこうでないといけない理由があったんだろう。


これから、少しだろうけど物販でチケット販売があるみたいです。やっぱり行けないって譲りだす人もいると思います。そういうチケットがみんなどこかでMEANINGのファンにまわっていくことを祈ります。
ここまで一緒にこのツアーを見てきた仲間のぶんは絶対に探し出します。
いつもMEANINGのライブで顔見かけるけど話したことない人たちも、東京でMEANINGの帰りを待ってる昔からのファンの人たちも、どうかどうかみんな無事にチケット取って、一緒にツアーファイナルを祝えますように。


滋賀B-FLATはやはり友達が多くて雰囲気もよく、人が多くて息苦しかったけど苦痛ではありませんでした。
着いたころにはもうずいぶん気持ちも落ち着いていて、suck piggy(菌ちゃんの名言あり…)、ALMOND、SPREAD、HEY-SMITHはかなり楽しくキャッキャ見ることができました。
GARLICBOYSのときはモッシュの中に突入。いっぱい笑った!!
だから、きっとこのままMEANINGも楽しく見られますよ、って思って…。


よっくん前の2列目。
いったん最前についたのですが、いつも前のほうで見てる女の子がわたしの後ろに来たし、わたしも暴れたくなるかもしれなかったので場所はゆずりました。
照明が落ち、川くんがポロロン…ってアコギを鳴らしだしてからイントロに入るまでの時間が長くて自分の鼓動の音が聞こえました。

イントロ始まってメンバーが出てきて、それぞれに楽器を持つ。
照明が明るくなってジャーンって大音量の楽器隊の音、光をあびたハヤトさんはマイクに口を近づけて、こう叫びました。








「お前ら全員ぶっ殺してやる!!!!!」








Knock It Off
My War
Hero
His
Just Another Death
Hope
Judgement


まるで感情じたいが形となって現れたかのような迫力!!
推測にすぎないけど、この24時間でMEANINGも相当なストレスを受けたとおもうのです。
いつも支持してるはずのファンまであんなに荒れたから、ひょっとしたら味方はいないくらいに感じてた24時間やったかもしれません。

あのとき照明がついた瞬間のB-FLATのフロア、そこにハヤトさんは何を見たんか知りませんが、あの「ぶっ殺してやる」はたぶん本気やったなぁ。
その背筋凍らされるような叫びからのknockとMy war。
あとで説明してもわたしの言ってる意味をわかってくれた人はちょこっとしかいなかったから、書いても微妙かもしらんけど、あの表情、ステージの光景を見ていてわたしには色んなことがフラッシュバックしました。

MEANINGを見始めたころ、あまりもの緊迫感に「殺される」と思ってたころのあの感じ。
不信感をあらわにされたかのような、敵意むきだしのあの感じ。
かっこよかったなぁ。
お客さんの少ないフロアでも、魂を揺すぶられるような叫びだった。


身体を動かす人も少なかった昔と違って今はフロアはぎゅうぎゅう、ぐっちゃぐちゃです。
企画はソールドするし、幕張みたいな大舞台でも全て持っていくくらい人を沸かせてしまう。
誰もが名前を知っているようになって、対バンもどんどん豪華になってゆき、しまいにはファイナルのチケットも取れなくなりました。


でも、わたしが好きになったころのMEANINGは今もそのままここにいるんや。
状況の変化についていけなくて、バンドまで違うものになったかとあやうく錯覚しかけるところだった。
バンドは変わらんのやな。

そんなことを考えてたらあとからあとから涙がポロポロこぼれてきました。
うつむくのも勿体なくて、顔はあげたままアホみたいに頬を濡らしながら拳をふりあげ叫びました。
あまりにも泣いてるので近くにいた女の子がどっか打ったか蹴られたかと思ったらしく「大丈夫?」って聞いてきてくれた。頷いてまた拳をあげるのに精一杯でした。
Heroの途中でふとわれに返りました。笑

滋賀は久しぶりです、スコットありがとうというサクッとしたMCからのJust Another Death、そのあたりからようやくライブ全体を、フロアを眺めだすことができました。


男の子らが激しくぶつかりあって吹っ飛んでた。
ブンブンするためのスペースが作られ、うめこぶがへんな踊りをしていました。
しょっちゅが宙に舞って前に流され、みんなに抱え上げられてハヤトさんに向かって吼えて拳をあげました。汗でびしょぬれになった金髪サラサラの頭をハヤトさんがその大きな手のひらでがしっとつかみ、わしゃわしゃと撫でていました。
くしゃくしゃのひどい顔をしてるのはわたしだけじゃなかった。最前にいる人たちも、モッシュしてる人たちも、ダイブしてる人もみんな必死にステージに向かってそれぞれの気持ちをぶつけようと必死に見えました。
「全部受け止めてやるから」
とハヤトさんが言いました。

このツアーが始まるまではこんな包容力のあるMEANINGを見たことはなくて、
きっとツアーでいっぱい宝ものを得たんやろうな、
バンドの芯は何にも変わらないけど、まだまだ今からこうやって少しずつ新たな一面、魅力をまとって、未来に向かってくんやろうなと思いました。
そして、やっぱりその様子をこれからも見続けていきたいなと思いました。



そういやあまりにも必死すぎて忘れていたけど、MEANINGのファイナルにはF.I.Bも出演するのでした。
ということは必然的にF.I.Bもブラフと対バンするのです。
なんかびっくりします(笑)
そうか…より実感できました。
バンドは変わらないということやね。


滋賀のライブの最後はScotland Girlがしっかりしめてくれました。
ほんといい企画でした。ゴリポン、しおりちゃん、なおきくんありがとう!!


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2011-02-08 : 未分類 : コメント : 3 :
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プロフィール

Tomoko(Orcalab Japan)

Author:Tomoko(Orcalab Japan)
カナダ・BC州の海洋生物研究所「オルカラボ」で、野生オルカ(シャチ)の鳴き声の解析スタッフをしています。
夏の間は研究のためオルカラボのあるハンソン島に滞在。日本ではよくライブハウスにいます
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