夏になると、野生のオルカが鮭を追ってたくさん集まってくる、カナダ、BC州のジョンストン海峡。その中でも、オルカが特に頻繁に通過するハンソン島から、毎日の生活とオルカの様子を、日本の皆さんにお届けします!

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9月25日

ハンソン島を発つまであと数日。
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朝日の中トドさんたちがゆったりと泳いでいました。

ザトウクジラも優雅に泳いでいましたし、すっかり色が変わったしのり鴨たちも朝日の中ケルプの上でゆっくりと休んでいました。
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その午後に何が起こるかなんて誰も予想できず。


わたしとPちゃんと屋根修理のベックは天気のいい朝のうちにオルカラボ横のクリフに登ることにしました。
ほんの10分の散歩なのにあまりにも忙しすぎて今年は散歩のひとつもできていませんでした…。
ラボを見下ろす美しい光景を楽しみながらジュースを飲んで、お菓子を食べて、女子トークで盛り上がって

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お昼過ぎに下山して、その後ザトウクジラの個体識別とかいろいろラボの仕事をして
さあお昼にしましょうかと、念のためにカメラだけ持ってキッチンへ移動。

先にコリーンが食事をしていました。
Pちゃんが野菜を切ってぐつぐつしはじめました。
さくっと済ませたかったわたしは、もうひとつのコンロでインスタントラーメンをお湯の中に放り込みました。
そして顔をあげたその瞬間。



「え!?オルカ!?」
ブラックニー・パスに水面から飛び上がるオルカたちの姿が!!




『オルカがラボの前にいるわ!!』
同時にトランシーバーからヘレナの叫び声。
「とっとっ、とりあえずガスの火を消して!」
わたしたちは食材もそのままにラボのデッキへ走りました。
むきかけのニンニクはポケットにつっこみました。


オルカたちはすぐにどこかに消えるかもしれず、とにかく時間がない。
ラボの中には入らずに、三脚を出すのもあきらめてそのまま録画開始。
わたしたちにも何が起こっているのかわからないし、何が起こっているのか探り当てないといけないので、とてもじゃないけどネットで告知する時間はありませんでした。申し訳ない…。
でもカメラだけ持ってて良かった…!


またしてもトランジェントのトド狩り!
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オルカたちが宙を舞っていました。
1、2、3、4…少なくても6頭か。


実はこれは「サム」の群れT46Cs(プラス、T65Bs)!!

そうなんです。
先日のひとりぼっちのオルカはやっぱりサムでした。
(心配してくださった皆様、報告が遅れてすみません)


しかしどうやらサムは何の問題もなく家族と再合流。
この広い海でどうやって再合流できたのか…。
そもそも彼は迷子だったのか?
たんにオルカらしくない、自由な性格なのか?

やっぱりサム、ちょっと変です。



まあそれはいいとして



今回もターゲットはトド。
2頭くらいが標的となって、何頭ものオルカに突き飛ばされたり沈められたりしていました。
最初は勢い良く逃げて息継ぎをしていたトドも、時間がたつにつれ動きが弱まって行き…

トランジェントも生きなきゃならない。
でも見るのがつらい。
そう思っていたとき


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やっぱり登場、ザトウクジラ〜!!


1頭のザトウクジラがキュオオオオオッとものすごい呼吸音をあげながら狩りの中に突っ込みました。
いつも思うけど、なんという勇気…。
だってするどい歯を持ったトランジェントのオルカが6頭も暴れまわっているのです。


海の中の状況がわたしにはわかりませんが、水中では大きな生き物はそんなに機敏な動きはできないと思うんです。
しかしこのザトウクジラはあきらめませんでした。
狩りの中央に突っ込んで、通り抜けて、また方向を変えて狩りの中に突っ込んで…
何度も何度も、トドとトランジェントの間に割って入ろうとしました。

北からはもう2頭のザトウクジラが同じくキュオオオオッとトランペティングしながらすごい勢いで現場に向かってきました。なんだこれは。

トランジェントは知らず知らずのうちに岸の方へと追いやられ…


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気づいたらオルカラボ横の入江には、ものすごい数のトドが。
岩場に上陸して逃げれば自分は助かるのに、こういうときは全員海に入ってグループになるのです。
これほどの数のトドが集まっていたらさすがのトランジェントも攻撃をしかけることができません。
トランジェントに狙われていたトドは何とかこの群れの中に逃げ込むことができました。


おなかをすかせたトランジェントたちはあきらめて北へ。
役目を終えたザトウクジラは普通の呼吸に戻って、向こう岸側にゆっくりと消え去ろうとしました。

ま、ま、待って!!
勇敢なあなたが誰なのか教えて!!


ザトウクジラは、ゆっくりと尾びれを掲げました。



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ギャラクシーさあああああん!!


こうしてギャラクシーさんは私たちのヒーローに。
ザトウクジラとトドの関係はほんとうに不思議です。
いったい何のためにザトウクジラは危険を冒してトドを助けようとするのか。
まだまだ調査が必要ですね…。


その後、加勢しようとした2頭のザトウクジラうちの1頭はエル・ディアブロさんと判明。もう1頭はドミノさんの可能性高し。

ってか「ディアブロ」って悪魔ですよね?
いったいどんな経緯でそんな名前になってしまったんだろう。
行動は天使のようなんだけど。

ザトウクジラもレギュラー陣がいるので来年はどんどん紹介していきたいです!


全てが終わったと思ったのですが
そのしばらく後に1頭のトドがオルカラボ前で弱々しい呼吸で浮いているのが発見されました。

わたしたちがデッキに出るとそのトドはちらっとこっちを見て泳ぎ始め、ゲストハウスの岸の岩場にたどりつき、そこでしばらくハアハアいっていましたが、またしばらくすると海に入って少しずつ休みながら北へと消えて行きました。


スコープで見る限り出血している様子はなかったのですが、ポールいわく
「あれだけ力の強いトランジェントにタックルされたり力ずくで沈められようとしたのだから、外傷が見当たらなくても内臓が無事であるとは言い切れない」とのことでした。

かなり年老いた大きなオスのトド。
もし無事であっても疲れは相当なものでしょう。
彼が無事に生き延びてくれることを願いました。


しかし


トドがわの視点でみたらそうなんだけど
サム…トランジェントがわの視点でみたら「お腹がすいてお腹がすいてどうしようもなかったときに、全く関係ない奴にとんでもない妨害されてごはんを食べられなかった話」なんですよね。

前回のザトウによるトランジェントの狩り妨害のときも同じ気持ちだった気がします。いつか彼らもお腹いっぱいになれますように。


全てが終わった後、なんか臭うなと思ったらわたしのポケットからはニンニクが発見され、鍋に突っ込んであったインスタントラーメンは歯ごたえがまったく感じられないほど伸びきっていました。
ふにゃふにゃ麺の水をきってバジルペーストであえ、ガーリックバターをかけておいしくいただきましたとさ!
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2015-09-27 : オルカ : コメント : 7 :
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9月23日

ちょっとバタバタしておりましたので、追いつくために2日ぶんまとめ書きです。

9月23日。
ポールとヘレナが帰ってきました!


ポートハーディに出かけていたポールとヘレナがようやくハンソン島に帰ってきました。
ボートが出せるかどうかわからないくらいのあまりの悪天候に、どうなることか、また先延ばしかと思われましたがあすの予定もあるので帰ってきてくれました。
良かった!



しかし日中にちょっとおそろしいニュースが。
「グリズリーベアがブラックニー・パスを泳いでいる」
というウオッチングボートからの情報を受けたPちゃんがデッキに出てスコープをのぞいたところ、確かに向こう岸沿いに泳ぐクマが。
わたしもPちゃんからの連絡を受けて急いでデッキに出たのですが、パーソン島の海岸付近で見失なってしまいました。

Pちゃん「パ、パーソン島に上陸しましたよね?」
わたし「どうやらそのようだね…」

そんなわけでパーソン島にグリズリー。
いったいこれからどうやってパーソン島の崖に登ればいいんだ!汗


ラボ前ではトドに囲まれキュオーーーーッッとストレスフルな呼吸音を繰り返して胸ビレや尾びれをばたつかせるザトウクジラ。
トドはいったいなんでザトウクジラにまとわりつくのでしょうか。
本当に魚のおこぼれをかすめとるだけ?
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exploreのコメント欄には「トドがたべられちゃう!」と心配するコメントが寄せられたそうです。
ザトウクジラはトドをいじめたりはしないのでご安心を。





9月24日。
exploreのサイトでポールとヘレナのライブチャットが行われました!
日本の皆様、ポールとヘレナは元気です。
また日本に呼びたいですね!

