夏になると、野生のオルカが鮭を追ってたくさん集まってくる、カナダ、BC州のジョンストン海峡。その中でも、オルカが特に頻繁に通過するハンソン島から、毎日の生活とオルカの様子を、日本の皆さんにお届けします!

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9月12日

午前0時。

A30sがブラックニー・パスの入り口まで来ていたので、キムに録音をしてもらいわたしはデッキに出てブローを待ちました。
午前1時ころ、一瞬ふたつくらいのブローが入ってきたのが聞こえたのですが、なぜかブロー音は北へと向かわずに途切れ、A30sの行方はわからなくなりました。


午前3時。
シフトが終わったキムが寝に行く音が聞こえたので、起きていたわたしは寝袋から這い出して水中マイクのセッティングが初期状態になっているを確認し、オルカラボコメントなどのソーシャルメディア・アップデートをし、録音が終わったSDカードをレコーダーから取り出しハードディスクにダウンロードして、また寝袋に戻ろうかと思ったところで…聞こえてきたのは、ザトウクジラのコール。


なんてこったいと思いながらしばらく録音。
すると録音をやめようと思った午前4時前に、A30sのコールがFIの水中マイクから聞こえてきました。
やっぱり北に抜けてた!


A30sの行方がわかりましたがザトウクジラはコールをやめず、午前4時半までおつきあい。
寝袋に入ったのは午前5時、眠りについたのは午前6時でした。
寝てない自慢はしたくないのですが、ここまで寝られないのがオルカラボであることも知っておいていただけると、ボランティアできたときに受けるショックも少ないかも…。
昨日の睡眠貯金が消えました。とほほ


そして午前9時半に元気に起床。
北から戻ってきたA34sとA46がブラックフィッシュ・サウンドでコールをあげ、ウェイントン・パスを痛してジョンストン海峡に戻ってきたI15sとGクランの一部がCRPTの水中マイクで元気にコールをあげてくれたからです!
A34sとA46!!!!!おかえり〜!!!!!



しかしA34sとA46はオルカラボのほうに降りては来ず、I15sとGクランの群れだけが東へと進みました。
お昼頃に何頭かラビングしてそのまま東へ。


そのころオルカラボ前ではカマイルカ(手前)とトド(奥)が魚を食べるのに必死になって飛び回っておりました。
16091202.png

16091201.png
カマイルカの水しぶきってキレイ。



そして午後19時39分のこと。
コールも出さずにラビングビーチ沖を通過するオルカの姿がラビングビーチの水中カメラに映し出されました。I15sとG12ポッドの一部らしきGクラングループだと思うのですが、
その中に、あごに何か模様のあるオルカが…。


16091203.png
(explore - Rubbing Beach Underwaterのスクリーンショットより)

カメラ汚れていて画像ぼんやりでごめんなさい。
のちにヘレナに確認したところ「ちょっと赤いようにも見えるから、もしかしたら怪我かも」とのこと。
背びれとサドルパッチもクリアではなく、どの個体かはわかりませんでした。

I15sとGクラングルーブはいったんロブソンバイトまでやってきましたが、午後11時すぎにまた東へとターンして日付が変わった頃には静かになったようにみえたのです。
2016-09-16 : オルカ : コメント : 0 :
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9月11日

夜の間、A30sは東に行ってくれました!!

久しぶりに6時間寝たら身体がギシギシ。
これは寝すぎなのでしょうか。オルカたちがエリアから離れないおかげで、だいたい2時間ごとに起きるのが定番になっていた今日この頃。


13時ころに北西のLedge Point(ポートマクニール)沖にいるビッグスの目撃情報が入ってきたくらいで、レジデントはいなかったので、わたしとPちゃんでラボを見ることにしてジェニファー、キム、メグちゃんをハイキングに送り出しました。
オルカラボの仕事が異様に好きなわたしたちと違って、他のみんなは時々こういったリフレッシュが必要でしょう。Pちゃんはサウナファイヤーに火を入れみんなにシャワーまで用意してあげていました。


オルカがいなくても鳥たちがわたしをときめかせてくれます。
16091102.jpg

16091103.jpg



その間にやらなきゃいけないアップデートをしたり、ドキュメンタリーDVD用の映像を分類しはじめたり、聞かなきゃいけないレコーディングリストをピックアップしておいたり…
なんでこんなに時間が足りないのかわかりませんが、睡眠時間削っても食事時間を削っても仕事だけがたまっていきます。身体がみっつほしい。



ラボすぐ近くにザトウクジラ(リッジさん)が出たり。
気持ちのよい晴れの日でした。
16091101.jpg



そして夕方5時前にA30sが東から戻ってきました!



