夏になると、野生のオルカが鮭を追ってたくさん集まってくる、カナダ、BC州のジョンストン海峡。その中でも、オルカが特に頻繁に通過するハンソン島から、毎日の生活とオルカの様子を、日本の皆さんにお届けします!

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9月17日

午前6時35分、I15コールズオンLL。
飛び起きてラボに突入、録音開始!!
I15sのI16sとI27sと思われました。

彼らはいったんオルカラボの前に登場したはいいものの、方向を変えて北へと戻って行ってしまいました。
そして午前7時すぎ、今度はA30sとI4sと思われる残りのI15s、I11sとG2sがウェイントン・パスを通過してジョンストン海峡入り。

午前9時20分ころには先頭グループがラビングビーチ沖を東へと通過、他の群れも次々と東へ向かっていきました。
一方、北へ戻って行ったほうのI15s…I16sとI27s(プラスI65s?)はマルコム島沖を西へと進み、こちらに戻ってくることはありませんでした。

「とうとうI15sが分裂したのか…?」
とちょっと思いましたが、おそらく去年もそうだったように彼らはエリアを広々と使っているだけでした。わたしたちにとっては遠い距離でも、彼らはお互いのコールが聞こえるんでしょう。



お昼ころにわたしとジェニファーは、9年前のプロジェクトを思い出しゲラゲラ笑っていました。
9年前、ともこ、桃子(杉浦のほう)、ゆみの日本人3人はオルカたちがラボ前を通過するたびに忙しく個体識別をしていて、それを見ていた9歳のジェニファーは
「私は森にいるすべてのバナナスラッグ(なめくじ)の個体識別をする!」
といって巨大なめくじの写真を撮りまくっていたのです。


バナナスラッグはまあ、かわいい奴らですが仮に触ってしまったりしたらヌルヌルがそう簡単には取れないし、やっぱりなめくじなのでほとんどの人は「うっ」と感じると思うので画像は載せません(気になる人は「Pacific banana slug」で画像検索してみてください…)


「模様が1匹ずつ違うから個体識別はできるしても、なにせ森のそこらじゅうに生息しているし寿命も短かいだろうから一度見たやつにまた出会えるかなんてわからないよ」
とわたしが言ったので、ジェニファーは
「寿命って1年未満ってとこかしら?調べてみましょ」
と言って検索してみたところ…


「最高で5年生きるって」



「そしたら夜中森を歩いていてなんかぐにゃっとしたものを踏んで、懐中電灯で照らしてみたら『ああ!今年5歳になったBA1265を踏んで殺してしまった!』なんて事態が起きるかもしれないのか…」

あんななめくじでも5年も生きた歴史をもっている個体がいるなんて。
甘く見ていてごめんなさい。これからは森に住むさまざまな命のひとつとして、なめくじたちの存在もしっかり尊重します。

でも個体識別カタログはやっぱりいらないや…。





朝からずっと雨でしたが、午後は少し空が見えました。
16091702.png

でも空が見えても雨は降り続きました。
そしてかすかな虹が見えました。

16091703.png

雨って綺麗。
ずっと眺めていたくなるような光景でした。


東に行っていたオルカたちは午後になって方向を変えて西へと戻ってきました。
そしてディナータイムになりオルカラボの前を通過して北へ。
16091701.png


G2sとI15sのI4sを先頭に、I11sとA30sもオルカラボの前を通過して北へと向かいました。
Gクラングループのコールはすぐに聞こえなくなりましたがA30sのコールは日付が変わるまでFIの水中マイクから聞こえていました。
2016-09-21 : オルカ : コメント : 0 :
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9月16日

16091601.jpg

アシスタント3人が島を離れました。
ルーシー(赤ジャケ)メグちゃん(青ジャケ)キム(黒×オリーブジャケ)


ジェニファー(黄緑)はタウンランの手伝い。
メーガン(黒)は昨日みんなにお別れを言うためにハンソン島にディナーをたべにきて、CPに戻るところです。


ルーシーはまた来年も来ると言っているのでまた会えるでしょう。
しばらくの間さようなら!
これからニュージーランドにいくらしい。楽しんでね!!