見逃した方はこちら。

2015-09-27 : オルカ : コメント : 0 :
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9月22日

☆ブログ後半に重要なおしらせがあります!☆


前日夜。
ディナーを終えてラボに帰ってきたわたしたちは、ボートノイズの向こうから聞こえて来る何かに気づきました。


「コールだ」


それはCRPTの水中マイクからのA1コール!
北に帰っていったと思われたA34sとA46がウェイントン・パスを通過してジョンストン海峡に入ったのでした。

彼らはまるで、そこに誰も残っていないのを確認するかのようにジョンストン海峡をゆっくり、ゆっくりと東へ進んで…
ロブソンバイトでしばらく時間を過ごした後、クレイクロフト島側に渡ると、そこでふっと姿を消してしまいました。



さて、お待ちかねの重要なお知らせ☆
一部の熱狂的な皆様にはほんとに、どれだけ…何年間お待ちいただいたことでしょうか。

「最新版」のノーザン・レジデントIDカタログが公開になりました〜〜〜!!!

昔からの皆さんには「IDブック」といったほうがわかりやすいですかね?
すなわちノーザン・レジデントの全家系図です。

これをアップデートするためには全てのオルカたちの写真を揃えなければならず、途方もない時間がかかったはずです。
ジェレッドありがとーう!!涙


ジェレッド・タワーズさん監修のホームページ
BC KILLER WHALES.COM
http://bckillerwhales.com
のトップページからRESOURSESをクリック→Publicationsをクリックして
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次のページにある2つのリンクのうち下のほうをクリックすると、全ページをダウンロードできます。
(ちなみに上のはBiggs-トランジェントですので興味ある方はそちらもどうぞ)
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※その後に出てくる「Join for free」っていうのはそのまま閉じても大丈夫です。


ページ数多いですが、頑張ってプリントアウトするのがおすすめです。
ぜひ好きなオルカを探してみてください!
2015-09-25 : オルカ : コメント : 2 :
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9月21日

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ひなたぼっこするあざらしさん。


一晩中寝られませんでした。
カマイルカとザトウクジラのおかげで。


夜中に何度も起きてレコーディングも2回スタート。
朝6時すぎにものすごくマイクの近くで鳴かれたときはほんとうにきつかったです。あと20分もすれば朝番のPちゃんがラボに来ていたというのに…笑


ザトウクジラもカマイルカも「必ず録音しなければならない」というものではないのですが、録音しないにしてもやっぱりどこの水中マイクの近くにいるのか場所は確かめたほうがいいし、近くてはっきり聞こえるときは録音するにこしたことはありません。

でも、できればオルカの声で起きたいというささやかな夢。


ということで
「ケルプホーンを吹いたほうがいいかなあ?」
なんてみんなで話していたんです。


そしたら午後になってオルカの情報が入ってきました。
「CP前に子オルカが1頭だけでいる」という、ちょっと聞き捨てならない情報が…


このブログをご覧になってくださっているかたはご存知でしょうが、オルカは家族単位で行動する動物です。トランジェントの場合家族に先立たれてひとりぼっちで泳いでいるオスというのは珍しくはないのですが、子オルカが1頭だけなんていうのは、ちょっと普通ではありません。


ポールとヘレナが留守のため、マイク(ex-Bjue Fjord船長)がCP前にいるウオッチングボートに無線連絡をとって状況を確認しました。
ウオッチングボート「ナイト・インレット・ロッジ」によると、その子オルカは鳥を標的にし、上に乗っかるようにして沈め、食べていたとのこと。トランジェントですね。


みんなが同時に思いました。
もしかして…サム…?


サム(T46C2)は2年前にウィーティーム・ベイに閉じ込められたときに鳥を食べていたのが確認されています。トランジェントのオルカにとって鳥なんて腹の足しにはならないだろうけど、サムならありえるかもしれません。


そして子オルカはオルカラボの視界に現れましたが、すぐにこちらへ背を向けて逆方向に泳ぎだしました。

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遠くてあまりにも小さなその姿…。
オルカラボからの個体識別は不可能でした。
よりによってこんなときに個体識別の神ジェレッドは外出中。
CPが開いていれば確認できたかもしれないですが、CPはおととい閉じたばかり。

ウオッチングボートが撮った写真をジェレッドに送って、後日確認してもらうことになりました。
アクシデントでいったん家族と離れて、生き延びてまた家族と合流した経験のあるサムならまだいいのです。
サムの場合家族も数日前にオルカラボ前を通過しており、そう遠くにはいっていないはずです。

でも他の群れの子オルカだった場合はちょっと問題です。



子オルカはバロネット・パスのほうへと向かい、わたしたちは念のためにカモメのうにちゃんの姿を確認。
鳥が食べられたと聞いてちょっと心配していましたが…うにちゃんはのんきにヒザラ貝を食べていました。(今年はウニ不作のため、うにちゃんは足りない分をほかの磯の生き物で補っているようです)
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するとその時、デッキのスピーカーから何やら海の生き物のコールらしきものが聞こえてきたのです。



「さっとの子オルカが鳴いたの?」
デッキにいたクリスティーナとコリーン(2週間だけのヘルプアシスタントfromアメリカ)がわたしに聞きました。
「いや、これはトランジェントじゃないよ…」


ラボ内に戻ってヘッドフォンをつけます。
カメラ操作をしていたPちゃんが
「なんかこれずっと聞こえるんです」
と言ってきました。


「うーん、なんていうか、とっても疑わしい…」
わたしは音量をあげました。
あ、FIの水中マイクだ…


次の瞬間わたしとPちゃんば同時に大声で叫びました。

「あああああああああああああああああああ〜!!
A1コールだ!!レジデントが帰ってきたああああああああ」


わたしたちのあまりもの大声に、不思議そうな顔をしてデッキからラボ内に入ってくるクリスティーナとコリーン、興奮おさまらずワーワー叫びまくるわたしたち。
レジデントが帰ってきた!ケルプホーンも吹いていないのに、ケルプホーンの話をしただけで帰ってきた!!

わたし「A34sとA46だね!オルカがくるからみんな外に出て」


しばらく待って、彼らは姿を現しました。
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ああ、ああ、あまりにも美しいその姿。
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A46が先頭をきって進み、A34sが彼に続いていました。
うつくしい…。

彼らはいったんジョンストン海峡に入ってCP沖をうろうろし、東へ向かうかと思われたのですがすぐに方向を変えてまたブラックニー・パスへ。
A30sのコールをたくさん出しながら、今度は個々の間に少しスペースをあけて泳いできました。


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優雅に泳ぐA46さん、今度は先頭でなく群れの中盤に。
彼もまたたくさんのA30sのコールを出していました。


「A30sを呼んでいるのかな」
わたしは思いました。
A34sとA46くんは北へと向かいブラックフィッシュ・サウンドに入ると、まるで耳を澄ますかのように静かになったのです。

2015-09-24 : オルカ : コメント : 2 :
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9月20日

シーライオン・パラダイス!!

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ラボ前がトドだらけになりました!
50頭くらいがハンソン島の岩場に上陸して、20頭くらいがラボ前を泳いで魚を獲ろうとしていました。
こないだはザトウクジラパラダイスで、今度はトドパラダイスかぁ〜
海には見るものが多すぎて、もうどこを見ていいのかもわかりません!笑


ていうか晴れたんですよ。
とうとう晴れた。


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メーガンとチェルシーが島を発ちました。
リピーターのメーガンは今年はCPに居っぱなしだったけど彼女の専門の映像・写真面で素晴らしい働きをしてくれましたし(exploreのライブチャットも含めて!笑)、
チェルシーは超陽気なムードメーカーで常に人々を笑わせてくれていました。

ここにいると「お見送り」も慣れたものですが、やはりさみしいのには毎回変わりありません。


同時にポールとヘレナが用事でポートハーディまで出かけたのでわたしたちはまたしてもお留守番をすることになりました。
ポールとヘレナがいないといつも何かが起こるんだけど今回はなんだろう?
ジョンストン海峡を去ってもう1週間のレジデントたちが

帰ってきたりしないかな〜。なあんて。
2015-09-23 : オルカ : コメント : 0 :
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9月19日

大雨のハンソン島。
レインジャケットを着ようが、傘をさそうが濡れる時は濡れます。
建物の外に出る時は覚悟がいるくらいの冷たい雨。


本日はCPの撤収がありました!
前日のうちにCPにいたメーガンとチェルシーが機材などをまとめてくれていて、みんなでジューン・コーブでCPに行ってどしゃぶりの雨の中一気に運び出しました。
これで来年までCPシェルター内はからっぽです。
(※CPカメラはもともとラボでリモート操作していたのでみなさまへの影響はありません)


メーガンとチェルシーは明日、島を発ちます。
9月はとても美しい季節だけれどこうやって徐々にメンバーを失っていくのはさみしい…
でもまた来年来るらしいのでそのときにまた遊べばいいか!
(新人アシスタントの「来年も来る」ほどあてにならないものはありませんが、リピーターの場合はだいたい本当ですw)


明日は晴れますように。




シュワッチ!
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2015-09-22 : オルカ : コメント : 0 :
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9月18日

レジデントがしばらく不在で余裕ができるかと思いきや
なぜか今まで以上にばたばたしているオルカラボ。


キャンプキッチンの撤収があったり
ここ数日は屋根修理に人手を取られて、本職のラボ作業ですら手がまわらない状態。

屋根修理じたいはもちろん職人のマークがしているのですが
はがした屋根の素材の分別→ほとんど腐っていて悪臭を放っている→グラスファイバーをよけて、燃やせるものはサウナファイアで燃やす…という、言葉では表せないくらい悲惨な作業をみんなでやっていました。
アレルギー&喘息持ちのわたしとヘレナは激しく咳き込むのでほぼ隔離


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exploreの英語コメントで「カメラオペレーターさんもう少し左に動かして」とか「もうちょっとズームインして」とかいうものをよく見かけます。
動かしてあげたいのはやまやまだけど、わたしらも1日じゅうパソコンの前にいるわけにもいかず…

これがもし会社だとしたらシフト制にして優秀な専属スタッフを雇うことは可能かもしれないですが、季節ボランティアが録音から外仕事まで全てこなしているのでどうしても手が回らないところが出てきます。

たとえボランティアを増やしたとしても、なにも知らない新人が増えたら逆にこちらの負担になるので難しいところです。夏の2〜3ヶ月ということは、仕事を覚えた頃にはみんな帰っちゃいますから…。

来年のオルカのシーズンに向けて何らかの対策が必要ですね!



