夏になると、野生のオルカが鮭を追ってたくさん集まってくる、カナダ、BC州のジョンストン海峡。その中でも、オルカが特に頻繁に通過するハンソン島から、毎日の生活とオルカの様子を、日本の皆さんにお届けします!

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9月19日

夜の間コールは聞こえず。
午前9時まえに「バロネット・パスからオルカたちが出てきた」というおかしな情報が入ってきました。


「ビッグスだ」


バロネット・パスから出てきたという時点でビッグスであろうという見当はつきます。
すぐにビッグス調査の第一人者でもあるジェレッド(神)さんに連絡。
ボートで沖に出ていた彼はさくっと個体識別して報告してくれました。
T69sとT90s。彼らが目撃されたのは今月に入って2回目です(T69sが目撃されたのはコア・エリアよりちょっと北でしたが)
彼らはジョンストン海峡に入ると西へと進み、ピアスパッセージから北へと抜けて行きました。


静かだなあ、このすきに作業を進めてしまおうと思っていた矢先の午後1時、ビッグスを追って北へと抜けたジェレッドさんからこんな情報が飛び込んできました。
「たくさんのレジデントのオルカたちが北からやってきている。今年まだ来ていなかった群れもいる」



なんと!!!!!



想像を絶する速さでランチをすませ、ラボ待機。
しかし強い潮の流れがこちらに向いているのに、彼らはなかなかやってきませんでした。
1時間経過、2時間経過…
北のFIの水中マイクからは、ぽつぽつとしたザトウクジラのコールが聞こえてくるばかり。


3時間後にA30sとGsのコールが聞こえてきた時はラボにいるわたしたち全員発狂しそうなくらい興奮したのですが、そこから視界に入るまでもまた長かった!!
オルカたちはFIの水中マイクのすぐ近くにいて、LLの水中マイクからもコールが聞こえているのに目の前の海には誰もいない状態。
えっと…LLの水中マイクのエリアって、ラボ前の海ですよね?(実際にはラボ前よりもほんのちょっと北まで拾うことができます)


午後5時半。
オルカたちはFI/LLの水中マイクのエリアで大騒ぎ。
さらにオルカたちに囲まれて歌い始めるザトウクジラ。笑

とうとうオルカたちが視界に現れました。
わたしはコールを聞き分けるためラボ内でレコーディング&パソコンでexploreのカメラ操作。
ポールとヘレナとPちゃんがスコープと一眼レフで個体識別…の予定でしたが


オルカたちはいっせいにはやってきませんでした。
地図上で見たら狭いけど、実際に見るとけっこう広いブラックニー・パス。
北から1頭現れたと思っても…すぐにロング・ダイブ。
息継ぎに上がった時は方向を変えており、また次に上がるところが全く予測できない。
1頭見失ったと思ったらまた別のところに1頭現れて、そっちにカメラを向けようとするとまた見失って…


「大きなA5コールが聞こえているから絶対にA23sとA25sがブラックニー・パスにいるはず!」
とわたしはトランシーバーで外に伝えましたが、一度でも見れば明らかにわかるはずのA60くんもA61くんの両方ともブラックニー・パスにおらず、かすかにカメラにうつるのは個体識別が困難な謎のオルカばかり。

パソコンでのカメラ操作がこんなにしんどいと思ったことはありませんでしたが、デッキで一眼レフを構えているポールとヘレナとPちゃんでさえもほとんど写真を撮ることができない状態でした!笑
オルカたちは30分たってもてんでばらばら、決まった方向に動かず、ほとんどのオルカたちはとても遠かったのですがこの時点でコールによりA30s、A23sとA25s、I31sの一部(I33s)とたくさんのG1ポッドの存在がわかっていて、デッキからヘレナとPちゃんが撮った写真の一部によりG3s、G46s、G16sの存在が確定しました。

G1ポッドのうち確認できなかったのはG31sとG17sだけでしたが、北でもたくさんのG1コールが聞こえていたのでG31sはいたのではないでしょうか。
ちなみにちょっとゴーイングマイウェイなポッドであるG17sは、いればコールで明らかにわかるため、今回はいなかったと思われます。


てんでばらばらな動きを終えたオルカたちは
最終的にジョンストン海峡には向かわず、方向を北へと定めて少しずつブラックフィッシュ・サウンドに戻り始めました。


そしてブラックニー・パスには虹が出ました。
16091901.jpg
Photo by Momoko Kobayashi


あれっなんかデジャヴ…
http://a55lovestomoko.blog60.fc2.com/blog-entry-357.html


あの時ほどクリアな虹ではないものの、ブラックニー・パスで何度も方向を変えるGsと雨あがりの空。
エモーショナルな気分になるには十分でした。
「死んだことないけどこれは多分天国ってやつですね」とPちゃんが言っていました。

帰りたくないなー
どうやったらずっとここにいられるんだろう。


全てのオルカたちは北へと消えて行きました。
午後8時過ぎにはコールも消えて行きました。
22時過ぎにジェレッドさんがちょっと嬉しい情報をくれました。
オルカたちと一緒に歌っていたザトウクジラは「ツイスター」さんとのことでした!
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2016-09-23 : オルカ : コメント : 4 :
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Re: いつもありがとうございます♪
なおさん>コメント、そして応援ありがとうございます!ポールとヘレナもまだまだ元気です。やはり日本の皆様に興味を持ち続けてもらうには、日本語で紹介しつづけることが大事だと信じてこれからも頑張ります♩
2016-09-24 06:55 : Tomoko(Orcalab Japan) URL : 編集
いつもありがとうございます♪
ともこさんいつも紹介してくださりありがとうございます^^

Twitter、FBのOrcaLab100、exploreとOrcaLiveをいつも拝見しています。
私はオルカラボとジョンストン海峡に憧れて、2013年にテレグラフコーヴに行き、Lukwaからオルカラボを眺めることが出来ました。でも英語が全然習得出来ずにいつもこうして見て居るだけですが、日本にいるのにライブで見られる、聴けるのはすごいことですよね。
いつも発信してくださりありがとうございます!

ポール博士とヘレナさん身体に気をつけてずーーっと続けて欲しいです。
ともこさん、これからも紹介をお願いします^^
2016-09-23 12:15 : なお(たかはしなおこ) URL : 編集
Re: 天国〜
もぃちゃん>さっそくのコメント、ありがとうございます!!日本語で紹介しつづける理由があると信じてこれからも頑張ります。exploreのカメラ、すごいですよね!わたしも帰国したらヘビーユーザになりそうです!笑
2016-09-23 08:33 : Tomoko(Orcalab Japan) URL : 編集
天国〜
天国ってやつですね!
私も先日、自宅でライブを拝見していて「これ、録画?」と思ってうっとりしてたのですが、、、。言い得て妙!

いつもROM状態ですが、FBを見て、書き込みしてみました。
今年も日本語で濃いく楽しませてもらってありがとうございます!
そして、ポール&ヘレナ、いつもありがとう!
2016-09-23 08:09 : もぃ(もりのぶこ) URL : 編集
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プロフィール

Tomoko(Orcalab Japan)

Author:Tomoko(Orcalab Japan)
カナダ・BC州の海洋生物研究所「オルカラボ」で、野生オルカ(シャチ)の鳴き声の解析スタッフをしています。
夏の間は研究のためオルカラボのあるハンソン島に滞在。日本ではよくライブハウスにいます
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