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夏になると、野生のオルカが鮭を追ってたくさん集まってくる、カナダ、BC州のジョンストン海峡。その中でも、オルカが特に頻繁に通過するハンソン島から、毎日の生活とオルカの様子を、日本の皆さんにお届けします!

8月25日

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メーガン(リピーター)がCPを留守番するわたしとPちゃんのために、シェルター内に残してくれた書き置き。
すんごくすんごくうれしかった!
うれしかったんだけど、ほんのちょっとだけおしいんだ…!笑




午前2時。
CPのシェルターですやすや眠っていたわたしとPちゃんは、CPの水中マイクからのコールでそれぞれ目を醒ましました。
「ああ…。」


こっちよ〜〜〜〜〜ん、って。



なぜあんなにもたくさんのオルカたちが東へ行ったのに、このタイミングでI15sだけがが単独で戻ってくるの…。

寒い中、わざと網戸にしている窓の向こうからはブホブホ、ブホーッと彼らのブロー(呼吸音)が聞こえてきます。わたしは半分起き上がって、奥の壁際でごそごそ動き出したPちゃんの方に向かってこう言いました。


「起きなくていいよ、CPまできて無駄に体力を使う必要なんてないもの。今のわたしらに必要なのは少しでも休息することだし!!」


と言い放ったはいいけどやっぱり彼らの動向が気になったわたくしは、後でこっそりトイレにたつふりをしてブローの行方を確かめに行ったのでした。
I15sは西へと進み、ぎりぎりで方向を変えてブラックニー・パスの方へ…


「ヘレナ、絶対寝られてないよなあ」
わたしは悲しくなりました。はやくラボに帰りたい…。



午前6時、目覚ましで起床。
すでにジョンストン海峡は明るくなってきていました。
しかし、猛烈な風と寒さ!!


わたしたちは持ってきている装備を全て着用しました。
ヒートテックにふわふわ裏地付きのパーカー、その上から分厚いジャケットを着込み、ニット帽かぶってマフラーを巻き、手袋をしてジーンズの上から防寒パンツまではいたのに、それでも風が強すぎて震えが止まらないくらい寒かったので腰にホッカイロを貼りました。
夏はどこへいった?



午前6時半、まずI35sと思われる群れがCP沖、対岸よりを通過して西へ。
他には誰も見えなかったのでその間に朝ごはん!


白ごはんにたまご、醤油、チキンコンソメ少々とPちゃんが日本から持参した自家製の梅干しを入れたPちゃん特製「おじや」。
このあったかい日本の味が冷えた身体にしみわたります…。



朝ごはんを終え、ひと息つこうとしたらまた真正面にオルカ。

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えーと、A30sですね。
いつもわかりやすくてありがとう


その後バンクーバー島沿いに西へと進んでいたA5s(A23s/A25s、A42s)もブラックニー・パスの入り口まで出てきて視界はオルカだらけ、どこにスコープをあわせてよいのかわからなくなりました。


個体識別用写真を撮ろうと試みるもけっこうな距離あるし、波が高くて探すのが難しいし、凍えるような風に吹かれて顔が痛いし、しまいには雨まで降ってきました!!

写真撮りたいけどカメラ濡れる…。
確認できる範囲にオルカがいるので、シェルター内に避難してくつろぐこともできず。
こんなことになるとは思わず、レインジャケットなんて持ってきてない。
あまりの悲惨さに笑い出してしまうわたしとPちゃん。


しばらくすると、ボートベイパーティ組がゾディアックボートで送られてCPに帰ってきました。
雨のためわたしたちがあきらめていたビデオカメラをさっそうと取り出し、雨よけにカメラにTシャツをかぶせて撮影しだすメーガン(リピーター)。
かっこいい。


東からの最後尾、A34sとA46がクレイクロフト島沿いにCPに近づいてきているという無線が入っていたので、みんなでドキドキしながらベストの位置にあがってくるのを待っていたのですが…


ざっぱーん
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東(左方向)から近づいてきて
この角度で深く潜ったあと、2度と視界にはあがってきませんでした。
そのままロング・ダイブしてブラックニー・パスに入っていったようで。



またしてもA55の元気な姿はまともに確認できず…!!



雨は強くなる一方だし、風も止まらない。
ほんとうに寒かったです。
でもオルカたちは元気。


ぴょいーっと。
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15082505.jpg



そしてようやくポールがわたしたちを迎えに来てくれました!!
ボートはブラックニー・パスへ向かうオルカたちと平行に走って(もちろん、肉眼では背びれが確認できないくらい距離とってます!)追い越し、あっという間にハンソン島へ。
オルカたち通過中だったので、上陸するやいなや急いでラボに走りました。

A34sとA46はもう北に消えてしまったあとだったけれど、A30sとA42sが通過していて、ラボのデッキからゆっくり個体識別をすることができました。


15082506.jpg
ブラックニー・パスをつっきるA42sの66くん



あれっ、なんか首筋に汗が…。
なんか変だと感じ、マフラーを外すわたくし。



「…えっと、暑くない?」わたしはPちゃんに聞きました。
「…暑いですよね」Pちゃん苦笑い。



「ビール飲もうか!!」




CPで飲むはずだったけど、寒すぎてとても飲む気にならなかったビールを荷物から出し、オルカ通過中のラボのデッキで飲みました!!
(仕事中のお酒は、禁じられていませんw)


いつのまにか雨は止んでいて、風も止んで波も穏やかに。
太陽まで出てきました…
CPでの悲惨な天候なんてまるでうそみたい。
やっぱりわたしらはラボに居なきゃならない人間なんでしょうか…。


ヘレナからヘッドフォンを奪い「寝てください!」とラボから追い出し(笑)
ボートベイ組は朝まで飲んでたらしくふらふらで昼寝をしにいったので
わたしとPちゃん交代で午後のシフトをこなしました。



ヘレナお疲れのため本日はメインハウスでのディナーはなし!
ゲストが残していったホットドッグが大量にあったので、キャンプキッチンで焼いて
ちょうど起きて通りかかったヘレナに

「わたしら夕食にホットドッグ食べるんだけどおひとついかが?」と言ったら
「喜んで頂くわ!」と言ってもらえたので、ポールとヘレナのぶんも焼きました。

15082507.jpg

キャンプキッチンには何もないから焼きソーセージだけ乗っけて持って行ったんだけど、メインハウスでちゃんと野菜乗せて食べておいしかったらしく

「ねえ、まだあったりする?」

と、ポールがキャンプキッチンまでおかわりを取りにきました。笑



暗くなってからA30sがオルカラボの前を通過してジョンストン海峡に戻りました。
そしてI15sも北から戻ってきてオルカラボの方へ近づいてきていました。


もうこの時点でオールナイト覚悟です。
だけどやっとおうちに帰ってこられたのだから、いくらでも頑張りますよ!!
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2015-08-29 : 未分類 : コメント : 0 :
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プロフィール

Tomoko(Orcalab Japan)

Author:Tomoko(Orcalab Japan)
カナダ・BC州の海洋生物研究所「オルカラボ」で、野生オルカ(シャチ)の鳴き声の解析スタッフをしています。
夏の間は研究のためオルカラボのあるハンソン島に滞在。日本ではよくライブハウスにいます
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