夏になると、野生のオルカが鮭を追ってたくさん集まってくる、カナダ、BC州のジョンストン海峡。その中でも、オルカが特に頻繁に通過するハンソン島から、毎日の生活とオルカの様子を、日本の皆さんにお届けします!

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9月7日

コールは午前3時すぎまで続いて、オルカたちは東に行って一旦途切れて…

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美しい朝焼け。(Photo by Momoko Kobayashi)


オルカたちが戻ってきたのは午前7時33分。


ラビングビーチの水中マイクから聞こえてきたA30sのコールを皮切りに、オルカたちが次々と東から戻ってきました。

オルカたちの数が多いのと、ジェレッド(神)か近くにいなかったのと、個体識別できるクリフのマリーもボートベイ・キャンプのシーズン終わりで荷造りをして引き上げているところだったため、Gポッドのうち「誰がいるのか」というのはまだはっきりしないまま。

多くのオルカたちはクレイクロフト島沿いに進んでいるとのことだったので「きっとCPにいるメーガンとリンダが個体識別写真を撮ってくれる」と期待。

午前9時前にはCPの水中マイクからコールが聞こえ始め、とても近いコールも聞こえたので「よしっ!」と思ってCPからの情報を待っていると
「I27s(I15sの一部)がCPの目の前を通過した!」
との情報が届きました。

なぜいつもいつもいちばんCP近くを通過するのはI27sなんだ…。
(わたしもPちゃんもCPに滞在したときはI27sの写真だけが山ほど撮れています…)


10時16分、すべてのオルカたちはブラックニー・パスに入ってきました。
たくさんの群れがいるためわたしはコールを聞きわけなければならないのでラボに軟禁。

最初にI11sの一部、次にA30sとI15sが混じった大きな群れ、そしてGポッドたちの小さなグループが次々とラボ前に現れました。
どこを見れば良いのかわからないくらいオルカオルカオルカ!!!

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(すべてPhoto by Momoko Kobayashi)


この時点でG2sの存在も確定。
しかしA30s、I15s、I11sとG2s全て足しても50頭くらい、昨日の情報による65頭(この情報も、どこまで信じて良いのかわかりませんが)にはあと15頭もたりませんのでもしかしたらG27s(全員背びれに傷がないメスたちで個体識別しにくい)もいたのかもしれません。
しかもわたしがラボ内でレコーディング、ヘレナはスコープで個体識別、Pちゃんは一眼レフ撮影しており、新人アシスタントは初めてのこんな数のオルカにおろおろしていたためラボ前での数のカウントはほとんど無理な状態でした。

11時すぎに全てのオルカたちは北へと消えて行きました。



その午後。
わたしはラボ前で1羽のワシカモメを発見しました。
どうも様子がおかしい…

16090705.jpg
なんとくちばしの付け根、下部の柔らかい部分が破れて舌が飛び出ているように見えます。

すぐにポールとヘレナに報告!
ヘレナはすぐに写真を何枚も撮影し、ポールもとても心配して「ああ、なんてこと…」とデッキに立ち尽くしていました。
そのカモメは舌が乾くのが嫌なのか何度も何度も岩の水たまりでくちばしを濡らし、首を振ったりして違和感を感じているように見えました。
その状態でちゃんとものを食べられているのかどうかわかりませんが、あまり健康ではなさそうに見えました。


ヘレナがラボに入って似たような状況のニュースを調べてくれました。
舌が飛び出たカモメ


記事によるとどうやらこういった状況は釣り針によって起こるようです。
誤って釣り針を飲んでしまった場合、鳥のくちばしの付け根あたりはとても柔らかいので、破れて完治してもピアスホールのようになってしまい、そこから舌が飛び出したままになってしまうことがあると。

ただ、この記事ではそのカモメは舌が飛び出た状態でも元気に生きているとのことでした。


「生き物の生命力は侮れないものよ。でもこの先この個体がとてもとても弱って、私たちがすぐに保護できるくらいぐったりするようであれば、獣医さんに連絡して手術してもらうことも視野には入れましょう」
と、わたしたちを励ますようにヘレナが言いました。


ちなみにこの個体はうにちゃんではありませんでした。
うにちゃんは「私はそんなヘマはしないわよ」とでも言わんばかりに高くの岩でムシャムシャとウニを食らっていました。
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本日のディナーはヘレナのお手製ピザでした!!!

みんなが流れ星を見るたび「たくさんのオルカが見たい」と願っている間、ルーシーがひとり何度も何度も流れ星に「ヘレナのピザが食べたい」と願ってくれていたおかげでしょうか。

16090707.jpg
う・ま・い



オルカたちはいったん北に向かって消えたようにみえましたが、そのまま北へむかったのはI11sの一部(I13、I108、I42)のみで他の群れは全員ウェイントン・パスを通過してジョンストン海峡に戻ってきました。

彼らは東へ進み日付が変わる前くらいにロブソンバイトに到着したようでした。
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2016-09-11 : 未分類 : コメント : 1 :
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美と傷と飯テロ
夕焼けは美しく、
他者の傷は胸が痛く、
ヘレナの飯テロは厳しい・・・・。
2016-09-13 15:23 : マキ URL : 編集
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プロフィール

Tomoko(Orcalab Japan)

Author:Tomoko(Orcalab Japan)
カナダ・BC州の海洋生物研究所「オルカラボ」で、野生オルカ(シャチ)の鳴き声の解析スタッフをしています。
夏の間は研究のためオルカラボのあるハンソン島に滞在。日本ではよくライブハウスにいます
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