彼らはゆっくりと西へ進み、午後10時にはCP沖、そこからまたうろうろして日付が変わる前に彼らはブラックニー・パスの入り口まできました。
わたしは疲れのためか突然出てきた謎のジンマシンと戦いながら何度も寝袋から出て録音の状況を確かめました。
(ジンマシンは抗ヒスタミン薬を飲んだらすーっと収まりました)。
A30sはブラックニー・パスの入り口までは来たもののすぐには入ってきませんでした。
次の日へ続きます。
2016-09-16 : オルカ : コメント : 0 :
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9月10日

このあたりから「眠い」という言葉しか言えなくなってまいります。
でもわたしたちの今シーズンも残り2週間ちょっと。
眠る必要がない体だったならば、睡眠時間を削ってでもここでの仕事をやりたいのが本音なのですが…。

午前4時に寝て、午前4時48分にA30sが鳴き始めたときにはさすがにどうしようと思いました。
とにかく眠い。



しかし今日はそんな疲れをふっ飛ばしてくれるかのような光景が!



まずはお昼にオルカラボ前を通過したビッグス(トランジェント)
16091001.jpg
12頭、ビッグスにしてはとにかく数が多い!
ジエレッドがT99s、T34s、T37sと個体識別してくれました。



その後さらに
わたしたちが操作するカメラで次々と美しい光景が。
16091002.png
(explore- Robson Bightのスクリーンショットより)

16091004.png
(explore- Rubbing Beachのスクリーンショットより)


16091003.png
(explore- Rubbing Beach Underwaterのスクリーンショットより)


たった1時間ちょっとの間に今シーズンのハイライト映像のような光景が見られました。
最高です。
オルカたちってば、なんて美しい生き物なのでしょうか…。


しかし。
その数時間後、ラビングビーチの水上カメラふたつ(そのうちひとつはテスト中でまだ非公開…というか通信データ量の関係もあり、オンラインにするのは今期は無理だと思います)の電源が落ち、オルカたちの動きが追えなくなってしまいました。


オルカがどこにいるかはわからないけど、とにかく眠い。
「A30sさん、お願いだから今夜は東に行って…」
と願いながら夜はふけてゆきました。
2016-09-15 : オルカ : コメント : 0 :
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9月9日

留守番初日。

昨夜、北へと消えていたはずのA30s。
午前9時30分ころ、突然ロブソンバイト近くから西へ向かっている彼らのコールが聞こえ始めました。夜の間にコールを出さずにジョンストン海峡に戻っていたようでした。

A30sは西へと進み、ブラックニー・パスの方に方向を変えて、午前11時21分にラボ前に登場!!



きっとみなさん、それぞれのカメラにひとつずつモニタがあると思っていらっしゃいますよね…。
オルカラボでは現在9個のカメラをひとつのパソコンで切り替えながら操作しているのです!
パソコンの台数を増やせばいいと思われる方もいるかもしれませんが、やっぱりここは離島。
このネット環境ではカメラ操作用のパソコンを1台つなぐので精一杯なんだそうです。
みなさんはHD環境でご覧になれますが、配信している側のこちらの環境では360pくらいの荒い解像度しかカメラを使えず、必死になって画面の中の背びれを探しています。




だけどポA30sだけなので慌てず騒がず…
携帯のグループチャットでラボメンバーとCPに連絡。
カメラのウィンドウを2つあけてパーソンアイランドカメラとオルカラボカメラを同時に操作。
マウスは右側にあるのですがいったん左手でマウスをホールドしながら右手で自分のカメラを構えてブログ用写真を撮影。同時にA72-Bendさんを確認してA30sであることをダブルチェック。
すきをみて英語&日本語SNSも完了(オルカラボのアカウントでログインしているパソコンとiPadでは日本語が入力できませんので、日本語コメントのときは自分のパソコンを立ち上げて入力)。
その間コールを聞き分け、レコーディングとログブックへの記入も同時進行で。
動くオルカたちを追うマウスを右手で操作しつつ左手でログブックに聞こえているものを記入(普段は右で書いていますがもとが左利きなので、左でもいちおう読める字が書けます)。







このときラボ内からガラスごしに撮影した写真
16090901.jpg



わたしは思いました。
「野球はひとりでもできる(by 江夏豊)」



…ってなんでやねーん!!笑
頑張っていろいろやったように見せかけて書いてますが、残念ながら18年目のアシスタントはこれくらいできないとクビです。笑
オルカが来た時のラボ内はこれくらいやることが多いのです。
普段はポールとヘレナもいますし分担してやっていますが、どうしても間に合わないときもあり…。


普段オルカラボコメントのアップデートが遅れたり、exploreのカメラ操作がうまくできなかったりするのは
(英語コメントだと「カメラオペレーター、もうすこし右にパンして!」などという書き込みをよく見かけます)
こういったことによって生じていると思っていただけると、わたしたちもちょこっと気持ちがラクになります(^人^;)


有料サイトならもっと人材も設備も整えてできるのかもしれないですけど、
オルカライブ(explore)はやっぱり無料で世界中の人に楽しんでもらうことが最優先です。
無料だと中継を見るためのハードルがうんと下がります。
普段都会で暮らしている人が、自然や野生動物に興味を持つようになる入り口になれたらいいな〜



午後はPちゃんが6時間シフトについていたので、わたしはキムとジェニファーに手伝ったもらってキャンプキッチンの片付けをしました。
キャンプキッチンも今シーズンの役目はおしまい。
9月に入りこれからどんどん寒くなるのと、もう今シーズンのプライベートゲストは来ないのでわたしたちはゲストハウスに食事の場を移しました。