実はこの日からわたしとPちゃんは10日間CPに行く予定になっていて、朝から荷造りをしてお昼にはばっちり準備も終わっていたのです!!
しかし、あと少しで出発というところになって予定変更。
レジデントがいないのとあまりにも天気が悪すぎるので、メーガンとチェルシーの帰国をもってCPじたいを閉じることになりました。


午前中には荷造りに時間をさかれ、午後には荷解きに時間がかかるという…
どこにもいかないのに。笑
でも、この雨ばかりの寒い季節にポールとヘレナから離れてCP10日間なんてものに乗り気ではなかったわたしたちは、ちょっとホッとしていました。笑



ザトウクジラ・パラダイス。
こんなに大きなくじらたちが時には5〜6頭もラボ前をうろうろしています。
美しい…

ブラックニー・パスは9月特有の魅力でいっぱいです!

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2015-09-21 : オルカ : コメント : 0 :
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9月17日

かすかなレイーンボーウ
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と、さらにかすかなザトウクジラ。


マップルームが雨漏りし、パソコンが濡れたので大事をとってしばらく起動していませんでした。更新遅れてごめんなさい!

みなさんにひとつおしらせ(というか説明)が…
explore.orgのオルカラボカメラを見ると、音声がオンになって「何か聞ける気がする」のですが、実はこの音は水中マイクの音ではないのです。これで音声がかんたんに聞けるようになったと喜んでいたオーディエンスのかたがいらしたら、大変申し訳ありません!


この音声は、exploreのスタッフさんが設置したオルカラボデッキ周辺の音声なんです。
デッキには水中マイクのスピーカーも設置してあるので、スピーカーから聞こえるオルカのコールを拾うこともあるのですが、ボートノイズがひどいのでスピーカー音量を下げているときが多いです。

なのでだいたい聞こえているのはデッキにいる人間の話し声や、犬の鳴き声、岩場で吠えているトドなどの鳴き声、通過する船の、陸上でのボートノイズ…すべて陸上の音です。

これがあるとうかつにデッキで話せないので(わたしたちが暮らしている場所であるため、プライベートな会話のほうが多いのです…)exploreのスタッフさんに設置場所を変えてもらえないか交渉中です。泣

例えばラビングビーチなど人間が立ち入れない保護区内に水上マイクがあると、ビーチで遊んでいるオルカたちのブローがクリアに聞こえて最高なんですけどね!


水中マイクの音声の聞き方は、windowsのかたはコミュニティページの右上「Audio」をオンにしてください。
Macのかたは、FStreamをダウンロードし、ファイル→クイックオープンでhttp://orca-live.net/jp/orca.asx  をペーストしてください。


もう9月なのでレジデントの声が聞けるチャンスも減っていくと思いますが、ザトウクジラの歌やカマイルカの鳴き声はまだまだ聞けますのでチャレンジしてみてください!



さて、本日はBiggs・トランジェントDAYでした!!
日付が変わったと同時にBiggsのコールが聞こえて、コールじたいはすぐ止んだのですが朝になってオルカたちはジョンストン海峡で目撃されました。


それも
2013年に小さな入江にアクシデントで数週間閉じ込められ、人間の手で入江から出されて家族の元にもどることができたサム(T46C2)の家族、T46Csでした!


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T46Csはオルカラボ前に現れて…
ターンしてパーソン島のほうへ…
またターンしてオルカラボのほうへ…
またターンしてジョンストン海峡のほうへ…


と、トランジェントらしく何度も何度も方向を変えて、最終的にジョンストン海峡を西へと進んでいきました。
2015-09-21 : オルカ : コメント : 0 :
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9月16日

オルカラボ日本公式のYoutubeチャンネル(Orcalab_JPN)ができました!
現地で撮影した動画を少しずつ公開しています。

ザトウクジラ、カマイルカ、そしてオルカ


トドを狩ろうとするトランジェント(失敗)


ザトウクジラのお食事


2羽のカモメちゃん



ついでに去年のオルカラボ紹介動画も
オルカラボムービー2014



去年はいろいろあってハンディカムを使えたのですが、今年はデジカメの動画機能で撮っているためちょっとブレてます涙

でも素晴らしいシーンがそこらじゅうで起こっているので
来年はもっとクオリティの高いものにしたいなぁ〜なんて思いつつ…




午前11時前にマルコム島ベアポイントでトランジェントの群れが目撃され、夜になってからポートハーディ空港沖から西へと向かうオルカたちが目撃された以外ニュースはなし。


ゆったりとした1日かと思いきや、かなりバタバタしているオルカラボ。
朝からメインハウスで今後のスケジュールについてのミーティング、キャンプキッチンの撤収(もう今夏はゲストが来ないことが確定していますしどんどん寒くなるので、これからはゲストハウスのキッチンを使うのです)。

それが終わると同時にポールとPちゃんと屋根修理のマークは届いた資材を取りにボートでアラートベイへ。ラボに残されたわたしたちは同時に起きた停電の復旧にてんやわんや。


まあなんだかんだ落ち着いて、メインハウスでディナーを食べ、ラボに戻って
ラボ2階で寝るPちゃんとクリスティーナに「おやすみ〜」と言って
自分もマップルームに登ってパジャマに着替えようとしたら


なにやらバタバタとラボ2階から騒がしい音が聞こえてきました。
覗きに行くと



ラボ2階に雨が降り注いでいました…。



マークが修理中の屋根の上にかぶせてくれたブルーシートがどうやら古かったらしく、強い雨に耐えきれなかったらしいのです!

わたしとPちゃんとクリスティーナはありったけのバケツを設置し、濡れて困りそうなものにはビニールシートをかけ、モップで床を拭き…でも次々と現れる新たな雨漏り箇所。
わたしたちは最初焦っていたのですが、次第に笑えてきました。


「今日2階で寝るのはぜったい無理!クリスティーナはグリーンハウス(ラボ横の観葉植物スペース)で寝て。Pちゃんはラボ内で寝て!」


グリーンハウス内に簡易折りたたみベッドを設置。ラボの出入り口に近くて夜は寒いけど、緊急事態なのでいたしかたありません。
Pちゃんのマットと寝袋とまくらをラボ2階からひきずり下ろし、ラボの床にどーんと設置。もしかしたらねずみが走り回るかもしれないけれど、雨で濡れながら眠るよりましです!

(わたしが滞在するマップルーム(グリーンハウス2階)はラボよりほんのちょっと新しいので全く被害はありませんでした。)


雨の音を聞きながら眠りました。
明日新しいブルーシートに変えてもらおう。それまで生き延びないと!
ラボ2階にしたたる雨の音を壁越しに聞きながら、わたしたちはそれぞれ眠りについたのです。
2015-09-18 : オルカ : コメント : 0 :
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9月15日

ここを読んでくださっている皆様や、オルカライブを頻繁にチェックしている皆様はもうご存知だと思いますが先日公式に発表されました。

オルカライブは世界の動物中継サイト「explore」
http://explore.org/live-cams/player/orcalab-base
とのパートナーシップを得てグレードアップしました!!

稼働中だったオルカラボカメラの他に

⚫︎パーソン島カメラ
⚫︎CPカメラ(水上)
⚫︎CPカメラ(水中)
⚫︎ラビングビーチカメラ

の4つが一気にデビューし、exploreのサイトで全てをご覧になることができます。

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explore - Orcalab Baseより


ひとつのカメラを選択中もほかのカメラをチェックできますし、サイト上でスクリーンショットを撮ってコメント欄に投稿できるようになっていますので、コメント欄を確認すれば見逃した時間帯の様子もわかります。

ぜひお気に入りに登録して覗いてみてくださいね!
ちなみにオルカラボでは水中カメラの光景をスクリーンセーバーがわりにしているスタッフ多数です。

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explore CP-underwater cam


オルカやザトウクジラなど面白いものが近くにいなかったり、天気が悪かったり、夜で真っ暗な場合はexploreの他の生き物たちのチャンネルで楽しんでいただけるのでとってもおすすめです!!


