夏になると、野生のオルカが鮭を追ってたくさん集まってくる、カナダ、BC州のジョンストン海峡。その中でも、オルカが特に頻繁に通過するハンソン島から、毎日の生活とオルカの様子を、日本の皆さんにお届けします!

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8月26日

西へと進んでいたオルカたちのコールは午前1時前に途切れました。
そのあとはずっとカマイルカたちが大騒ぎ。
200頭以上の大きな群れだとおもわれました。

しかもけっこう良い音だったので、カマイルカの調査をしている研究者仲間のためにしばらくレコーディング。
眠い。



午前5時にいったん寝袋に入ったと思ったら、午前7時半にルーシー(イギリス)に起こされました。


16082602.jpg

16082601.jpg


霧のなかのトランジェント。
みんながオルカを見られるようにルーシーはテント村に走り、ひとりひとりのテントに向かって「オルカが来たわよ!」と声をかけ起こしてくれたようでした。
ありがとうルーシー!!



A30sとI15sは夜の間にウェイントン・パスを通過して北へといっていたらしく、午前9時くらいに再びウェイントン・パスを通過してジョンストン海峡に戻ってきました。
そして午後1時ころブラックニー・パスに入ってこようとしているという情報を聞いてすぐ、わたしはジャケットを着てカメラを持ってデッキに出てオルカたちを待ちました。




ところがですね。
オルカラボには「準備が整いすぎてるとオルカたちはラボ前に来ない」説がありましてね!


わたしが張り切ってデッキでオルカたちを待っていたため(?)、A30sとI15sはわたしたちの視界に入る直前でくるっと方向を変えてジョンストン海峡に戻ってしまったのです!!!笑


「だから言ったでしょ!」
とみんなに怒られました。


ところで
I15sは、お母さんのI15さんは亡くなっているのですが
それぞれが新たな群れのリーダーとなったはずの娘たちは、それぞれの道へ進もうとせずに、
I16s、I27s、I14s、I65sみんなが現在もI15sとして一緒に泳いでいるので、わたしたちもそのままI15sと呼んでいます。


ところが昨日ジョンストン海峡にいる間に、かなりの長時間A42sと行動を共にしたI4sは、そのままA42sについて行って北へと行ってしまい、I4s以外のI15sとA30sだけがジョンストン海峡に戻ってきていたのです!


でもやっぱり家族が大事だったI4sはそんなに遠くには行っていなかったみたいで、13時すぎにウェイントン・パスを通過してジョンストン海峡に戻ってきました。
まあそれは良いとして
北に一緒についていくくらいなので、このふたつの群れの間になんかちょっとあったかもしれません。


I4sのおとなのメスはI4さん(36歳)とI102さん(13歳)。A42sのおとなのオスはA66くん(20歳)。
一方、A42sはお母さんのA42さんが妊娠中ですので、それ以外のメスはA79さん(12歳…さすがにちょっと若いかな)、I4sのおとなのオスはI76くん(19歳)。


なのでもし来年、I4さんかI102さんのお腹が大きかったらお父さんはA66(通称サーフ)
A79さんのお腹が大きかったらお父さんはI76くん
の可能性があるかも?




てなことを話していたら
「オルカたちが再度、ブラックニー・パスの方に向かっている」という情報がCPのメーガンから入ってきました!


さっき怒られたばかりなので、今回はラボ内モニターにうつるCPのカメラをガン見。
オルカたちがCPの視界から消えるのをきっちり確認したあとデッキに出て、シフト中のディラン(カナダ)と、もともとそこで彼と世間話をしていたルーシーに
「今回はCPの木の後ろに消えていくのを見てからデッキにでてきた!」
と一生懸命説明したのですが、案の定待っても待ってもオルカたちはなかなかわたしたちの視界には入ってこなくて、ふたりからわたしに疑いの目が向けられはじめました。


「このままではまずいわ。ディラン、オルカを呼ぶハーモニカを吹くのよ!!」
とルーシーが言うと「了解!」とディランがすぐにポケットからハーモニカを取り出し、フリー・ウィリーの曲を吹き始めました。



美しい海、ゆるやかなメロディと共にしばし優雅なときが流れて…



吹き終えると同時にオルカさんたちラボの視界にイン。
「オーーーールカーーーーーーーーーーーー」


今思い返すとけっこうな茶番劇ですが、ほんとに信じられないようなタイミングだったんです!!笑
A30sとI15sはオルカラボの前を通過して北へと向かいました。

16082604.jpg


そしてI15sだけがまたオルカラボの前を通過してジョンストン海峡に入り、A30sはハンソン島を1周するようにウェイントン・パスを通過してジョンストン海峡に入りました。
16082605.png


その夜。
わたしが森の中のトイレに行くと、森の奥のほうから明らかに動物の鳴き声がするのです。
わたしは耳を澄ましました。
これは…



「絶対無理だ、今夜は絶対テントで寝ない。テントで寝るくらいならラボの2階で蜘蛛と一緒に寝たほうがマシだ」
ラボに戻るとニコラス(ドイツ)が何やら興奮してローレンとデブス(共にイギリス)に訴えていました。
基本的にラボの2階は2人しか寝られず、ローレンとデブスがそこで寝ることになっていたのですが…

ちょうどそこにいたルーシーに「何があったの」と聞くと、
「森の奥からグリズリーのうなり声とオオカミの遠吠えが聞こえるから怖くてテントで寝られないんだって!」と教えてくれました。



うん、わたしも森の奥からの動物の声聞いたけど、
たぶんあれはお母さんを呼ぶ子鹿だ…。



結局ニコラスはローレンとデブスと3人で仲良くラボ2階で眠ったようでした。
わたしとPちゃんとルーシーとディランは月が昇るのを待とうと言ってしばらくデッキでしゃべっていたのですが、12時をまわっても登ってきませんでした。
ルーシーはあきらめて寝に戻り、かわりにシフトを終えたミリアムが加わり、わたしたちは海岸から石を拾ってきてラボのデッキから投げ、輝く夜光虫をしばらく楽しんだ後それぞれ眠りにつきました。
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2016-08-31 : オルカ : コメント : 0 :
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プロフィール

Tomoko(Orcalab Japan)

Author:Tomoko(Orcalab Japan)
カナダ・BC州の海洋生物研究所「オルカラボ」で、野生オルカ(シャチ)の鳴き声の解析スタッフをしています。
夏の間は研究のためオルカラボのあるハンソン島に滞在。日本ではよくライブハウスにいます
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