16090902.jpg
ありがとうキャンプキッチン!また来年♩


と、こんな感じで留守番初日も無事に終わると思ったのですが
夜になって、発電機が勝手に停止しました。


オルカラボの電力はほとんどソーラーパネルで発電していますが、
今年カメラの台数が増えたこともあって、天気の悪い日や夜は1時間くらい発電機をまわして蓄電しています。その発電機が停止しました。

Pちゃんがポールに問い合わせたところ
「エンジンオイルを足してみて」とのこと。
なんか嫌なデジャヴが…。


というわけでまたしても雨の夜のエンジンオイルの悪夢再来。
16090903.jpg
手をどろどろにしながらオイルを足すPちゃん


読んでも楽しくないので省略しますが、この発電機はオイルを足すのが簡単な形にはできていなくて、かなり悲惨な思いをしながらなんとか足すことができました。来年は道具を持ってこよう。

ってか中のオイルの色が松崎しげるさん…。
本当は足すのではなくオイル交換したかった…(その後ポールに「オイル交換して!」と強く訴えました)。

※オルカラボアシスタントの仕事はバラエティに富んでいます。




今日はCPの水中カメラが汚れていた(中央の茶色)のですが、
思いがけないお方がカメラ掃除をしてくれました。
16090906.png


画面いっぱいに映る緑色のウニさん。
中央はお口です。
16090904.png



ウニさんが通り過ぎたあとはカメラがぴかぴかになり、
泳ぎ去るトドたちの姿がきれいに見えました。
16090905.png



緑色のウニさんありがとう!
ラビングビーチのカメラも物凄く汚れてきているのでクリーニング・ウニ部隊を派遣できたらなあ。笑
2016-09-14 : オルカ : コメント : 0 :
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9月8日

午前0時、全てのオルカたち(A30s、I15s、I11s、G2s、?他G12ポッド)はロブソンバイトへ。
しばらく美しいコールを響かせ、Gクランの一部はラビングビーチまでゆき、午前3時頃にいっせいターン。

午前4時前のA30sを先頭にぞろぞろ皆様オルカラボの前を通過して北へ。


Gクランの皆様はそのまま北へと消えて行きました。
I15sは帰って行くGクランのお見送り。
A30sはウェイントン・パスを通過してジョンストン海峡に戻りました。


16090802.jpg
とうとう本日からシーライオン(トド)たちがハンソン島のシーライオン・ロックに上陸!!まずは30頭目撃されましたが、これから日に日に数が増えて行く予定です。



さて今日は「オーカイブ」のスティーブンとダンダンさんが帰る日。
ポールとヘレナも用事で一緒にラボを出て、わたしたちは数日間お留守番をすることになりました。


みんなの準備ができるまでの間、ぴかぴかのジューン・コーブの舳先で太陽の光を浴びるメグちゃん(アメリカ)。マーメイドかとおもいました。
16090801.jpg



夕方になって、今シーズンの仕事を終えたボートベイのみんながラボ見学に訪れました。
冬の間ラボの留守番をしたことがあるマリーが全て説明してくれたのでなんの手間もかかりませんでした。

でもマリーから気になる情報を教えてもらいました。
「例の2頭のグリズリーベアは今日プランパー島で目撃されたらしいわ」


(スタッブス・アイランド・ホエールウオッチングのFacebookより)


プランパー島はハンソン島北西部にある小さな島のひとつです。
ってかほとんどハンソン島みたいなものです。まだこんなに近くにいたのか…。
マリーが言うには母親のほうのグリズリーもまだ若そうで、食べ物をとるためにどうしたらいいのかわかっていない様子だとか。海岸に出て小さな生き物を食べている様子だとのことでした。
しかしプランパーみたいな小さなところにいったい何の食べ物があるというのだろう…。
申し訳ないけど、こっちには来ないでねクマさん。




CPにいるリンダが帰国するため、ルーシーがかわりにCPへ。
ポール、ヘレナ、ルーシーがいなくなって私たち(ともこ、P、キム、メーガン、ジェニファー)は5人で生きのびなくてはならなくなりました!!
オルカラボアシスタントの中ではわりと常識ある(…と自分で思っている)5人。
仕事はなんとかなってもボートを運転できる人はおらず、危険を知らせてくれる犬もいない。
全員海外携帯なので、もしインターネットが落ちれば連絡手段は無線のみ。
すぐ近くには2頭のグリズリーベア。

果たしてポールとヘレナが帰ってくるまで無事でいられるのでしょうか。
乞うご期待!!
2016-09-13 : 未分類 : コメント : 1 :
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プロフィール

Tomoko(Orcalab Japan)

Author:Tomoko(Orcalab Japan)
カナダ・BC州の海洋生物研究所「オルカラボ」で、野生オルカ(シャチ)の鳴き声の解析スタッフをしています。
夏の間は研究のためオルカラボのあるハンソン島に滞在。日本ではよくライブハウスにいます
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