ただ、アラートだけが問題なんですよね…。
北米の携帯にテキストメッセージで送信する形式なんですけれど
日本の携帯には対応していないっぽいので、来年のシーズンまでに何か考えたいと思います。



レジデントのいないオルカラボ周辺はトランジェントパラダイス。
朝からBiggsのT46CsとT59sがオルカラボの前を通過しました。
ちなみにT46Csは「サム」のグループですね。サムは2013年のあの事件のあと無事に家族と合流し、現在もお母さんと一緒に泳いでいます。


イシイルカを狩ろうとしていたけど逃したようでした。
トランジェントって1日じゅう獲物をさがしている気がします。
彼らもいつかごはんが食べられますよう

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昨日北へと消えたレジデントのニュースはなし。
レジデントはいなくてもある意味オルカだらけのコアエリア。
このままトランジェント天国になってゆくのでしょうか。
どうなる?ブラックニー・パス。

2015-09-17 : オルカ : コメント : 0 :
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9月14日

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きついお顔のトドさんも正面からみたら可愛い顔をしているのかも



午前6時すぎ。
マップルームで寝ていたわたしとラボ2階で寝ていたPちゃんはほぼ同時に飛び起きてそれぞれラボへ。I15sとGsのコールがFIの水中マイクから聞こえていました。わたしたちの寝ている間にオルカラボ前を通過して北へ出たみたいでした。


逃したのは惜しかったけど、どちらにしてもまだ外は真っ暗。
気づいて外に出たとしてもブローしか聞こえなかったでしょう。
I15sとGsはブラックフィッシュ・サウンドでかなり興奮した様子のコールを出しながらクィーンシャーロット海峡に消えて行きました。


午前8時ころBiggsのT10sが一瞬だけオルカラボ前に現れて北へ、その後マルコム島ソインチュラの方へと進んだようでした。



屋根修理の仕事をするご主人様マークを待つジェダイ(犬)
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本日も引き続き、屋根修理のオルカラボ。
ようやく天井がふさがってきました。ひと安心です。


夜になってディナータイム。
みんなで食事をして雑談をして、さあ片付けようという時、外に出ていたPちゃんが慌ててメインハウスに駆け込んできました。

「ザトウクジラが目の前にいます!」


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あたりはもう暗かったけど尾びれを見せてくれたのでしっかり確認。
ザトウクジラのイヌクシュクさんでした。
ラボ前10m沖くらいのところでトドたちにまとわりつかれていました。
10分以上ラボ目の前でぐるぐるした後、ハンソン島沿いに北へと消えて行きました。

2015-09-16 : オルカ : コメント : 0 :
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9月13日

I15sは今夜も元気に「無口で」ブラックニー・パスを通過して北へ。
わたしたち、夜は寝てますのでオルカさんたちが鳴いてくれないと位置を把握することができません。
静かなI15sは朝になって北のブラックフィッシュ・サウンドで発見され、昼過ぎにオルカラボのほうへ近づいてまいりました。




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毎日鳴き声は聞いていたけど久しぶりにオルカの姿見たなあ!
I15sのI76くんとI77くん
トゥギャザー


I15sがジョンストン海峡に入ってラビングビーチを通過して東に消えようとしたころ、またラボ前に群れが現れました。
全くコールがないし、ロングダイブしていたので

「トランジェントじゃない?」

ってみんな言い始めたんですが、それにしてはやたら曲線の多いレジデントっぽい背びれ。
後でよくよく写真を伸ばして見たら、背びれのてっぺんが曲がってるオスが…
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これは、2010年のG16s/G31sの写真。
真ん中のオスはG39さん。
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こいつかぁ〜!!


久しぶりにジョンストン海峡に来たのになぜI15sと一緒じゃなかったのか、なぜ全くコールを出さなかったのかわかりませんが、とにかく彼らはレジデントでした!!
そしてI15sの後を追って東へと消えて行きました。


ただいまオルカラボ日本公式のYoutubeアカウントを準備中です。
ブログにはいつもちょっとした写真しかあげられませんが動画もそれなりにあります。
もうちょっとで公開できると思います。お楽しみに☆
2015-09-15 : オルカ : コメント : 0 :
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9月12日

ラボの前では本日もザトウクジラがお食事。
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背びれに小さな白い点が。
ムーンスターさんでした。
ザトウクジラは基本、尾びれ裏の模様で個体識別しますが
個体によっては背びれでも見分けられます。

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本日もジョンストン海峡にはI15sのみ。
しかし今日のI!5sはちょっと鳴きました。
いや、けっこう鳴きました。


他の群れがいなくなって家族だけになると、オルカたちは仲間に自分の存在を知らせる必要がなくなってあまり鳴かなくなるのですが、けっこう鳴いたのでわたしたちはちょこっと期待しました。笑
でも誰もやってきませんでした。
ほんとにどこなんだろ〜A30s…。
2015-09-14 : オルカ : コメント : 0 :
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9月11日


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海を見れば霧の中のザトウクジラ。
ガーディアンさん(♀)。




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森を見ればぼっくりを運ぶリスさん。
かわゆい



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再び海に目を向ければたくさんのトドたち。





A30sはどこに行ったのでしょう?
もうかれこれ5日間、I15s(とトランジェント)しかジョンストン海峡にいません。
A30s、いちおうジョンストン海峡の主なのに。


I15sしかいないにも関わらず、レコーディングオールナイト。
0時から午前6時まで頑張って、なんとかPちゃんに引き継いだら
午前9時頃ドーン、ドーンと金づちの音が聞こえてきてラボが揺れました。

本日も引き続き、ラボ屋根修理です!!
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I15sはジョンストン海峡をうろうろするばかりで、オルカラボ前には現れないけど午後いっぱいCPカメラの前で魚を捕ったりくつろいでくれました。
オルカライブ的にはありがたいですね!



ラビングしてくれればもっと良かったんだけど…笑



霧に包まれた1日でした。
視界がクリアになったかと思えばまた北から流れてくる白いもや。


夜には対岸の灯台の光すら見えなくなりました。
空には星が見えるのに不思議だなあ。


I15sは何度かロブソンバイト〜ラビングビーチ間を往復。
またしてもエリア内オールナイトで過ごしたのです。



空港が閉鎖されて日本に帰れなくなったあの年の911のことを思い出しました。
特別な出来事はなくても今年は平和な9月11日で本当に良かった。
2015-09-13 : オルカ : コメント : 0 :
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9月10日

I15sは朝から(というかほとんど夜通し)ジョンストン海峡をウロウロ。
いつもの状態ですね。


一方。
午前11時ころ、BiggsトランジェントのT49Asがウェイントン・パスを通過してジョンストン海峡入り。
午後12時半ころにオルカラボの前に現れ…

トドを標的にしました。




陽炎でちょっと画質が悪いですが
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何度も何度も…
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水面に飛び上がっては、標的の上に乗っかろうとしています。
(画像では見えませんがオルカの下にはトドがいます)
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溺れさせるためです。



おとなだけでなくちびっこも狩りに参加。
トドは大きく力もあるのでへたしたら大怪我をするかもしれないのに、大人と同じようにトドを沈めようとしていました。
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これはもう…と思ったその時!

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ザトウクジラが狩りの真ん中に突っこんで行きました。
またか!
(トランジェントが狩りをし始めたとき、ザトウクジラがまっすぐに妨害しに行くのを見たのはこれが初めてではありません。むしろ、おなじみの光景に…)


ザトウクジラさんってば、いつもトドたちに行く手を阻まれて「キュオーーーッ」ってトランペティング(ストレスがたまった時の呼吸音)してるのに、そのうざったいトドがいざ殺されそうになったら、トランジェントオルカたちの狩りのど真ん中にざばーんと突っ込んじゃうなんてすごい。


トドを助けたいのか、目の前でトランジェントが殺しをするのが想像を絶するくらい嫌なのか。


例えば犬が危険に瀕した人間の赤ちゃんを守ろうとしたり、動物には種を超えて「命を守りたい」という本能が備わっているようなので、これもそのひとつなのでしょうか。

お腹をすかせたトランジェントの命は守られませんが…汗




ザトウクジラのおかげか、T49Asは標的にしていたトドを逃してしまったようでした。
この狩りが行われていた間に、近くを泳いでいたトドはそれぞれ寄り集まってひとかたまりになっていました。


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ブラックニー・パスから向かってくるT49Asに気づいたのか、わらわらと集まって群れをなすトドたち(explore.org Orcalab/CP camera)



トドが集団でいたら、さすがのトランジェントもなすすべがありません。
大人のトドだったら1頭沈めて殺すのに通常だと2時間はかかるのです。

狩りをあきらめたT49Asはゆっくりジョンストン海峡へ入ろうとしたのですが…



そこに現れたのがレジデントのI15s。
フィッシュイーターの彼らも、哺乳類を殺すトランジェントのことをよく思っていないようで。

I15sはブラックニー・パスの入り口でT49Asを待ち構え、ジョンストン海峡に入って東へ向かうT49Asをしばらく追い立てるようにぐいぐい東へ進みました。


獲物もとれなかったうえに、レジデントに追い立てられるかわいそうなT49s。
I15sを避けるようにクレイクロフト島ぎりぎりに、ろくに水面にもあがらず東へと消えて行きました。



それにしてもどうして哺乳類を食べるトランジェントの方が、魚を食べるレジデントよりも肩身がせまいんでしょうか。イメージだけでいったら強そうなのに。

もともと捕らえるのが難しい獲物を狙っているうえに、ザトウクジラに阻害され、レジデントに追い立てられ、そっと姿を消す毎日なんてたまったもんじゃありません!




