夏になると、野生のオルカが鮭を追ってたくさん集まってくる、カナダ、BC州のジョンストン海峡。その中でも、オルカが特に頻繁に通過するハンソン島から、毎日の生活とオルカの様子を、日本の皆さんにお届けします!

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8月29日

15082901.jpg
A5ポッドのA23s/A25sだよ!!



朝、すべてのオルカたちが急いで北へと向かって行ったんです。
なのでわたしたちは「もしかしたら<アウト>か!?」と、ちょっと心配になったんです。


「アウト」っていうのは今シーズンのジョンストン海峡集中滞在を終えて、オルカたちが北西のどこかに出て行って消えてしまうこと。
せまいジョンストン海峡に一気にオルカが集まる夏とはうってかわって、そのたの季節はオルカたちが広い海のどこかにそれぞれの家族ごとに散らばってしまうので、目撃情報が激減します。


昨年の「アウト」は9月半ばでした。
あと1ヶ月滞在が残っているわたしたちにとってこの時期の「アウト」は恐怖でもありますから。


でもそんな心配は必要ありませんでした。
オルカたちはただ北で食事をしていただけだったんですね。
午後にはウェイントン・パスを通過してジョンストン海峡に戻ったA5sの元気なコールが聞こえてきました。





15082902.jpg

それにしても降り続く雨、雨、雨。
ポールとヘレナが留守になってからずっとこうです。
ラボやメインハウスのいろんな雨漏り箇所にバケツを設置しました。
わたしたちが再び乾く日は来るのでしょうか。


午後になってからインターネットも落ちました。
前々から「もしや、新しいシステムの調子は天候に左右されるのでは…」とみんな感じていたんだけど、それが正しかったことを身をもって知らされました。

ポールとヘレナが留守の状態では何も改善できないし、晴れて各中継所のソーラー発電ができればとりあえずは復旧できるはずなんだけど、いっこうに雨は止む気配なし。

たぶんポールとヘレナが帰ってくるまでインターネットは使えないままでしょう。
ブログどころか音声配信も、映像配信も、情報アップデートもできず…。



そして配信できなくてもオルカたちはずっといるんですね。
午後6時ころ、わたしたちは研究者のアレックス・モートンさんから「たくさんのオルカたちがオルカラボの方へと向かっている」という情報を受け取りました。

寒いデッキでオルカたちを待って1時間半。
午後7時半過ぎ、ようやくオルカたちが来たのはいいんですが…


動かない。
オルカラボの目の前、ブラックニー・パスで、動かない。
暗くなる寸前、ようやくブローが聞こえるか聞こえないかの対岸沿い、
ローカルレフトの水中マイクから聞こえるコールまで、誰なのかなんだかよくわからないくらいのかすかなコール。



これはA30s/I15s名物の「アシスタントキラーホエール」ってやつですね☆



わたしたちはオルカたちが来る直前の午後6時、ちょうどディナーの準備をしようとしていたところでした。
それで彼らが通り過ぎたら食べようとしていたんだけど、すぐに通り過ぎるどころか動かない。

あまりにも彼らが動かないのでそこからさらに1時間半後の午後9時、わたしはPちゃんとチェルシーに「もうあきらめてディナーを食べに行って」と言ってひとりでラボに居残ることに。

外は雨、ラボ内も寒い、とてもかすかで聞こえないコール。
午後9時半、ブラックニー・パスから動かないA30sとI15sのもとへ、ジョンストン海峡からA42sがやってきて合流しました。
動かないオルカがさらに増えた!!笑


Pちゃん、チェルシー、そしてマイクが夕食を作ってくれたようで、Pちゃんがトマトソースのパスタとデザートのすいかをラボに持ってきてくれました…。


オルカたちにようやく動きがみえたのはそれから1時間くらい後のことだったでしょうか。
すべてのオルカたちがなんとか海峡に入ったときは、午後11時になろうとしていました。


「オルカが通過してからゆっくりディナーを食べよう♪」だなんて、この少人数では考えてはいけないことですね。
相手は野生生物、どう出てくるかだなんてまったくわからない。
真面目に待たなくてよかった…。


今日は、結果的にオルカの存在を無視してディナーを食べるという暴挙に出てしまいましたが、
「きっとポールとヘレナも、データよりもわたしたちの命のほうを優先してくれるに違いない」
と思うことにしました。


もちろん今夜もオールナイト。
Pちゃんもチェルシーもそろそろ限界を迎えていました。
どうする、どうなる、オルカラボ。
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2015-09-04 : オルカ : コメント : 0 :
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プロフィール

Tomoko(Orcalab Japan)

Author:Tomoko(Orcalab Japan)
カナダ・BC州の海洋生物研究所「オルカラボ」で、野生オルカ(シャチ)の鳴き声の解析スタッフをしています。
夏の間は研究のためオルカラボのあるハンソン島に滞在。日本ではよくライブハウスにいます
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