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夏になると、野生のオルカが鮭を追ってたくさん集まってくる、カナダ、BC州のジョンストン海峡。その中でも、オルカが特に頻繁に通過するハンソン島から、毎日の生活とオルカの様子を、日本の皆さんにお届けします!

8月24日

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大人のカモメたちが海岸の岩の間からカニをとったり、海藻にくっついているヒトデなどをとって食べているのを見ていた若いカモメちゃん。

自分もいっしょうけいめい水面を泳いで、なにやら魅力的なものを見つけました!
他の若い奴らが追いかけてきて奪われそうになるけど絶対に負けないよ☆

でも若いカモメちゃん、それはたぶん食べ物じゃなくて流木





本日はボートベイパーティーです!!





生体保護区監視のボートベイキャンプがいったん終了となるため、周囲のオルカ関係者を招いて彼らのキャンプグラウンドで盛大な打ち上げをするのです☆
オルカラボのアシスタントも全員が招かれるのですが

水中マイクの音も聞こえないうえにアウェイ感半端ないこのパーティでじょうずに楽しめないわたくしとPちゃんは、自己申告で毎年恒例、CPのお留守番です!!



そんなわけでCPに向けていざ出発
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到着。

CPにいるメーガン(リピーターのほう)とシャーリーに今年の設備の使い方をかんたんに教えてもらって引き継ぎ完了。
ポールはわたしたちをCPに送ったその足でPちゃんを連れて、CRPTの新しい設備の不具合の確認へ。


ボートベイパーティ組を乗せて行ってくれるボートを待っている間に「アラートベイ・トランペッター」のジェリーがCP前を通りかかりました。

ジェリーは毎日小さなスピードボートで豪華クルーズ船を追い越し、クルーズ船に向かってトランペットを吹いてあげることを生きがいとしているダンディなおじさんで、わたしたちの昔からの知り合いです。

わたしがボートベイに行かず、Pちゃんと一緒にCPに残ることを伝えると
「これを食べな!海水を汲んできて茹でるだけでうまい」
といってカニ(ダンジェネスクラブ)をさばいてくれました。


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クーラーポックスからカニを出して、胴体をめくって両側の足をポキポキと殻から外して海水ですすいでから渡してくれたんだけど、みその部分はカナダ人は食べないのでしょうか、たぶん海にポイッと捨てていました…。

わたしとイギリス人のメーガン(リピーターのほう)は目が点。
「あの捨ててたところ、イギリスではいちばん美味しい部分なのに…」
「えっと…日本でもそう…」


※カナダ人は立派な鮭を釣り上げても、カマもいくらも容赦なく海に捨てています。
海に還してほかの生き物の栄養になるのはわかるんだけど

ほかの生き物に渡す前にわたしも食べたい






んで迎えのボートがきてメーガン(リピーターのほう)、メーガン(新)、シャーリー、チェルシーの4人を連れて行ってしまって



CPにはわたしひとりになりました。




確かオルカたちが向かってきているはず…
CP以外の水中マイクの音が聴けないので自分のパソコンでオルカライブをON。
音声をつなぐとA34sの大きなコールが、そしてラボカメラを開くとジョンストン海峡に向かってきているオルカたちの姿が!


あたりは徐々に薄暗くなって、西の空は少しオレンジ色になりかけていました。
なかなか来なくなってしまった最愛の群れ、A34sのコールを聞きながらわたしはしんみりしていました。
この広い空と広い海に、あたかもわたしとA34sしか存在しないみたいな感覚に…



ひたろうと思ったら大間違い。





ブラックニー・パスからA46が先頭をきって飛び出てきました。

「飛び出て」きました…。



A36sの3兄弟の最後の1頭A46は、現在A34sと一緒に泳いでいます。
3兄弟が愛した「ばあちゃん」A12さんの娘家族であるA34sと一緒にいます。


一瞬そんないろいろな感傷に浸りかけようとしたわたしの目に入ったのは、次々とブラックニー・パスから「飛び出て」くるオルカたち!!





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ざっぱ〜〜〜ん





え?え?なんでみんなそんなに飛んでるの?
水しぶきで背びれもサドルパッチも確認できないんですが?


オルカたちはひとかたまりにならず、前後左右に散らばってそれぞれ超高速で東へ突っ切っていきました。
えっと…ほとんど誰にもスコープを合わせられない…。

オルカたちは完全にCPを通り過ぎると、少し落ち着いて対岸沿いへ。
こちらに背を向けて。
個体識別には最悪の角度です。



わたしは半泣きになりながら個体識別のための写真を撮りました。
信じられないことに、いちばん姿が見たかったA55と思われるオスは、CPからいちばん遠いところを泳いでいてその存在を確認するのがやっと、写真すら撮れず…。



そしてばっちりの角度でいちばんCPに近いところを通過したのは


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A30sのA38「ブラックニー」さんでした。
よりによっていちばん見てるオルカ…。


CPの水中マイクからはA30s、A34s、I35sとA4sのコール(たぶんA52s)が聞こえていました。
個体識別完了(ほとんど目を使っていない…)。


でも去り際に誰か(不明)がスパイホップして去っていきました。
ありがと
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暗くなる直前にCRPTから帰ってきたポールとPちゃん。
暗かったのと、たぶん進路からは遠かった(クレイクロフト島沿いに帰ってきた)ので、すれ違ったはずの大きな群れにまったく気がつかなかったそうです…。
なんてこった…。



オルカたちも東へ行ってしまったし、とりあえずお腹がすいてしまってしょうがなかったので料理開始。
とはいっても貰ったカニを海水で茹でるだけですが。

ひとり半身ずつ食べて、あとはヘレナにもらってきた昨日のディナーの残りがあるのでそれでお腹いっぱいになるだろうと思ってたら


カニだけでお腹いっぱいになりました。
思ったより身がつまってた!
Pちゃんの5倍の速度でカニを食べ終える福井県民のわたくし。



「次にカニをもらった時には酢飯をつくってちらし寿司にしようね!」



なんて言いながら夜はふけていきました。





オルカライブの音声中継からは絶え間なく聞こえるオルカたちのコール。
今夜オルカラボにはポールとヘレナのふたりだけです。
たぶんヘレナがオールナイトで録音するんだろうなあ…と思ったら、ラボを留守にしているのがすごく申し訳ない気持ちになりました。


たぶんボートベイパーティ組は二日酔いで帰ってくる。
せめてわたしたちはラボに帰った時にバリバリ働けるように、早めに寝袋に入りました。


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2015-08-28 : オルカ : コメント : 0 :
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プロフィール

Tomoko(Orcalab Japan)

Author:Tomoko(Orcalab Japan)
カナダ・BC州の海洋生物研究所「オルカラボ」で、野生オルカ(シャチ)の鳴き声の解析スタッフをしています。
夏の間は研究のためオルカラボのあるハンソン島に滞在。日本ではよくライブハウスにいます
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