トランジェントを東へ追いやったI15sは、満足したのか東へ進むのをやめCP前でしばし食事をして(トランジェントは何も食べられなかったのに、これ見よがしにもりもり魚を食べるレジデント…)食事が終わると西へと進んで行きました。
西端まで進むと、今度は東へ。



オルカラボは屋根修理2日目。
いくつもある層の中の断熱材を剥がす作業に入っています。
断熱材といっても30年ものでほとんどが腐りかけています。
このまま順調に剥がしていったらもうすぐラボ内から空が見えることでしょう。

夜空を眺めながらおやすみなさい。

2015-09-11 : オルカ : コメント : 2 :
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9月9日

たこを食らうトドさん。
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おいしそうでした。
塩味の刺身だもんねえ。


本日のラボはばったばた!!
昨日の朝CPのインバーターが突如ぶっ壊れまして(木造の小屋に通年放置、湿気、ほこり、潮風、クモの巣、ねずみ等…あの場所で機械が長持ちする要素はひとつもありません)CPで蓄電することが不可能になりました。
それが今回のインターネットダウンの原因。


朝からポールとヘレナはポート・ハーディまでインバーターの修理へ。
一方オルカラボでは「屋根修理」スタート。

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雨もりがひどくなってきたラボの屋根を全面的に張り替えるのです。
屋根修理クルーのマークが古い屋根を撤去しはじめました。
わたしたちは落ちてきた屋根くずの掃除の手伝い。
瓦状に打ち付けられていた杉板は長年の雨風にさらされてカラッカラですきまだらけ。
素晴らしい着火剤として再利用できそうです。





北に行っていたI15sは午後2時前にブラックフィッシュ・サウンドからウェイントン・パスを通過してジョンストン海峡に入りました。
そしてゆっくりゆっくり東へと進み、暗くなる直前にラビングビーチへ…


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explore - Orcalab / RB camより


じゃりじゃりとオルカの身体で小石がこすられる音を聞きながら、引き潮のビーチを次々とゆったり行き来するオルカたちの姿を見ていました。

ちょうどディナーの準備ができたところでこの光景。
みんながラボに集まってそれぞれ手分けして録音、ソーシャルメディア、カメラ操作を担当しながら画面を見ていたら案の定温かかったディナーは冷めました。笑
でも美しかったから許そう。


I15sは今日は東へは行かず、西へと方向を変えてジョンストン海峡を進んで行きました。
2015-09-11 : オルカ : コメント : 1 :
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9月8日

今日もI15sたちのコールをオールナイトで録音。
午前5時半にPちゃんに交代して、午前10時に起床したら


「トモコとモモコ、気分転換にタウンランに行きなさい。あなたたちはずっと海水風呂ばかり入っていたでしょう?アラートベイの家で真水のあったかいシャワーが浴びられるわよ」
と言われました。


わたし「何時出発?」
ヘレナ「20分後」
わたし「えっ」




いれたばかりの紅茶を置いて慌ててタウンランの準備!!
お財布、リュック、シャワーのための着替え…念のためにカメラも。
洗濯物とゴミとリサイクル品をまとめてどーーーんとボートに積み込みました。ま、ま、間に合った?


まず運転手ポールとわたしとPちゃんがジューン・コーブ号に乗り込みます。


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ボートはゲストハウスがわに回り、本日島を出るゲストたちを乗せました。

WDCのウーラ。
ポールの孫とひ孫のハナ&インディのグループ。
ポールの娘ミローラ&孫アーウェン。
犬のロバ。


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ボートの上の強い風に耐えるロバ(犬)




さらにオルカラボ屋根の修復クルーであるマークも乗せて、まずボートはCPへ。
CPでメーガンのお買い物リストと洗濯物を受け取り、CP沖で食事をするザトウクジラにバイバイしながら次の目的地、テレグラフコーブへ。

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テレグラフコーブでポールの孫ハナのグループとばいばい。
ポールのひ孫インディちゃんは「トモコ、モモコ」とわたしたちにすっかり懐いてくれていたので寂しくて仕方ありませんでした…また来年必ず会おうね!!



ボートは今度は北へと向かい、マルコム島ソインチュラへ。

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観光客精神まるだしのわたくしたち。
だってわたしはたぶん10年以上ぶり、Pちゃんは初のマルコム島!
いつも地図で見てるだけだけど、こんなところだったんだな〜
(フェリーが停まるところはもっと栄えているようです)


ここでミローラ&アーウェン、ロバ(犬)とばいばいして、
「次の停留所はアラートベイだよ!」
とポールが右手をあげました。
まるでバスツアーだ…。



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KingFisherが飛び交う町、アラートベイ着。

午前中にラボを出たのにもうこの時点で午後2時近くになっていました。
ここで屋根修理クルーのマークをおろし、修理に必要な材料をオーダーしにいってもらいました。
かわりに本日から参加のアシスタント、クリスティーナをピックアップ。
クリスティーナは去年前半のアシスタントだったので、ラボに来てすぐ働ける貴重な戦力でもあります。



ボートは最終目的地のポート・マクニールへ!!
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普段タウンランはアラートベイで行っているのですが、今回はポールの用事でどうしてもマクニールまで来る必要があったのです。
それにしても全行程が長い。


よく考えたらいれたばかりの紅茶もラボに置いてきてしまったし、朝からほとんど飲まずくわずで頭がクラクラしてきたわたくし。
「オルカラボでのスケジュールが読めないのは毎回のことなのだから、万が一のために飲み水くらいいつも準備しておくんだった…」
とぼんやりしながらも、他のみんなの助けもあってなんとかコインランドリーにたどりつきました。


コインランドリーに備え付けられていた自販機でお水を買おうとするも売り切れ、コカコーラも売り切れ、しょうがないからスプライトを購入したら炭酸が完全に抜けていました。
こういうときってこんなものか…。



コインランドリーで空いている洗濯機全て使ってもまだまだ残ってる洗濯物。
まず1回では終わらないので、最初の洗濯をまわして待っている間にわたしとPちゃんとクリスティーナは近くの大きなスーパーへ。
ラボで待っているチェルシーとキャト、CPのメーガンのお買い物リストもチェックしつつ…


あ、キャトを紹介し忘れていました。
ヘレナ友人の息子の妻であるキャト(本職・マッサージ師/エステティシャン)が2週間だけヘルプに入ってくれています。
先日のラビングビーチのものすごいカメラワークは彼女によるものです。


わたしたちがお買い物をしている間にWDCのウーラがほとんど全ての洗濯をやってくれていました!
ひとつ残らずきっちり乾かして、畳んで袋につめてくれていました。
もともとゲストなのに…ありがたい( ; ; )



さて、洗濯物と食料の買い出しを終えて、ウーラともここでお別れ。
ウーラはこの後もしばらく旅をしてから帰るそうでした。
「5週間の休暇だからね!」
と言ってたけど、ヨーロッパでは普通でも、日本じゃまずありえない長さの休暇ですよね。日本人ってなんでこんなに休みなく働いて狭い家に住んでるんだろう。



そんなわけで
ゲストがごっそり減り、アシスタントがひとり増えました。
帰りに再びアラートベイに寄って、マークと屋根修理材をピックアップして、オルカラボへ…。


夕焼けのジョンストン海峡、ラボに着く頃にはもう暗いんだろうなあ。
ジューン・コーブ号を運転しながら、わたしたちに1本ずつお疲れ様の缶ビールを渡してくれたポールがはっとした顔で言いました。


「しまった!そういえば君たちに真水の温かいシャワーを約束していたのに、全く時間がなかったね…」


えっと、ポートマクニールまで買い出しに出ることがわかった瞬間に「シャワーはない」ことがわかっていたので全然大丈夫です!!笑
わたしたちには海水風呂があります!!笑




わたしたちが缶ビールを飲み終え、ボートがオルカラボに到着したころにはあたりはすっかり暗くなっていました。



朝落ちて午後に復旧したインターネットは、夜に再び落ちました。
ほんと困った。
ふたりとも出かけていたおかげで日本語コメントはいっさいアップできなかったし、
exploreの正式アナウンスも待ってるっていうのに…。


わたしたちが出かけている間BiggsのT46BsとT60sがエリアをうろうろ、後はI15sがちょこっと出てきたくらいで他のオルカたちのニュースはありませんでした。


レジデントが少なくなると、ここぞとばかりにトランジェントが出てくるなあ。
普段は遠慮してるのかな。
なあんて思いながら、わたしたちは床についたのです…。




あ、本編とは無関係ですが
やっとブログがリアルタイムに追いつきました…。笑
ずっと3日間遅れでつらかったです。笑
これからはもうちょっと余裕持って更新していけるとおもいます。

いつもいつも読んでくださっている皆様ありがとうございます!!
2015-09-10 : オルカ : コメント : 1 :
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9月7日