本日はオルカたちがいなかったのと、ひどい雨で寒かったので、わたしとPちゃんはゲストハウスの薪ストーブに火を入れて暖まりながら、たまりにたまっていた作業を進めてゆきました。
あまりにもすごい雨に、レインジャケットが水を吸ったジャケットになり下の服もぬれました…。

ゴアテックスは3〜5年で寿命になることが多いみたいですね。
7年目のPちゃんのジャケットですら水がしみているので、18年目のわたしのジャケットはとっくに寿命がつきているのでしょう。そろそろあきらめるべきか。
アシスタント1年目のときに揃えたアウトドア用品も次々と使えなくなってきていますが、思い出がつまりすぎててなかなかさよならできません…。


そういやお腹をすかせた2頭のグリズリーベア、なんとアラートベイに到着したそうです!
アラートベイの皆さん気をつけて。
そして今夜は放し飼いのわんちゃんと猫ちゃんもおうちの中へ。
2016-09-19 : オルカ : コメント : 0 :
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9月15日

午前0時20分。
A34sとA46はウェイントン・パスを通過してジョンストン海峡入り。
ロブソンバイトから西へと進んできたA30sと午前1時前に出会い、共に西へ。


その後東へとターンし、午前7時すぎにはCPから
「オルカたちがブラックニー・パスのほうに向かっている」
との連絡が入りました。


本来ならオルカが来た時は意地でも起きるわたくしですが、午前4時に眠りについてから3時間半。
うーんうーんと唸りながらちょこっとだけ身体を起こして、窓の外を見てこう思いました。
「霧じゃん。寝よう」


潔くあきらめ。
18年続くオルカたちへの情熱はどこへいったのでしょうか。笑
シフトについていたPちゃんは霧の中たくさんのブロー音が北へと消えてゆくのを見守ったそうです。



レジデントたちがいなくなりましたが、
午後にうれしい来客がありました!!


16091501.jpg
ビッグスのT19s、T49Asがオルカラボの前を通過してジョンストン海峡へ。
わたしたちの大好きな背びれびらびらT19Bくんも登場!!


彼らは特に何もせずにブラックニー・パスを通過してジョンストン海峡に消えていったのですが




16091502.png
※これは全部トドたちのアタマです


ビッグス(トランジェント)の登場にパニックに陥ったトドたちが、いっせいに「みょ〜ん」と頭を水面に突き出してあたりを確認しながら逃げていくのをみて「生きるって大変だなあ…」と思いました。



日付が変わる前にビッグスのコールがCPの水中マイクからちょこっと聞こえました。
お腹いっぱいになったんでしょうか?
2016-09-19 : オルカ : コメント : 0 :
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9月14日

午前1時すぎ。
わたしはこのままレコーディングし続けられると思ったのですが、あまり疲れるとPちゃんに「なんで起こしてくれなかったんですか!」と怒られそうだったのでいったん交代してもらい寝袋へ。


しかしオルカたちのコールは美しく全く寝られない!!
午前3時にPちゃんに「か、か、変わろうか?」と申し出たものの「(コールが美しいので)大丈夫です」と断られてしまい笑、そのまま寝袋のなかでコールを楽しむことにしました。



そういや、今年からオルカラボでは情報を共有するためにiPhoneのアプリでグループチャットをしています。
でも真夜中は、ふつうはラボでレコーディングしている人とヘレナだけのやりとりになるのですが、午前3時なのにあまりもの美しいコールにみんな起きていて、チャットで感動をシェアしてちょっと楽しかったです。笑

16091401.png




そんなこんなで午前5時になり、Pちゃんを寝かすために交代。
A34sとA46、I15s、Gクラングループは大騒ぎしながらみんなオルカラボの前を通過して北へと向かいました。
そしてジョンストン海峡には…やっぱりA30sだけが残りました。


午前6時半。
朝になったのでジェニファーに交代してもらい(まだレコーディングを始めて日が浅いので、ポールかヘレナが起きていてオルカたちの動きを確認できるときだけレコーディングをやってもらっています)ちょっと仮眠。


