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夏になると、野生のオルカが鮭を追ってたくさん集まってくる、カナダ、BC州のジョンストン海峡。その中でも、オルカが特に頻繁に通過するハンソン島から、毎日の生活とオルカの様子を、日本の皆さんにお届けします!

8月16日

午前12時40分ころ。
A42sはロブソンバイトで少し鳴きました。

シフトについていたのはニコラス(ドイツ)。
ラボ2階で起きていた彼は、コールが聞こえた瞬間にラボ2階からかけ降りてラボ内に飛び込んで録音スタート。
そしてラボ内に入ってくる私を見て「いつものようにロブソンバイトにいるようだ、これはA42s?」とすました顔で聞いてきたので、わたしは「うんA42sだよ」とだけ伝えてマップルームに戻りました。


翌朝、わたしが知らないところでニコラスはすごく興奮しながらPちゃんやローレンやいろんな人にこう言っていたそうです。
「昨日、僕はトモコに勝ったんだ!!!コールが聞こえた時、僕のほうが早くラボに入って録音を始めたんだ!!僕はとうとうトモコに勝ったんだよ!!!!!」



お、おめでとう…。



ボートクリーニングふつかめ。
昨日とは逆側にボートを倒し、左官用のコテやスチールウールなどを武器として船底にびっしりついている苔やフジツボを力づくでこすり落とします。
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ジューンコーブだけでなく「カー」も磨かれました!
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朝から頑張るローレン(イギリス)とPちゃん


海岸にダンボールを敷き寝そべって、苔による緑色の汁を浴びながら船底を掃除するPちゃん
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えっと、なんで2日間にわたってこんなことを事細かにレポートしているのかというと
これからオルカラボのアシスタントを目指したいと思っている人たちに「現実を知ってほしい」からです!!爆


オルカラボの仕事はオルカの調査だけじゃないんです。
電気も水道も通っていない離島で生きるための仕事がとても多いのです。
肉体労働だらけ、洗濯も頻繁にできないのに全身汚れることも多々有ります。


でもPちゃんが7年、わたしが18年ここに戻ってきていることからわかるように、この島での夏は何ものにも代えがたい魅力があります。特にポール・スポング博士と妻のヘレナさんの存在が大きいです。
どんなつらい仕事でもふたりのためであると思うと頑張れます。
こういった話をきいてそれでも来たいと思う人は英語を学び、連絡をください!



船底掃除のあと、ジューン・コーブは船内も磨かれることになりました。
中からところどころ破れたマットレスが引っ張りだされたので修理。
こんなに「指ぬきがほしい…」と思ったことはこれまでにもこれからもないでしょう。
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そんなわけでA42sがジョンストン海峡をウロウロしている間、午前中はボート掃除に、午後いっぱいお裁縫に時間を費やして、ああ疲れた…と思っていたところに



「今日みんながやってくれた重労働のごほうびですって!!ヘレナからよ!!」
といってルーシーがメインハウスから焼きたてのパウンドケーキを運んできました!!


差し入れをデリバリーして嬉しそうなルーシー(fromイギリス)
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なんとズッキーニのケーキ。
ヘレナは時々こうやってお野菜が入ったケーキやマフィンを焼いてくれるのですがこれがめちゃくちゃうまい!!!
働いてよかった…と思いました。



一方、ジョンストン海峡にいたA42sなんですが、近くに1頭のザトウクジラがいたらしいんですね。
そしたらA42sの中で唯一の大人のオス、A66(サーフ)くんが、そのザトウクジラさんをメスと見立てて非常に興奮して、やわらかく言うとデートに誘おうとしていたそうです。


「近くに家族以外のメスがいないからA66がおかしくなってとうとうザトウクジラをナンパした」


というレポートがウオッチングボート、ナイアッドのビルによって無線で広められてみんなで笑ったわけですが、信じるも信じないもあなた次第。笑
(いちおうログブックには情報として書き込んであります)


A42sは日付が変わる前に東へと向かい、翌朝まで戻ってきませんでした。
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2016-08-19 : オルカ : コメント : 0 :
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プロフィール

Tomoko(Orcalab Japan)

Author:Tomoko(Orcalab Japan)
カナダ・BC州の海洋生物研究所「オルカラボ」で、野生オルカ(シャチ)の鳴き声の解析スタッフをしています。
夏の間は研究のためオルカラボのあるハンソン島に滞在。日本ではよくライブハウスにいます
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