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とうとうシーライオン(トド)がハンソン島に上陸。
秋の始まりのサインです。



I15s、ザトウクジラ、そしてカマイルカのコールが延々と聞こえて忙しかった夜とはうってかわって、日中の水中マイクは静かなものでした。ここぞとばかりに他の仕事をできるだけ済ませ…いや、追いつかせて、ほんのちょっとの息抜きにポールのひ孫たちと遊びました。


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カモメのうにちゃん。
大きすぎるウニを獲ったため頭部が沈みそうになっています。
おいしそう


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シノリガモたちも戻ってき始めました。
まだ羽の色は変わってないけれど


本日はI15sがジョンストン海峡をうろうろしただけ。
ジョンストン海峡ではBiggs(トランジェント)のT60sが目撃されました。

オルカたちの動きも落ち着いてきて、夜はザトウクジラの声が聞こえて。
やがて森の葉っぱの色も変わってゆき…


ジョンストン海峡は秋という美しいシーズンを迎えるのです。
2015-09-10 : オルカ : コメント : 0 :
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9月6日


朝、東から戻ってきたA30s、A42s、I15sはCPの前で数時間にわたり立ち止まって秋鮭を楽しんでいるようでした。今年は少なくないといいな、秋鮭。


お昼ころ、A30sとA42sはオルカラボ前を通過して北へ。
I15sだけは方向を変えて東へ。


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A38さん本日も堂々とリードをとっておりました。
ここ最近やたらめったら他の群れに会いたがり、家族が進もうとしている方向を無視してひとりでどんどん泳いで行って、家族がついてこないと振り返ってけたたましく鳴く、というのを繰り返しております。


彼はお母さんっこで、妹ふたりのうちでは特に上の妹一家のA50sと仲がよく、数年前までは常にお母さんのA30かA50sと寄り添っていたものです。

ところがお母さんが亡くなって、自由奔放だった弟も去年亡くなってからA38は何故か完全にキャラが変わってしまい…

常に弟が演じていた「まいごのおっさん」を受け継いで自由奔放なオルカとなってしまいました。
弟のA39は兄の身体を乗っ取ったのでしょうか…




そんなわけでA30s、A42sは北に消えました。
昨夜、北にはI35sっぽいのが来てたので会いに行ったんでしょう。
ジョンストン海峡に残ったI15sは東に進んでラビングビーチへ。


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(explore- Orcalab RB cam)


新しいカメラ最高です!
ただいまexplore.orgにてテスト公開中です。
不具合を修正しつつ、今週中に正式アナウンスの予定です。
お楽しみに!

2015-09-08 : オルカ : コメント : 1 :
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9月5日

ある日、カマイルカの群れがラボ前に現れて
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カマイルカと一緒に泳ぐザトウクジラが現れて
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そこににたくさんのオルカたちがぞろぞろやってきて
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カマイルカとザトウクジラとオルカたちがいちどに見られる海。
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そんな場所です、ブラックニー・パス。


2015-09-08 : オルカ : コメント : 0 :
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9月4日

今夜はオールナイト。
A42s/I15sの最近仲良しコンビはロブソンバイト沖で数時間止まったあと、ゆっくりと東へと進みました。

前日の23時から録音していたわたしは「最近みんな寝たがっているし、オルカたちが東へ消えるまでがんばろう」と思っていたのですが、午前4時、A42sとA42sはラビングビーチ沖でもなかなか動かない。



「そうだ、どうせオルカたちは動かないのだしこのまま録音を放置して寝よう…」
と決めたわたしは午前5時前、ラボ2階で寝ていたPちゃんを起こして
「午前6時に起きて録音を止めて」
と頼んでマップルームに戻ったのですが、その5分後。


ザザザザザーーーーーーー


と大きなラビングの音が聞こえてきました。


「Pちゃああああああああん!ごめん!やっぱり今起きて〜!!」




ウトウトしながらラボに降りてきてヘッドフォンをつけたPちゃんでしたが、ラビングはその1回しかなくすぐに静かになってしまい、30分後に録音を止めて寝に戻ったそうです。
なぜわたしは貴重な戦力をむりやり起こしてしまったのか…。



本日は世界の動物中継サイト「Explore」とのスカイプ会議。
テスト始動は開始しているものの、まだまだたくさんの不具合が認められるので、本格始動&公式アナウンスまでにできるだけいろんな問題を解決しなければならないのです。

わたしたちもカメラオペーレーティングスタッフとしてスカイプ会議に参加したものの、飛び交う専門用語にまったくついていけずそのうち眠くなりました。


「アラートシステムを作ったり、見ているものの説明をそのつどしてほしい」
なんていう、向こうの人たちの要望が簡単に叶えばいいんだけど
オルカがラボ前に現れた時とか、まずポールとヘレナと他のアシスタントをラボのデッキに集めることから始まるので、その中での録音、個体識別、カメラ操作、ソーシャルメディアへの書き込み…が全部できない時もあるのです。


「A30sがラボ前を通過」なんていうたった1行を書く時間すらないときがあるのです。これは、現地で実際の作業を見ないとわかってもらえないことなのかもしれないけれど。


ギリギリでやってきたと思ってきたけどまた仕事が増えるなあ。
でもせっかくオルカライブがExploreとのパートナーシップを勝ち取ったんだから、やらなきゃなあ。もしかしたら過去のオルカライブのとき以上にオーディエンスが増えて、人間と自然がもっと身近になるかもしれないから。


暗くなる間際。
ブラックニー・パスに向かうI15sとA42sがCPカメラに映し出されました。
あんまり綺麗だったので操作してる画面をiPhoneで撮ったんだけど、オーディエンスさんたちが撮ったスクリーンショットのほうが綺麗でした。笑

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I15sとA42sは暗くなってほとんど何も見えなくなったオルカラボ前を通過して北へ。
翌日の朝6時半まで戻ってきませんでした。
2015-09-08 : オルカ : コメント : 0 :
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9月3日

午前6時にオルカたちがエリアに帰ってきました。
また寝られた、素晴らしい。



午前9時半、オルカラボ前。
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朝の光の中を家族ひとかたまりとなって泳ぐA34s(とA46)。
とっても美しかったです。


今日はまたゲストの入れ替えがあるので(今度はポールの孫とひ孫たちが来ます!)全員でゲストハウスを掃除してベットメイキングして完璧なホテルのように受け入れ準備。



午後にはパーソン島までガソリン発電機の給油に行きました。
わたしいつもラボに居残りだったので初のパーソン島。
対岸にハンソン島が見えます。
オルカラボちっさ


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ポールが崖を登って往復40分かけて給油しにゆき、わたしは大きな船の波でボートが岩場にぶつからないようキープしていただけなんですけどね。
でも毎回天気が良いわけでもなく、いつまでもポールに崖を登らせるわけにもいかないので、電力不足になってしまう原因をはやく突き止めないと。
毎回すり傷を作りながら崖から降りてくるので不安です。



そのころオルカラボではPちゃん、チェルシー、マイクが流木の処理。
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流れ着いた大きな丸太を輪切りにして、それをさらに三等分くらいに割ってウッドシェッドに運びます。
それを毎日細かく割って薪ストーブの燃料にしています。
オルカの仕事だけじゃない、これも島で生きるための大事な作業!



ポールがひ孫たちを迎えに行って、賑やかになったオルカラボ。

水中マイクから聞こえるオルカたちのコールは直はちょっと変。
I15sたちが他のポッドの真似を延々としていました。
日々うまくなっていくのが恐ろしいです。
思い返せば昔の世代のオルカたちのコールはまじめだった気がする。

新しい世代のオルカたちはこういったものなのでしょうか…。
2015-09-07 : オルカ : コメント : 0 :
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9月2日

朝になってもオルカたちは東から戻ってこず。



マイクに連れられて、全員で引き潮の海岸にリンピッツを獲りにいきました。
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リンピッツ(かさ貝)。


彼らが油断しているときにさくっと岩から剥がします。
わたしらの存在がばれると強く岩に吸着して剥がせなくなります。
小さいけれど美味しく食べられます。
味噌汁に入れたい




お昼ころ、ようやくポールとヘレナが帰ってきました〜!!




