夏になると、野生のオルカが鮭を追ってたくさん集まってくる、カナダ、BC州のジョンストン海峡。その中でも、オルカが特に頻繁に通過するハンソン島から、毎日の生活とオルカの様子を、日本の皆さんにお届けします!

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9月10日

I15sは朝から(というかほとんど夜通し)ジョンストン海峡をウロウロ。
いつもの状態ですね。


一方。
午前11時ころ、BiggsトランジェントのT49Asがウェイントン・パスを通過してジョンストン海峡入り。
午後12時半ころにオルカラボの前に現れ…

トドを標的にしました。




陽炎でちょっと画質が悪いですが
15091004.jpg




何度も何度も…
15091002.jpg



水面に飛び上がっては、標的の上に乗っかろうとしています。
(画像では見えませんがオルカの下にはトドがいます)
15091003.jpg

溺れさせるためです。



おとなだけでなくちびっこも狩りに参加。
トドは大きく力もあるのでへたしたら大怪我をするかもしれないのに、大人と同じようにトドを沈めようとしていました。
15091005.jpg




これはもう…と思ったその時!

15091001.jpg



ザトウクジラが狩りの真ん中に突っこんで行きました。
またか!
(トランジェントが狩りをし始めたとき、ザトウクジラがまっすぐに妨害しに行くのを見たのはこれが初めてではありません。むしろ、おなじみの光景に…)


ザトウクジラさんってば、いつもトドたちに行く手を阻まれて「キュオーーーッ」ってトランペティング(ストレスがたまった時の呼吸音)してるのに、そのうざったいトドがいざ殺されそうになったら、トランジェントオルカたちの狩りのど真ん中にざばーんと突っ込んじゃうなんてすごい。


トドを助けたいのか、目の前でトランジェントが殺しをするのが想像を絶するくらい嫌なのか。


例えば犬が危険に瀕した人間の赤ちゃんを守ろうとしたり、動物には種を超えて「命を守りたい」という本能が備わっているようなので、これもそのひとつなのでしょうか。

お腹をすかせたトランジェントの命は守られませんが…汗




ザトウクジラのおかげか、T49Asは標的にしていたトドを逃してしまったようでした。
この狩りが行われていた間に、近くを泳いでいたトドはそれぞれ寄り集まってひとかたまりになっていました。


15091006.jpg
ブラックニー・パスから向かってくるT49Asに気づいたのか、わらわらと集まって群れをなすトドたち(explore.org Orcalab/CP camera)



トドが集団でいたら、さすがのトランジェントもなすすべがありません。
大人のトドだったら1頭沈めて殺すのに通常だと2時間はかかるのです。

狩りをあきらめたT49Asはゆっくりジョンストン海峡へ入ろうとしたのですが…



そこに現れたのがレジデントのI15s。
フィッシュイーターの彼らも、哺乳類を殺すトランジェントのことをよく思っていないようで。

I15sはブラックニー・パスの入り口でT49Asを待ち構え、ジョンストン海峡に入って東へ向かうT49Asをしばらく追い立てるようにぐいぐい東へ進みました。


獲物もとれなかったうえに、レジデントに追い立てられるかわいそうなT49s。
I15sを避けるようにクレイクロフト島ぎりぎりに、ろくに水面にもあがらず東へと消えて行きました。



それにしてもどうして哺乳類を食べるトランジェントの方が、魚を食べるレジデントよりも肩身がせまいんでしょうか。イメージだけでいったら強そうなのに。

もともと捕らえるのが難しい獲物を狙っているうえに、ザトウクジラに阻害され、レジデントに追い立てられ、そっと姿を消す毎日なんてたまったもんじゃありません!




トランジェントを東へ追いやったI15sは、満足したのか東へ進むのをやめCP前でしばし食事をして(トランジェントは何も食べられなかったのに、これ見よがしにもりもり魚を食べるレジデント…)食事が終わると西へと進んで行きました。
西端まで進むと、今度は東へ。



オルカラボは屋根修理2日目。
いくつもある層の中の断熱材を剥がす作業に入っています。
断熱材といっても30年ものでほとんどが腐りかけています。
このまま順調に剥がしていったらもうすぐラボ内から空が見えることでしょう。

夜空を眺めながらおやすみなさい。

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2015-09-11 : オルカ : コメント : 2 :
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Re: おおお
マキちゃん>画質が悪いですがこの時の動画を撮っているので、オルカラボジャパンの動画アカウントが準備できたら投稿しようと思います。お楽しみに☆笑
2015-09-12 01:51 : Tomoko URL : 編集
おおお
すごいリポート!

そっか。そうだよねぇ。
人間だって、食事の違い、いろいろあるもんねぇ。
2015-09-12 00:23 : マキ URL : 編集
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プロフィール

Tomoko(Orcalab Japan)

Author:Tomoko(Orcalab Japan)
カナダ・BC州の海洋生物研究所「オルカラボ」で、野生オルカ(シャチ)の鳴き声の解析スタッフをしています。
夏の間は研究のためオルカラボのあるハンソン島に滞在。日本ではよくライブハウスにいます
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