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夏になると、野生のオルカが鮭を追ってたくさん集まってくる、カナダ、BC州のジョンストン海峡。その中でも、オルカが特に頻繁に通過するハンソン島から、毎日の生活とオルカの様子を、日本の皆さんにお届けします!

8月13日

キングフィッシャーさん
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2頭のザトウクジラさん
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exploreのエンジニアさんたちが食料の残りを置いていってくださっていたので、わたしたちは朝からベーコンエッグなどにありつきました。
アシスタントはCPのメーガンとシャーリー、ラボにいるキム(全員イギリス)などビーガンの人も多いため、ディナーに出るのは野菜がメイン。
タンバク質は豆からとることが多いこの島でお肉を食べるとなんだかとても高級なものを口にしている気分になります。



本日もジョンストン海峡にはA42s。
意外なのは現在ジョンストン海峡には彼らしかいないし、ボートの数も減っているとは思えないのに、今年は素晴らしい録音が毎日のように録れていることです。
すでにベストオブ2016CDを編集したいくらいです!!


A42sのコールは興味深いです。
昔はそうでもなかったはずなのに、おばあちゃんのA8が亡くなってからなぜかN17という特徴的なコールをあまり出さなくなり、基本的なコールはなぜかどんどんA4sに近づいて行っています。
確実に「世代が変わっていっている」のをコールから感じ取ることができます。



ポールとヘレナは留守だけど、Pちゃんとルーシー(イギリス)がみんなのためにディナーを用意してくれました。
メインハウスでのディナー後、


わたし…「スプリンガーのストーリー、ハンソン島バージョン」
ローレン…「どなたの頭も混乱するネズミイルカ、イルカ、クジラの違い」
ニコラス…「CPへの旅(ムービー)」


と、それぞれの資料を持ち寄ってプレゼンテーションナイトをしました!


わたしはいつも専門学校でお話しさせてもらっているスプリンガー・ストーリーを即席で英語になおしたものを披露しました。

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スプリンガーのストーリーはこちらではいろんな本が出ていたりドキュメンタリーが作られたりしていたのですが、
実はどれも「スプリンガーが人間の手で海に戻されるまで」の話がメインなんですね。

人間が動物を助けた話は魅力的かもしれないけど、スプリンガーのストーリーには続きがあります。
最終的にはオルカたちがスプリンガーを助けたんです。
そしてその時起こったできごとのひとつひとつが、オルカという動物がいかに興味深い動物であるかを教えてくれます。



わたしのプレゼンのあとはローレン(イギリス)にバトンタッチ!
ローレンが学校で使っている「ネズミイルカ、イルカ、クジラの違いを説明してみんなで混乱しよう!」という謎のプレゼンをみんなで楽しみました。

例えば
・大きさ、歯の有無、口先の形、背ビレの位置で分類すること
・最大のイルカはの最小のクジラよりも大きいこと
・シャチ(Killer Whale)と偽シャチ(False Killer Whale)がいることとか
・Humpback whale と Humpback dolphinがいたりとか
・Right whale とRight whale dolphinがいたりとか…ああもう

と、一筋縄ではいかないネズミイルカ、イルカ、クジラの分類をみんなで学びなおして混乱を楽しんだのでした。笑
もちろん、ラボにいる人は海洋学専攻の学生さんが多いからみんなある程度の基礎知識はあるんだけど、あらためてローレンのプレゼンで確認してみると、あまりのややこしさに
「一般のひとに説明しようと思ってもすぐにはむりだな!笑」
と思いました。



最後はニコラス(ドイツ)のショートフィルム「CPへの旅」
内容はメーガンが運転するラボの小さなボート「カー」でCPへ半日遊びにいってオルカをちょこっと見て、またメーガンの運転でオルカラボに帰る、それだけのもの。
しかもほとんどがニコラスの自撮り(風景を撮影しながら自分自身も動画に収めたいという一心だったそうです)という何て言えばいいのかわからないシロモノなんですが

さすがIT&カメラパーソン、こんな内容なのに撮り方や編集のしかたがハンパなく上手い!
撮っている風景はわたしたちが見ているものと変わらないはずなので、わたしたちも学ばなくてはなあと思いました。



3人のプレゼンが終わると
「次は誰?」という声が次々とあがりました。笑
自分たちの好きな生き物について学ぶのはたのしい!


そして、自分たちの好きな生き物のことを教えるのも楽しい!
たくさんの人がこうやって生き物について話し合ったり、教え合ったりする場があるといいなと思いました。

たぶんいまの日本で、通常の会話の流れでオルカのことを全く知らない都会の人に野生のオルカのことを思う存分話したらドン引きされるでしょう。笑
でもわたし、通常の会話の中で野生動物のことを話しても聞く耳を持ってもらえる世界がいい。


だからこれからも、少しずつでも続けていこうとおもいます。
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2016-08-15 : オルカ : コメント : 0 :
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プロフィール

Tomoko(Orcalab Japan)

Author:Tomoko(Orcalab Japan)
カナダ・BC州の海洋生物研究所「オルカラボ」で、野生オルカ(シャチ)の鳴き声の解析スタッフをしています。
夏の間は研究のためオルカラボのあるハンソン島に滞在。日本ではよくライブハウスにいます
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