ポールとヘレナは買出しもしてきてくれていたので、山のような荷物をボートから下ろしました。
休む暇もなくポールはCPへ。
CPのセッティングを済ませ、Pちゃんとチェルシー、マイク、ロブ(WDC)まで伴って今度はパーソン島へ。


インターネットが不安定だったのはパーソン島の電力不足が原因と思われました。
しかしバッテリを増やしても交換しても改善がみられない。
ならば直接電力供給を!と、CPで使っていたジェネレーター(ガソリン発電機)をパーソン島まで持ってきて給電させるという手段に出ました。かなり強引なやりかたですね。

なぜならパーソン島のシステムボックスは崖の上にあり、発電機とガソリンタンクを崖の上まで人力で運ばないといけないし、使い続ければガソリンはなくなるため、しばらくたったら再び崖の上に給油しにいかないといけないからです。
スタッフも少ないしポールも若くないので、そんなすごい頻度でボートを出してパーソン島の崖に登りに行くわけにもいきません。

こんな大変な思いまでして、今日インターネットを復旧させる必要があるのだろうか…(実はあったのです)


今後正式に発表しますがオルカライブは新しいシステムに移行します。
オーディオは今までのままですが、カメラの台数が一気に増えます。
お楽しみに☆




ポールとヘレナが帰ってきたとたんに雨がやみ、虹が出ました。
すごいタイミングだけどみんなの心がそのまま景色に現れたような感じだったので、誰も不思議に感じませんでした。

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よく見たら3本も出てるし。



そのうちオルカたちも東から戻ってきて、I15sとA42sはウェイントン・パスを通過していったん北へ。
午後6時ころオルカラボの前を通過してジョンストン海峡へ。
この日のオルカの写真はないのでザトウクジラの顔でガマンしてください。

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でででん。



I15sとA42sは延々とロブソンバイトで鳴き続けてどうしようかと思いましたがそのうちコールをやめてこっそり北へと向かったようでした。
わたしたちはまたしても静かな夜を迎えたのです。
2015-09-06 : オルカ : コメント : 0 :
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9月1日

Pちゃんがマフィンを焼いた!!
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バナナ・ココナッツ・チョコレートチップマフィンです。
材料は


熟したバナナ
ココナッツ
チョコチップ

中力粉(薄力粉と強力粉を半々で混ぜてもOK)
重曹
ベーキングパウダー
たまご
砂糖

溶かしバター


バナナをつぶして混ぜて焼くだけです。
薪ストーブなので正確な温度は不明。
しぬほどうまい
日本に帰ったらうちでもできるかな



午前2時すぎ、A30s、A34sとA46、A23s/A25s、I15s、I35sはウェイントン・パスを通過してジョンストン海峡入り。
早朝にラビングを楽しみ西へとターンして、朝9時半ころにオルカラボの前に現れました。

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Lukwaの宣伝フォトではありませんw


すべてのオルカたちは北へと抜けたのですがまたすぐにターンしてウェイントン・パスへ。
今度はほとんどコールを出さずに東へと消えて行きました。





オルカがいなくなったので全員でゆっくりディナー。
今夜は収穫祭!!


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チェルシー(きのこ博士)が森で見つけてきました!
チキン・マッシュルームといいます。



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刻むとほんとに鶏肉みたいで


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ガーリックバターで炒めました。
味も鶏むね肉みたい!!
とってもうまい


雨が降ると寒くてつらいけど、こうやってきのこがニョキニョキ生えてくるからありがたくもあるんです。
全員大満足のディナーとなりました。


この日オルカたちは東から戻ってきませんでした。
わたしたちは久しぶりにゆっくりと眠ることができたのです。

2015-09-06 : オルカ : コメント : 0 :
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8月31日

どけー!おれの魚だー!!
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んなこた知るか〜い
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ざばーん



海で生きるの大変そう。
わたしも混じりたい




お留守番5日目、8月最後の本日は悲惨な日でした☆


雨は止まず
インターネットは直らず
PIの水中マイクにまで不具合が。



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あまりの疲れにI15sの中に3頭オスがいるように見えました。
でもよく考えたらI98はもう背びれが伸びかけていた。





さらには
ラボを見学できないかとお馬鹿さんがアポなしでボートでやってくる。
周囲をよく見てなかったお馬鹿さんのボートのプロペラがマイクのボートの碇のロープを巻き込む。
んでガッチガチに絡まる。

マイクはCPからメーガン(ダイビングできる)をから連れ戻す。
メーガンはプロペラに絡まったロープをほどくためだけにラボ前の海でダイビング。
メーガン、お疲れ様( ; ; )


そしてメーガンがCPに居ないそのタイミングで謎のGクランがCP前を通過!



雨もりでラボ周辺がぬれる。
メインハウスもぬれる。
ラボの仮眠室もぬれて、眠るPちゃんの顔に雨もりのしずくが落ちてくる。
わたしが生活しているMAPルームは雨もりしないが、寒い

録音はエンドレスで永遠に終わらない



寒いし疲れてるしで、ディナーをつくる気力もなかったわたしたち。
するとゲスト(ポールとヘレナの留守中ですが、WDCのロブとウーラが来ていました)のウーラがニコニコしながら甘いパンを3つ持ってきてくれました。


15083103.jpg
わたしら女子3人だし、誰にも怒られないから
もうディナーこれでよくない?


「寒いし、ココアも飲みたいよね」

全員が賛成し今夜のわたしら3人のディナーは菓子パンにココア!笑
お砂糖爆弾でございます。


でもこの疲れに甘いものは必要だったらしく、すんごく癒されました。


これでなんとか凌げるといいな〜と思いつつ、
いつの間にかわたしたちの8月が幕を閉じていったのです…
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8月30日

午前5時までレコーディングは続き、午前8時半に再開。
録音機材も3時間半の休憩!
まあ、良いほうですかね。


本日もインターネットつながらず。
復旧したらアップデートする予定のサマリーの量が膨大になってきました。



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あら、おかえり。
雨の中お疲れ様です、お互いに。







降り止まない雨。
着込んでも着込んでも足りず、冷えてゆくわたしたちの身体。
はあ、こたつに入りたい。


本日も1日じゅう交代で録音していて
夕方くらいにオルカたちはCP前を通過して西へ。


確実に、ほとんどのオルカが西へ進んだのを確認したんですが、
なぜか1頭だけブラックニー・パスの入り口にいる(声が聞こえる)。


やがてその1頭が興奮した様子でブラックニー・パスに入ってきました。


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あら、いつものA38さん。


A38はオルカラボの真正面あたりまで来ると、ぴたっと止まってくるりと方向転換。
みんながいる南を向いてしばらく浮かんで、何度もけたたましく鳴きました。

はいはい、彼はどうしてもブラックニー・パスを通過して北へ行きたいんですね。
みんなが西に向かってしまっているというのに。


15分くらいしてようやく残りの群れ(残りのA30s、I15sとA42s)もブラックニー・パスに入ってきました。みんながついてきたのを確認するとA38さんはまた北へと方向を変えて大急ぎで北へ消えていきました。
いったい何だったんだ?

自由なA23s/A25sはそのままジョンストン海峡を西へと進んだみたいです。



Pちゃんとチェルシーが疲れて死にそうになっていたのでシフトは最後の手段をとることにしました。
午前0時から午前6時までの深夜6時間はわたしが担当。
あとの時間はみんなで交代。
以上。

お留守番終了まで、あと3日。

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8月29日

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A5ポッドのA23s/A25sだよ!!



朝、すべてのオルカたちが急いで北へと向かって行ったんです。
なのでわたしたちは「もしかしたら<アウト>か!?」と、ちょっと心配になったんです。


「アウト」っていうのは今シーズンのジョンストン海峡集中滞在を終えて、オルカたちが北西のどこかに出て行って消えてしまうこと。
せまいジョンストン海峡に一気にオルカが集まる夏とはうってかわって、そのたの季節はオルカたちが広い海のどこかにそれぞれの家族ごとに散らばってしまうので、目撃情報が激減します。


昨年の「アウト」は9月半ばでした。
あと1ヶ月滞在が残っているわたしたちにとってこの時期の「アウト」は恐怖でもありますから。


でもそんな心配は必要ありませんでした。
オルカたちはただ北で食事をしていただけだったんですね。
午後にはウェイントン・パスを通過してジョンストン海峡に戻ったA5sの元気なコールが聞こえてきました。





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それにしても降り続く雨、雨、雨。
ポールとヘレナが留守になってからずっとこうです。
ラボやメインハウスのいろんな雨漏り箇所にバケツを設置しました。
わたしたちが再び乾く日は来るのでしょうか。


午後になってからインターネットも落ちました。
前々から「もしや、新しいシステムの調子は天候に左右されるのでは…」とみんな感じていたんだけど、それが正しかったことを身をもって知らされました。

ポールとヘレナが留守の状態では何も改善できないし、晴れて各中継所のソーラー発電ができればとりあえずは復旧できるはずなんだけど、いっこうに雨は止む気配なし。

たぶんポールとヘレナが帰ってくるまでインターネットは使えないままでしょう。
ブログどころか音声配信も、映像配信も、情報アップデートもできず…。



そして配信できなくてもオルカたちはずっといるんですね。
午後6時ころ、わたしたちは研究者のアレックス・モートンさんから「たくさんのオルカたちがオルカラボの方へと向かっている」という情報を受け取りました。

寒いデッキでオルカたちを待って1時間半。
午後7時半過ぎ、ようやくオルカたちが来たのはいいんですが…


動かない。
オルカラボの目の前、ブラックニー・パスで、動かない。
暗くなる寸前、ようやくブローが聞こえるか聞こえないかの対岸沿い、
ローカルレフトの水中マイクから聞こえるコールまで、誰なのかなんだかよくわからないくらいのかすかなコール。



これはA30s/I15s名物の「アシスタントキラーホエール」ってやつですね☆



わたしたちはオルカたちが来る直前の午後6時、ちょうどディナーの準備をしようとしていたところでした。
それで彼らが通り過ぎたら食べようとしていたんだけど、すぐに通り過ぎるどころか動かない。