午前10時前、A30sは東から戻ってきてコールを出さずに静かに西へ。
わたしも起床、おはようございます。
でももう眠気を通り越してハイになっているので大丈夫です。
家族には迷惑をかけますが帰国したら3日くらい泥のように眠るでしょう。


お昼頃にはA30sはバンクーバー島イズミロック沖まで進んできたようなのですが、霧のためCPカメラで姿は見えず。
午後になってようやくCP沖で魚をとっている姿が確認できるようになりました。


晴れてからポールは再び生体保護区カメラのメンテナンスへ。
ラビングビーチで作業し、ロブソンバイトではシティカ川に集まる鮭の群れを目撃したそうです!
いつもよりは少ないけど…鮭、いるんだ!!


今日もバタバタしていましたが夜はメインハウスでのディナーがあり、ジェレッド(写真による個体識別の神)が食べにきました。
彼らよるとGクランG12グループのうちG2sがふたつにわかれ、G27sもふたつに分かれ始めているのだとか。お母さんの死によって、姉妹がそれぞれの家族を連れて独立するのはよくあることです。

ジェレッドが彼らを見ていないので、今期I15sと一緒にいて今朝美しいコールを響かせていたのはG12グループの誰であるかはまだはっきりとはしていません。
ずっといる群れでコールがわかっているのだからはやく確定したいです!!
2016-09-17 : オルカ : コメント : 0 :
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9月13日

午前1時54分。

静かに動きを進めていた全てのA1ポッド(A30s、A34s、A46)はウェイントン・パスを通過してジョンストン海峡入り。
全てのA1ポッドが揃ったのが嬉しかったのかとてもとても興奮した様子でクレイジーなコールを出しながら東へと進みました。

午前2時30分ころ、先頭グループのA30sはロブソンバイト近くまで進み、A34sとA46はその後ろに。
一方、東に行っていたI15sはロブソンバイト沖まで戻ってきてコールをあげ始めました。


午前5時、A30sとI15sのI16sはまだロブソンバイト、A34sとA46はCP沖。そこからみんなそれぞれ方向を変え始め西へと進み、A34sとA46、そして彼らのそばにいたI15sの一部はウェイントン・パスを通過して午前9時すぎに北へ。


午前5時すぎに限界を感じたわたしはメグちゃんを起こし交代してもらい、そこから3時間仮眠をとりました。フラフーラ


その後A34sとA46はずっとブラックフィッシュ・サウンドに。
A30sとI15s(プラスGグループ)はジョンストン海峡をウロウロ。
そしてポールとヘレナが帰ってきました!!!


16091301.jpg
9月なのにベリーフォギー→のちにサニー
霧の中を進むナイアッド


キムとメグちゃんが帰る前にCPにお泊まりにいくことになり、ラボはわたしとPちゃんとジェニファーだけになりました。


同時にポールとヘレナが留守の間に全ての電源が落ちてしまったラビングビーチの点検をするためポールはボートキープにPちゃんとCPメーガンを伴ってラビングビーチへ。

わたしは午後からその翌日の午前1時までレコーディング。
この日はノーディナーだったので、夕飯を食べる時だけヘレナに交代してもらい、食べたらまたラボに戻ってレコーディング。だんだんハイになってきました♩

A30s、I15s、G12sの一部と思われるオルカたちはジョンストン海峡をウロウロ。
A34sとA46は北のブラックフィッシュ・サウンドで鳴き続けていました。


A30sとI15sが東へ消えていってくれるかと思われた午後10時半、A34sとA46がオルカラボの前にやってきました!
もちろん真っ暗で姿は見えず。呼吸音だけがブラックニー・パスに響き渡りました。
Pちゃんがブローを数えてくれていたのでわたしはレコーディング。
日付が変わる前にはA34sとA36はロブソンバイトに近づいていました。
2016-09-17 : オルカ : コメント : 0 :
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プロフィール

Tomoko(Orcalab Japan)

Author:Tomoko(Orcalab Japan)
カナダ・BC州の海洋生物研究所「オルカラボ」で、野生オルカ(シャチ)の鳴き声の解析スタッフをしています。
夏の間は研究のためオルカラボのあるハンソン島に滞在。日本ではよくライブハウスにいます
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