あまりにも彼らが動かないのでそこからさらに1時間半後の午後9時、わたしはPちゃんとチェルシーに「もうあきらめてディナーを食べに行って」と言ってひとりでラボに居残ることに。

外は雨、ラボ内も寒い、とてもかすかで聞こえないコール。
午後9時半、ブラックニー・パスから動かないA30sとI15sのもとへ、ジョンストン海峡からA42sがやってきて合流しました。
動かないオルカがさらに増えた!!笑


Pちゃん、チェルシー、そしてマイクが夕食を作ってくれたようで、Pちゃんがトマトソースのパスタとデザートのすいかをラボに持ってきてくれました…。


オルカたちにようやく動きがみえたのはそれから1時間くらい後のことだったでしょうか。
すべてのオルカたちがなんとか海峡に入ったときは、午後11時になろうとしていました。


「オルカが通過してからゆっくりディナーを食べよう♪」だなんて、この少人数では考えてはいけないことですね。
相手は野生生物、どう出てくるかだなんてまったくわからない。
真面目に待たなくてよかった…。


今日は、結果的にオルカの存在を無視してディナーを食べるという暴挙に出てしまいましたが、
「きっとポールとヘレナも、データよりもわたしたちの命のほうを優先してくれるに違いない」
と思うことにしました。


もちろん今夜もオールナイト。
Pちゃんもチェルシーもそろそろ限界を迎えていました。
どうする、どうなる、オルカラボ。
2015-09-04 : オルカ : コメント : 0 :
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8月28日

レコーディングオールナイト。
朝になって就寝。
午前9時にPちゃんとチェルシーに「オルカー!」って起こされました。


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トランジェントだー!


Biggs(トランジェント)のT19sはオルカラボの前を通過して北へ。
この日はウェイントン・パスでもBiggsのT38sが目撃されたようです。

※初めて、または久しぶりのかたへ。
トランジェントにも生息地や食性によって違いがあるため、ここ数年はエリアごとに呼び名がつくようになったようです。このエリアのトランジェントのことは初期に研究を開始したマイケル・ビッグさんにちなんで「Biggs」と呼ばれています。



ジョンストン海峡には今日もA30s、すべてのA5s、そしてI15sがウロウロしていて
お昼前にA30sだけが北へ行ったんです。
そして、午後に「ある群れ」を連れて帰って来ました。



15082802.jpg
A34~~~~~s!!





なかなかちゃんと会えなかったわたしの最愛の群れ!!
しっかり確認できる日をどんなに待ったことか!!

A36sの末っ子であり、最後の1頭でもあるA46もちゃんと一緒にいました。
まるで本当の家族みたいに、A34sと一緒にいました。



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A55(エコー)と並んだA46(カイカシュ)。
まるで本当の兄弟みたい!!



A46/カイカシュくんはA36s一家の末っ子として生まれました。
1996年にお母さんが亡くなって、それから3兄弟だけの家族となり…


いちばん上のお兄ちゃんが亡くなったとき。
残された2頭は、同時期に息子をなくした「ばあちゃん」A12さんと一緒に泳ぎ始めました。

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おっきい兄弟の真ん中に、ちっさいばあちゃん。
血は繋がってなくてもほんとの家族みたいでした。
ばあちゃんには実の娘家族がいるのに(笑)

もちろん娘家族とは仲良くしながらも、メインの時間をこうやってA36s兄弟と共に過ごしてました。

兄弟は新しいお母さんを手に入れて、ばあちゃんは可愛い息子を2頭も手に入れたんですね。
こうやって大人になってから養子(?笑)になるケースは少なくめったに見られる光景ではないんだけど、お互いに居心地がよかったんでしょう。


この光景はばあちゃんが亡くなるまでずっと続きました。
そして2012年にばあちゃんが亡くなって、兄弟ふたりきりに。


そして昨年、お兄ちゃんのA37(プランパー)がわたしたちの水中マイクのエリア内で亡くなってしまいました。
つまり弟のカイカシュは、


実のお母さんを亡くして、
長兄を亡くして、
お母さんがわりになってくれた仲良しのばあちゃんを亡くして、
たった1頭の肉親だった最後のお兄ちゃんも亡くして



普通のオスオルカならとうの昔に心労で死んでしまっているところです。
(オルカのオスは、お母さんを亡くした時点で死んでしまうことも多いです)
でも夏のピークシーズンに最後の兄を亡くしたカイカシュはひとりぼっちにはならず、たくさんの仲間に囲まれて生きました。
生き続けて…


そして最終的に落ち着いた先が
ばあちゃんの実の娘の一家、A34sだったんです。


A34sは現在10頭。
兄弟みたいに仲良くできるおとなのオス(A55/エコー)もいれば、これから大きくなるちびっこもたくさんいます。
だからもう、カイカシュ君は二度とひとりぼっちにはなりません。
きっと彼の寿命が尽きるまで、この大家族に包まれて泳ぐことでしょう。


そして彼が生き続ける限り、A36s特有のあの美しいコールもまだまだジョンストン海峡に響きわたるのです。


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8月27日

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マイク(元ブルー・フィヨルド船長)が「カートの小屋」を修理しています。

マイクいわく
「屋根は崩れ、デッキはほとんどが腐っていて、窓はいったん開けたらもう二度と閉められるかわからないんだ。もし雨が降ったら傘をさしながら眠ることになるだろう」
とのことで…。



まあ古くてボロボロなのは仕方ないんだけど(カートはとてもかわいく立派な建物をつくる大工さんだったわりには、自分の住まいには全く気を使わない人だったので)、わたしたちはカートが亡くなったことによってあの小屋が森に帰るのだと勝手に想像してしまっており

「あ、直してまだまだ使うんだ…」

と思いました。笑



どうやらポールとヘレナは、今までカートがやっていた仕事をこれからはマイクに頼むつもりのようです。
マイクももちろん夏以外は自宅に帰るけど、夏はやっぱりジョンストン海峡で過ごしたい気持ちがあるらしく、意外と乗り気のようです。



2008年にポールが遠い目をしながら
「来年はオルカラボをやる、再来年はやると思う、3年後はどうかわからない、4年後は確実にやめている。そしてオルカラボの土地は先住民に返して、この木造の建物たちは何年かかけて森に帰るだろう」
と言ってたことがありました。

なのでわたしは2010年にPちゃんを採用した時に
「もしかしたら今年が最後かもしれないから、めいっぱい楽しんで」
と言ったんです。



現在は2015年です。
2010年に最初で最後のオルカラボアシスタント経験を覚悟していたPちゃんは現在アシスタント6年目です。笑


オルカラボの設備は年々バージョンアップし、ポールもヘレナも元気いっぱいで「来年はここをこうする、こうしたらもっと良くなる!」って未来のことばかり話しております。

ってこのふたりは元々こうでしたね。
むしろ、なんで2008年くらいに「もうやめる」って意気消沈していたのか今となっては謎なくらい。





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そうそう、キャンプキッチンにねずみが出ました。
心なしかお腹が大きいような…(怖)

食料庫に忍び込んで食べ物をかじったり、ばい菌のたっぷり入ったうんちをそこらじゅうにするので今の所わたしたちとは共存できそうにありません。
共存できる方法をご存知のかたがいらしたら教えて欲しいです。
情けごころ出して放っておくとキャンプキッチン周辺でどんどん増えて、わたしたちのお腹が痛くなります(わたしは6時間吐いて吐いて苦しんだことがあります…)。

誰かそのへんのフクロウさんに「いい餌場があるよ!」って教えてあげてくれませんか。



わたしが「かわいすぎて自分では退治できないんだものせめてフクロウに…」とかなんとかグズグスあーだこーだ言ってるとPちゃんがさらっとこう言いました。




「ゴキブリと同じです。キャンプキッチンにゴキブリが出たと思ってください」





この日は人間っていったいなんなんだろうと思ってしばらく落ち込みました。
ゴキと言われてすなおに納得してしまう自分はいったい命の価値をどうみているのだろうかと。でも、ごめん、だめです、ゴキ。涙



この日も(追いつかないのでオルカの動きはざっくり!)1日じゅうレコーディング。
A30s、すべてのA5s、I15sとI35sがジョンストン海峡をうろうろ。
A30sとI15sがオルカラボ前を北へと向かったけど、もう暗くてほとんど見えませんでした。


夜には待ちに待った雨が降り出しました。
わたしが到着した日からずっと降ってなかったんじゃないでしょうか。
森はカラカラでヘレナのガーデンも弱っており、ほんとにほんとに必要だった雨なんだけど
寒い!!


海の中にいるオルカたちには雨なんて関係ありません、本日もコア・エリアでオールナイト。
わたしたち3人もオールナイト。
果たしてポールとヘレナが帰ってくるまで無事に生き延びられるのか?
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プロフィール

Tomoko(Orcalab Japan)

Author:Tomoko(Orcalab Japan)
カナダ・BC州の海洋生物研究所「オルカラボ」で、野生オルカ(シャチ)の鳴き声の解析スタッフをしています。
夏の間は研究のためオルカラボのあるハンソン島に滞在。日本ではよくライブハウスにいます
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